Apple IDを作ってみよう - いまさら聞けない!「Apple ID」の正しい使い方

Apple IDを作ってみよう - いまさら聞けない!「Apple ID」の正しい使い方

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/05/03
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●Apple IDには「メールアドレス」が必要

前回はApple IDの概要について簡単に紹介してきたが、今回はApple IDの取得と設定に関する注意事項について解説しよう。

Apple IDを最初に作るのは、おそらくiPhoneやMacを購入した時だろう。iPhoneの販売店で初期化中に「メールアドレスとパスワードを設定してください」と言われた場合がこれにあたる。

Apple IDのアカウントは、「ID」と「パスワード」で構成される。IDにはメールアドレスを割り当てる。有効なアドレスであればなんでも構わないが、Appleからの連絡が届く窓口になるため、なるべく長く使えるものがいい。個人的には、学校や会社、あるいは携帯メールのアドレスを割り当てるのではなく、プロバイダーやGmailなどの長く使えそうなフリーメール、あるいは後述する「iCloudメール」を割り当てておくのがわかりやすくていいだろう。

また、Apple IDのパスワードは、その性質上、非常に重要な位置付けとなるものだ。パスワードは8文字以上の英数字(大文字小文字混在)が最低条件だが、これだけは少し気合を入れて難易度の高いものを作っておきたい(紙にメモして家に置いておくのは、ちょっと不用心だが「アリ」だ)。

Apple ID設定時のルールは以下の通り。

・Apple IDは13歳未満のユーザーは取得できない

・メールアドレスには任意のアドレスを指定可能(ただしメールを受信できること)

・既存のメールアドレスを持っていない場合は「iCloudメール」のアドレスも指定できる

・アカウントに指定したメールアドレスは変更可能だが、「iCloudメール」を指定した場合は変更できない

・パスワードは最低8文字、半角英数字+記号で、大文字小文字と数字の混在が必須

IDに指定するメールアドレスは任意だが、登録確認のメールなどが届くので、現在利用可能なアドレスを適用するのが基本だ。また今後のことを考えて、将来利用できなくなる可能性があるアドレス(例えば携帯電話のメールや会社、学校のアドレスなど)は指定しない方がいいだろう。もっとも、メールアドレスは変更可能なので、転職や卒業などの際に変更する手間を惜しまないなら、何を指定しても構わない。

オプションとして用意されている「iCloudメール」だが、これは「@icloud.com」というメールアドレスを無料で取得でき、これをApple IDのアカウントとしても利用できるというもの。iCloudメールは無料で5GBの容量(有料で最大2TBに拡張可能)が利用できるメールで、Apple版のGmailのようなものと思えばいいだろう。メインのアドレスとしてもちゃんと使える、しっかりしたサービスな上に、Apple関連であることがわかりやすいので、Apple IDにはiCloudメールを割り当てるのは結構おすすめだ。

●実際にアカウントを作ってみよう

Apple IDは前述のようにiPhoneやMacのセットアップ時に取得できるほか、iTunes/Apple Musicアプリやウェブサイト(https://appleid.apple.com/)からも取得できる。

登録手順は以下の通り。

・「Apple IDを作成」を選ぶ

・メールアドレスとパスワード、生年月日を設定する

・クレジットカードと請求先の情報を登録する(設定を飛ばすことも可能)

・登録したメールアドレスで確認メールを受け取り、確認作業を実行

基本的には画面の指示通り作業していけば簡単に取得できるはずだが、前述したように、子供をネット犯罪から守るという観点から、13歳未満のユーザーApple IDを取得できないことに注意しよう。子供のためにApple IDを作成する方法は別項で解説するが、先に親がApple IDを取得しておく必要がある。これは、子供にスマートフォンを買い与えるときに、親がAndroid、子供がiPhoneというケースで引っかかりやすいので気をつけておきたい。

●子供がApple IDを取得するには

13歳未満のユーザーにもApple IDを割り当てたい場合は「ファミリー共有」を利用する。これは1つのApple IDアカウントを管理権限を持った「親」として、「子」アカウントを最大5つまで登録し、その間で購入したコンテンツを共有したり、「親」アカウントが「子」アカウントの設定を行えるというものだ。Androidでいうところの「Google Family Link」と似ているだろう。

従って、事前に「親」となるアカウント用に通常のApple IDを何らかの手段で取っておく必要がある。Androidユーザーなら「Apple Music」、Windowsユーザーなら「iTunes for Windows」をインストールし、その中でApple IDを取得しておこう(前述したApple IDのウェブサイトから取得してもいい)。

