納谷幸男、祖父大鵬の遺影を力に 全身血まみれ勝利

納谷幸男、祖父大鵬の遺影を力に 全身血まみれ勝利

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/09/15
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試合に勝利しポーズを決める納谷(撮影・滝沢徹郎)

<プロレス:リアルジャパンプロレス東京大会・30分一本勝負>◇14日◇後楽園ホール

横綱大鵬の孫・納谷幸男(23)がプロレスデビュー戦で雷神矢口と対戦し、5分58秒、ニーリフトからの片エビ固めで勝った。

納谷は開始早々、リングを軽やかなステップで右回りすると、開始13秒に右ミドルを浴びせて矢口を沈めた。その後も右ミドル、右前蹴りと、自信のある蹴りで矢口を追い込み、佐山サトル総監直伝の、フライングクロスチョップで矢口をなぎ倒した。

それが場外戦に持ちこまれると、パイプ椅子などを使った乱戦の第一人者・矢口に試合の流れを持っていかれた。1度はリングに戻ったものの、右エルボーの誤爆から再び場外戦に持ち込まれると、矢口のセコンドの邪道軍に加え、1試合前の第4試合で反則負けした魔世軍2、5号と青柳総裁が乱入。納谷は羽交い締めにされ、パイプ椅子で殴られ、青柳総裁には腹に刀を突きつけられた。揚げ句に、開始3分過ぎに腹に矢口の有刺鉄線バットの“洗礼”を浴びた。さらに背中に2、3度と有刺鉄線バットを浴び、全身は血まみれ状態になった。

それでも、開始5分でリングに戻ると、5分13秒に右ミドルを浴びせて矢口をもん絶させた。その後、背後から迫った魔世軍が、白い粉を浴びせてひるませようとしたのを読み、かわすと、粉は矢口に直撃し“誤爆”。苦しむ矢口にニーリフトを浴びせて、最後は片エビ固めで完全勝利した。

この日、会場には父の元関脇貴闘力(49)をはじめ母、弟も駆けつけた。納谷は、家族が大鵬さんの遺影を持っていたと明かし「遺影を見た時は力が出ました」と笑みを浮かべた。

祖父の遺影の横には、8日に亡くなった祖父の片腕で、日本相撲協会の世話人・友鵬勝尊(ゆうほう・まさたか)さん(本名・長崎勝=ながさき・まさる、享年60)の遺影も並んでいたという。納谷は「力をもらいました。友鵬さんにもお世話になりました」と感謝した。

納谷と矢口には、納谷の父の貴闘力をも絡んだ因縁があった。貴闘力が鈴木みのると組み、14年4月16日に東京・代々木競技場第2体育館で行ったプロレスデビュー戦で、矢口が大仁田厚とタッグを組んで戦ったが敗れたこと。同戦で、当時リアルジャパンプロレスの練習生でセコンドについていた納谷が大仁田を捕獲し、貴闘力が矢口に張り手を浴びせてフォール勝ちするのを“アシスト”したことを矢口が恨んで、デビュー戦での対戦を熱望し実現した。

この日は大相撲の大嶽親方(元十両大竜)も駆けつけ、北大路欣也、黒柳徹子、吉川晃司からは花が届いた。【村上幸将】

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