三角関係×歴史的虐殺...『ホテル・ルワンダ』監督が手掛けた衝撃のドラマ

三角関係×歴史的虐殺...『ホテル・ルワンダ』監督が手掛けた衝撃のドラマ

  • シネマトゥデイ
  • 更新日:2018/01/11
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世界で最も美しい顔ランキングにも入ったことのあるシャルロット・ル・ボン

オスカー・アイザッククリスチャン・ベイルが共演した話題作『THE PROMISE/君への誓い』(2月3日 日本公開)について、ヒロインを務めたシャルロット・ル・ボン、俳優のジェームズ・クロムウェルテリー・ジョージ監督が、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

本作は、オスマン帝国の衰退期を舞台に、聡明なアルメニア人医学生ミカエル(オスカー)、アメリカ人ジャーナリストのクリス(クリスチャン)と、クリスの恋人でフランス育ちのアルメニア人・アナ(シャルロット)の三角関係と、オスマン帝国下でアルメニア人が虐殺された事実を交錯させて描いたドラマ。ジェームズは、オスマン帝国駐在のアメリカ大使ヘンリー・モーゲンソーを演じた。映画『ホテル・ルワンダ』のジョージ監督がメガホンを取った。

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『ホテル・ルワンダ』で知られるテリー・ジョージ監督

『ホテル・ルワンダ』を製作する前は、アルメニア人の虐殺について、「第1次世界大戦の頃にアルメニア人に何か悪いことが起きていた」ぐらいの認識しかなかったというジョージ監督だが、「『ホテル・ルワンダ』の製作中に、ルワンダの虐殺、ホロコースト、カンボジアの虐殺といった世界で起きた大虐殺を研究したんだ。世間の人々も、『ホテル・ルワンダ』が公開されたあたりから、世界中で起きた虐殺事件に関心を示し始めたと思うよ。いかに恐ろしい性質の出来事(虐殺)がオスマン帝国によって組織的に練られたか、そしてその被害を受けたアルメニア人の抵抗や避難、脱出を、『ドクトル・ジバゴ』などの素晴らしい作品のように、映画を通して人々に伝えるべきだと思ったんだ」と製作意図を説明した。

また、アルメニア人の大虐殺を背景にしながらも、本作をラブストーリー中心に描いた理由については、「サバイバル・ピクチャーズから送られてきたロビン・スウィコードの脚本には、まるでデヴィッド・リーン監督のクラシック作品(『ドクトル・ジバゴ』など)のようなラブストーリーが記されていたんだ。僕らは、このおぞましい大虐殺を背景に、ラブストーリーを描くことで観客を引き込みたかったんだよ」と明かす。本作はわずか70日間で撮影したそうだ。

一方、「クリスチャンとオスカーの恋愛対象になるキャラクターを演じるだけで、かなり怖かったし、緊張もしたわ」というシャルロットは、演じたアナという役柄について、「アナは(当時にしては)独立した女性で、幸運にも教育を受け、仕事でお金もしっかり得ていたの。(アーティストなど)興味深い人たちがいる黄金期のパリで日々を過ごし、結婚はしていないけれど恋人もいる、とても現代的な女性に思えたわ」と共感できる部分が多かったこと明かした。

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動物愛護や環境保護にも熱心なジェームズ・クロムウェル

自身の資産でアルメニア人を助けた駐在アメリカ大使ヘンリーを演じたジェームズは、「当時の情勢の中で自国アメリカからも批判され、オスマン帝国の人々とも衝突していたヘンリーにとって、自分の意見を通すことはできず、(当時の現状を伝える)書類を発送することしかできなかったんだ。おそらく、当時は(オスマン帝国常駐の)アメリカ大使館だけが、現状をドキュメントにすることが可能だったと思うしね」と当時の厳しい状況を説明。続けて、「もし彼が送った書類や彼の自叙伝がなかったら、この虐殺に関しても、それほど知ることができなかったと思うよ。オスマン帝国(や、その後のトルコ共和国)は、できる限り当時の情報を隠蔽(いんぺい)しようと、今日まで圧力をかけているからね」と実情を強く訴えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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