ちなみに「子」アカウントと書いたが、成人のアカウントもファミリーに登録できる。参考までに、我が家では筆者が「親」アカウントを持ち、そこに筆者の妻と子供3人のアカウントがぶら下がる形になっている。

ファミリー共有では13歳未満のアカウントを作成できるほか、下記のようなメリットがある。

・購入したアプリ、音楽、電子書籍、TV番組などをグループ間で共有できる(アプリ内購入はオプション)

・コンテンツ購入時の支払いを登録したクレジットカードに集約できる(個別のアカウントの支払いに設定することも可能)

・「子」アカウントのアプリダウンロードや購入を制限(管理)できる

・iCloudストレージを共有できる(拡張時)

・「探す」でデバイスの現在地を共有できる

・Apple Music、Apple Oneなどのファミリー共有版を購入できる

・家族内の共有カレンダーや共有アルバムを利用できる

デメリットとしては以下の2点が挙げられる。

・「親」のApple IDは支払い方法を登録しなければならない

・購入履歴はすべてレシートが管理者に送られる

単独のApple IDでは支払い方式に「なし」を選ぶこともできたが、ファミリー共有では必ずいずれかの支払い方法を登録する必要がある。ちなみにiTunesカードは個別のアカウントに紐付けられており、残額をほかのユーザーが利用することはできないので注意しよう。

また、個別のアカウントに登録したiTunesカードの残高でダウンロードしたものも含めて、すべて「親」アカウントに報告されてしまう。また、無料版も含めてアプリやコンテンツの購入履歴はほかのユーザーから見えてしまう。家族間とはいえ、プライバシーがある程度制限されてしまう点は気をつけたい。

購入コンテンツの報告や位置情報の共有は、親の立場からすると、子供が不適切なアプリのダウンロードやアプリなどで高額の課金をしてしまうことを未然に防げたり、現在地を確認することができるので、安全管理の面からは望ましいが、逆に子供からすればプライバシーが侵害されると感じられることもあるだろう。この辺りは個別に機能をオフにすることもできるので、家族内でよく話し合って、納得できる設定にするといいだろう。

子供のアカウントを登録するには、iPhoneなら「設定」→「Apple ID」→「ファミリー共有」を、macOS(Catalina以降)なら「システム環境設定」→「ファミリー共有」を選ぶ。

次の画面で、既存のApple IDをファミリー共有に加えるか、新規に13歳未満の子供用アカウントを作成するかを選択できる。前者については大人のアカウントを招き入れるほか、年齢を偽って作成したアカウントを子供用アカウントに変換する際にも利用する。なお、Apple IDの年齢設定は一度だけ変更可能だ。

ここで注意書きが表示されるが、子供用アカウントを作成できるのは法的な保護者または後見人だけで、作成には保護者の同意が必要になる。

続いて、保護者の同意として、クレジットカードのセキュリティコード(CVV)を入力する必要がある(残念ながらキャリア払いの場合は保護者の同意として利用できない)。

あとは通常のアカウントと同様に作成すればいい。

ちなみに「子」アカウントは14歳以上であれば、自分からファミリー共有を離脱することができる(もちろんすべての共有サービスが利用できなくなる)。子供が独立する場合などは共有から外して、個別のApple IDとして運用できるわけだ。

●1つのApple IDを共有するのはNG

例えば家族で1台のMacを共有している場合などに、1つのApple IDを複数の人で共有しているケースを見かける。ちょっと使う程度ならこれでも問題はないが、メールなどプライバシーに関わるものが扱われることもあるため、あまり好ましくない(利用規約的にも)。macOSはマルチユーザーOSなので、できれば共有はせず、家族ひとりひとりに1つずつアカウントを作成してApple IDを割り当てる方が望ましい。

こうすれば、将来家族が独立したり、iPhoneなどを持ったときにも、それぞれのApple IDですぐに環境を構築できる。データの分散や同期時の整合性などに悩まずに済む。ファミリー共有があるので、購入したコンテンツの共有もできる。メリットのほうが確実に大きいわけだ。

もっとも、マルチユーザー環境はユーザーの切り替えが面倒という人も多いが、Touch IDを搭載したMacBookシリーズの場合はTouch IDを触るだけでユーザー切り替えができるので、手間も大幅に省ける(ファストユーザースイッチが有効な場合)。現在家族で1つのApple IDしか持っていない人は、個別のIDを持つようにしてみてはいかがだろうか。

次回はApple IDを安全に利用するためのセキュリティ設定について紹介する。

海老原昭

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