土星探査機カッシーニの「Grand Finale」、残る接近観測は5回。最後の大気圏突入は壊れるまでデータ送信

土星探査機カッシーニの「Grand Finale」、残る接近観測は5回。最後の大気圏突入は壊れるまでデータ送信

  • Engadget
  • 更新日:2017/08/15
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土星探査機カッシーニがこの4月から実施している最終ミッション「Grand Finale」。土星の輪の内側に入るような楕円軌道を周回するこのミッションも、ラスト5周の大詰めとなりました。

4月から今までの間にも、過去にないほど土星本体に接近してその写真を地球に送り届けてきたカッシーニですが、残りの観測では土星大気圏すれすれにまで高度を下げ、大気層の上澄みをすくい取るようにしての大気成分調査や、さらにより高い高度からは見ることのできないオーロラなどを観測します。

NASAは最接近時の大気密度がカッシーニのスラスターを噴射しなければ高度を維持できないほど高いと予測しています。もし、スラスターの出力が足りなければそのまま土星の縞模様の中へと取り込まれてしまうかもしれません。しかし、管制チームはカッシーニがタイタンへの接近観測をした際に同様の経験を積んでおり、土星への接近観測でも臨機応変な高度調整によって5回すべてを成功させられると考えています。

また土星大気圏突入の1つ前、9月9日からの接近観測ではカッシーニの軌道変更のため土星の衛星タイタンをかすめるルートを通ることになります。管制チームはこのタイタンへの最後の接近を「お別れのキス」と呼ぶことにしました。

そして、真のGrand Finaleとなるのが9月15日。この日カッシーニは持てる7つのセンサー類をフル稼働し、リアルタイムにデータを送信しながら土星に突っ込みます。このときの大気密度はラスト5回で経験した時の約2倍に達すると考えられます。

最終的には、アンテナを地球に向けておくためのスラスターが姿勢を維持できなくなった時点で、地球との交信が途絶し、カッシーニはその役割を終えます。機体はそのまま落下を続けるものの、ほどなく重力で崩壊をしながら燃え尽きることになります。その時点でNASA、ESA、イタリア宇宙局が共同でサポートし続けてきた約20年の長旅が終わります。

[Image : NASA / JPL-Caltech]

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