女性器を蒸す「Vスチーミング」で女性が大やけどを負ってしまう

女性器を蒸す「Vスチーミング」で女性が大やけどを負ってしまう

  • GIGAZINE
  • 更新日:2019/08/13
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byTimothy Meinberg

ハーブなどを入れた熱湯の上に座る「V(女性器)スチーミング」を行っていた女性が真皮にまで達する大やけどを負う事故が発生。医師らは危険な代替医療であるとして警告を発しています。

Second-Degree Burn Sustained After Vaginal Steaming - ScienceDirect

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1701216318305875

Warnings after woman is burned by 'vagina steaming' - BBC News

https://www.bbc.com/news/health-49278279

Vスチーミング」は古くからアフリカやアジアで行われてきた民間療法で、2015年ごろには女優のグウィネス・パルトロー氏が子宮の洗浄や女性ホルモンのバランスを整える目的で実践していると明かして話題となりました。また日本の助産院にも、韓国で行われている同様の民間療法「よもぎ蒸し」を婦人科疾患対策として実施しているところがあります。

女性がVスチーミングを行っている様子。

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face mask / heat pad / vagina steam no I don’t know if any of this works but it can’t hurt right? *vagina dissolves*
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from Instagram

そんな中、このVスチーミングを行っていた女性が表皮の下の真皮にまで達するやけどを負ってしまう事故が発生しました。

Vスチーミングやけどを負ったのは中国に住む62歳の女性です。女性は骨盤臓器脱という病気により膣が体外に出てしまう症状に悩んでおり、病院で膣に挿入する医療機具のペッサリーを使用した治療を受けていました。しかし、この治療では効果がみられなかったため、膣を再建する手術を予定していました。

この治療と並行して行われていたのがVスチーミングです。女性は伝統療法を専門とする医師の指示に従い、漢方薬を溶かした熱湯が入った鍋の上に便座を置いて20分間座る行為を1日おきに2回行いましたが、その後異変を感じて病院の救急科を受診。医師の診察を受けたところ、膣粘膜と子宮頸部に熱傷深度II度のやけどを負っていたことが判明しました。

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byCharles PH

幸い感染症の兆候はなかったとのことですが、やけどが治るまで手術は延期されるため、女性はかえって長い間骨盤臓器脱に苦しむ結果となってしまいました。

医療関係者はVスチーミングの安全性や必要性を疑問視しており、「科学的な根拠がなく、むしろ悪影響を及ぼす可能性がある」との声も挙がっています。

イギリスの王立産科婦人科協会で広報を担当しているバネッサ・マッケイ医師は、膣の洗浄が必要だという考えは「神話」だと非難。「膣には善玉菌が存在しており、粘膜を保護する役割を果たしています。Vスチーミングを行うとこの菌やpHのバランスが崩れ、刺激・感染症・炎症などの症状を引き起こします」と話し、女性器のケアは外陰部を無香料の石鹸で軽く洗うだけで十分だとしています。

産科・婦人科学の研究者で、今回の事例について論文を書いたMagali Robert氏は「医療関係者は代替医療には十分に気をつけなければなりません」と述べ、患者が情報に基づいた選択により危険を回避できるよう、情報提供には細心の注意を払う必要があるとの見方を示しました。

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