楽観的な人は心臓が強い? 関連性示す研究結果

楽観的な人は心臓が強い? 関連性示す研究結果

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2019/11/12
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特定の心理的特性が、心臓の健康に影響を与えることはよく知られている。例えば、ストレスを受けやすいことや怒りやすいことは、心臓の問題を抱えるようになるリスクと関連している。また、うつ病と心臓の健康は密接に絡み合っていると考えられている。

ジャーナル「JAMAネットワークオープン」に今年9月に掲載された研究結果によると、その人がどれほど楽観的であるかという点も、長期的な心臓の健康に関わりがあるとみられる。それは、楽観性が数多くの心理的・生理学的要因と関連していると考えられるためだという。

これらの要因に対する理解を深めることができれば、心臓リハビリテーションに関するより多くの情報を得ることも可能になるかもしれない。

米マウントサイナイ・アイカーン医科大学アラン・ロザンスキ教授を含む研究チームは、過去の15件の研究結果から得た約23万人に関するデータを検証した。対象としたのは、2~40年にわたって被験者の行動、心理的・生理学的状態を追跡した研究の結果。楽観性の程度をさまざまな方法によって測定したものでで、一つの質問に対する答えを分析した研究もあれば、以下を含む複数の質問への回答を分析したものもある。

・前途は有望だと感じることが多い
・自分の将来について、今も前向きな見通しを持っている
・生活の中で幸せを感じる瞬間は多い
・将来の計画を立てることはもうない

研究チームはこれらの結果の大半から、楽観性と心臓の健康レベルの間には「用量反応関係」があることを発見した。つまり、より楽観的な人の方が、心臓がより健康であるということだ。実際のところ、楽観的な人は心臓に問題を抱えるリスクが35%低く、早期死亡のリスクが14%低くなっていた。

こうした関連性を示す研究結果は、過去にも発表されている。そして、その背景には、行動と身体的要因に関わるメカニズムの両方があると考えられている。

行動に関連したメカニズムの点からいえば、より楽観的な人は運動や適切な食事など、健康的な行動を取る可能性が高いと考えられる。また、ストレス軽減のための対策や治療を受けることといったセルフケアを取り入れている可能性も高い。これらはいずれも、心臓の健康に役立つと考えられているものだ。

また、生理学的なメカニズムについては、過去の研究から次のようなことが示されているという。

あまり楽観的ではない人と非常に悲観的な人は、炎症の促進、血管機能の低下、高血圧、代謝機能の低下、さらにはテロメアの短縮が起きている可能性がある(テロメアは染色体の末端にある構造物で、加齢やストレスを受けることによって短くなることがわかっている)。

一方、たとえ楽観性と心臓の健康に関連性があることが示されたとしても、ただ単純に、人に「もっと楽観的になりなさい」ということはできない。こうした特性は、遺伝学的要因と環境要因がどちらも関係していると考えられており、私たちの中に深く根差したものであるからだ。

研究チームによれば、楽観的になれというよりも効果的な方法になり得ると考えられるのは、認知行動療法(CBT)などすでに効果が実証済みの方法を通じて、悲観的なものの見方を弱めることだという。心臓リハビリにおいてこうした方法を取り入れることは、特に有効なものとなるかもしれない。

チームはまた、「目標設定、問題解決、対処」といった一般的に学習可能なスキルが、楽観性に関連していることも指摘している。さらに、目的意識や感謝の気持ちなど、その他の前向きな考え方が心臓の健康に与える影響について研究することも有用であるとの見方を示している。

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