大谷翔平の大リーグ移籍容認 日本ハムの“冷たい”体質

大谷翔平の大リーグ移籍容認 日本ハムの“冷たい”体質

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  • 更新日:2017/08/13
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オールスター第2戦で左飛に倒れる大谷=7月15日、千葉・ZOZOマリンスタジアム(c)朝日新聞社

ずっと疑問に思っていた。

日本ハム球団が昨オフ、大谷翔平選手(23)のポスティングシステムによるメジャー移籍について容認したことを、である。故障続きで今季はパッとしないものの、球界の至宝と言える“二刀流”。なぜ早々に、今オフ以降は手放すと決めたのだろう?

「ビジネスに徹しててドライなんです、あの球団は」

開口一番、こう言ったベテラン野球記者が、わかりやすい例を挙げてくれた。7月末に中継ぎのエースの谷元圭介投手(32)を、中日に金銭トレードで出したことだ。

「ダルビッシュをドジャースに放出したレンジャーズと同じで、今季は諦め、来季以降に目を向けて動きだしたわけです。しかも、このトレードは日ハムから中日に持ちかけたそうで、そこまで積極的なのは日本の球団では珍しい」(同前)

こんな情報もある。オールスター戦前、選手会がオフの契約更改に関して事前通告を求めていた。

「あれは特に日ハムの選手を助けるためだそうです。あの球団は選手の力を“数値化”することで球界の先端を行っているように思われていますよね。だけど選手たちは契約更改のときデータを突き付けられ、これが君の評価だと有無を言わさず契約させられて、保留ができないそうです。本当にビジネスライクな球団なんです」(スポーツ紙デスク)

つまり、そういう球団だからこそ大谷選手を「可能な限り高く売りたいのではないか」(同前)と見られているのだ。ポスティングシステムの入札金は、全体的に低くなる方向です。選手の年齢に合わせて若ければ若いほど高くなる、とも言われている。

「日ハム球団は昨オフ、大谷に『(去年の活躍で)十分貢献してもらったから』と伝えたそうです。できるだけ早くメジャーへ、という本人の意向と球団の利害が一致しているということでしょう」(同前)

冒頭の疑問が解けると同時に、今の不完全な状態での起用に違和感を禁じ得ない。某メジャー球団のスカウトもこう言う。

「7月12日のピッチングでは右足の蹴りがなかった。2月のキャッチボールのときからそうでしたが、故障している右足首をかばい、去年までなかった悪い癖がついてしまったのかなと思います。最近の様子を見ていても、全力疾走しないし、シートノックにも入っていない。不完全な状態の選手を何で使うんでしょうか。悪化するリスクがある。おかしいですよ」

大谷自身がプレーしたがるタイプらしいが、首脳陣なり球団は、それを御すべきだ。ファンとしては、メジャーに挑戦するなら最高のコンディションで行ってほしい、と思うのだが……。

※週刊朝日 17年8月18-25日号

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