闇のブローカーが暗躍中! 東南アジアからの“希少動物密輸バイト”に勤しむ大学生たち

闇のブローカーが暗躍中! 東南アジアからの“希少動物密輸バイト”に勤しむ大学生たち

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2017/11/14
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東南アジアから動物の密輸を試みる者が後を絶たない。中には闇のブローカーが大学のサークルなどに“アルバイト”と称して話を持ちかける例もあるという。

10月29日、タイ・バンコクのドンムアン空港で逮捕された21歳の日本人女子大生は、幼いカワウソ10匹をスーツケースに隠して持ち出そうとした容疑で逮捕。荷物検査で発覚し、当人は「売られていたのがかわいそうだと思って、1匹1,000バーツ(約3,000円)で買った。店員に問題ないと言われ、違法ではないと思った」などと供述したというが、スーツケースは巧妙に改造されており、10月下旬のパスポート取得と、日本から金曜に出国し日曜に帰国する短期間のスケジュールを考えると、その弁明は非常に怪しいもの。計画的な密輸が疑われている。

容疑者の女性は、観光客に人気のチャトゥチャック市場で購入したと供述しているというが、もちろんカワウソの売買は現地でも違法で、通常この市場では販売されていない。筆者も取材で毎年数回のタイ渡航をしていて、同市場にも毎度のように立ち寄っているが、ペット売り場でカワウソを見たことは一度もなかった。同市場は観光客でにぎわうため、他に比べてパトロールも多い。

バンコク在住の日本人実業家に聞くと「1匹1,000バーツで購入という言い分も非常に疑わしい」という。

「タイでも希少なカワウソが、犬より安い1匹1,000バーツなんて信じられないですよ。闇取引ならもっと高いはず。タイでは動物の密輸は、4年以下の懲役と1,000ドル以下の罰金という罪なのですが、価格によってその罪の大小を区別することがあるので、安く買ったという言い訳は犯罪者の常套句でもあります。11月の法改正でも一般的な密輸犯罪には『10年以下の懲役と価格4倍の罰金』となっていて、値段を低く言った方がよいという認識があります。当局もそれはわかっているので、ウソを言っても、そうそう通用しませんけどね」

タイは他の東南アジア諸国と比べても観光客の出入りが多く、動物の密輸事件が多発中だ。今年2月も日本人の男によるカワウソなどの密輸事件があり、8月には中国で漢方薬の材料にされる希少動物・センザンコウの大量密輸が摘発された。9月、成田空港では中国人の男が小型サルの密輸入で逮捕。この男は10年間で90回以上のタイ渡航を繰り返しておりプロの密輸業者だったと見られるが、その過程でサル4匹うち3匹は死亡。希少動物の頭数は、こうした密輸の犠牲になって激減しているが、規制と比例して取引額も上がるため、なお業者のターゲットになってしまう悪循環がある。

カワウソは最近、日本国内で人気が上がったが、国内ではほぼ絶滅したと見られる動物で、100万円の値が付いたこともある。国際的には商取引が規制されているが、それでもペット需要があるようで、闇のブローカーが絶えない。

ある有名大学のサークルでは昨年、そうしたブローカーからのアルバイトとして、集団で動物の密輸を請け負っていた疑いが浮上し、サークル自体が解散させられている。表向きの理由は密輸ではなかったが、このサークルのメンバーだった大学生2人がタイで希少なカメを輸出しようとして当局に摘発された。2人は動物の輸送に慣れておらず、持ち出そうとしたカメがすべて死亡してしまっていたことから「生物」ではなく「死体」になってしまい、大きな罪には問われなかったというが「大学側に連絡が届いてサークルの解散に至ったのは間違いない」と同大の学生。

「グレーなアルバイトをやる学生が集まってでサークルを作っていることも多く、そこに目を付けた闇の業者による依頼だったようですけど、ほかの大学にも似たような話があったと聞くので、悪のネットワークみたいな広がり方をしているのかも」(同)

多くのブローカーはリスクを見据えて、摘発があると巧みに逃亡する術を持っており、罪をかぶるのは目先の金に釣られた実行犯であることが大半。密輸は種別にもよるが日本では基本10年以下の懲役か1,000万円以下の罰金という重罪で、未遂でも同等の罪に問われる。海外で捕まれば日本より劣悪な環境の刑務所に入れられる可能性もあり、学生らが安易に関わるとトンデモないことになる恐れがある。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

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