
ウクライナの日本大使館に勤め、日本へ避難してきたシュータ・ロリナさんが26日、長崎大学経済学部の授業に登壇しました。ウクライナやロシアを巡る歴史や文化について紹介し、ロシアの侵攻によってもたらされた現地の状況を学生たちに語りました。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから1年3か月。日本へ避難してきたウクライナ人の女性が26日、長崎大学の学生に現地の今を伝えました。
長崎大学経済学部の授業に登壇したのは、ウクライナの首都・キーウの日本大使館に勤めていたシュータ・ロリナさん 29歳です。
キーウで生まれ独学で日本語を学び、日本大使館で経理などの仕事をしていましたが、ロシアの侵攻を受け、去年4月、日本へ避難。
現在は東京のシンクタンクでウクライナに関する調査を行っています。
(シュータ・ロリナさん)
「ウクライナについて(学生たちに)説明することは大事だと思う」
シュータさんは、英語で学生たちにウクライナやロシアを巡る歴史や文化について紹介。さらに、ロシアの侵攻によってもたらされた現地の状況を学生たちに語りました。
(シュータ・ロリナさん)
「ロシアは子供を親から引き離し、ロシアに連れ去っている。占領した地域では、ロシア語での教育を強要している」
授業が終わった後も、学生の質問に一つ一つ答えるなど交流を深めていました。