本州最大の神秘の巨樹に拝観~熱海・来宮神社の大楠

本州最大の神秘の巨樹に拝観~熱海・来宮神社の大楠

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  • 更新日:2017/08/11
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本州最大の神秘の巨樹に拝観~熱海・来宮神社の大楠

静岡県の熱海は、歴史ある温泉街としても、海のリゾート地としても有名な観光地。相模湾に面した伊豆半島の付け根に位置し、温暖で豊かな海山の自然に恵まれた、美しい景観の地域です。そんな熱海を訪れる大きな魅力の1つは、この地に本州で最大とされる巨木があること。それは来宮神社の御神木である楠(クスノキ)。その姿は神が宿る巨樹の神殿のように荘厳なもの。熱海から神秘の巨木をご紹介します。

本州で最大の巨木・来宮神社の大楠

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写真:大木 幹郎

本州で最大とされる巨木。それは熱海の温泉街の奥に鎮座する、来宮神社の御神木。国指定天然記念物でもある楠(クスノキ)の巨木です。大楠の幹周りは約23.9m、推定樹齢は2000年以上。樹木という存在を超越したような驚きの巨体と長寿。その立姿は、神が宿りし巨樹の神殿を彷彿とさせる荘厳なものです。

来宮神社の大楠は、幹周りが全国2位とされる巨木。全国1位は、鹿児島県の蒲生町にある「蒲生の大楠」です。その幹周りは約24.2mと、来宮神社の大楠とは僅差。熱海は首都圏の観光地で、東京から新幹線の利用で約1時間、車で約2時間。ここでは、温泉や海のリゾートを楽しめるだけでなく、国内最大級の神秘の巨木を見学できるのです。

(補足:巨木の幹周りと順位は平成元年の環境庁の巨樹巨木林調査より引用)

神々しい来宮神社の大楠の立姿

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写真:大木 幹郎

境内に楠の巨木が群生する来宮神社。御神木の大楠は境内の最奥、本殿の背後に立っています。大楠の幹周りは約23.9m、樹高は約26m(現地解説板より)。樹形の特徴は、東西に大きく2つの株に分かれた姿です。

大楠の西側の株は、昭和49年(1974)の台風により大きく損傷。地上5m付近から上を失った、巨大な切株のような状態です。一方、東側の株は健在。波打つ巨大な溶岩のような根本から、天高く聳える太い幹には、広い枝葉の笠を茂らせています。大きな傷を負った老木でも、驚異的な生命力により、迫力ある立姿は健在。むしろ、命の尊さを訴える荘厳な佇まいは、より際立っているでしょう。

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写真:大木 幹郎

大楠の周囲は歩道が整備されているので、1周して様々な角度から、その巨体を見学することができます。大楠の姿が最も健全に見えるのは、歩道の東側からの眺め。巨大な筋肉の塊のような力強い幹には、最盛期の大楠の姿が色濃く残っています。

大楠にまつわる信仰には、1周すると寿命が1年延びる、心願を秘めて1周すると願いが叶う、というものがあります。この世で最も巨大で長寿な生命となる巨樹。そのことを存分に体現した姿の大楠には、神秘の力を求めざるを得ません。

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写真:大木 幹郎

大楠に最も接近できるのが、大楠を囲む歩道の北側。その巨大さと神々しさを、特に実感でる位置。最早ただの樹木とは形容しがたい、視界を覆う圧倒的な存在は、まさに巨樹の神殿。

来宮神社の第二大楠

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写真:大木 幹郎

来宮神社の境内には楠の巨木が群生。その中で、御神木の大楠に次ぐものは、参道の入口付近に立つ第二大楠。境内で最初に目につく巨木です。第二大楠の幹周りは約9.45m、樹高は約11m(平成元年の環境庁の調査より引用)。この見事な第二大楠が、御神木の大楠への期待をより高めてくれます。

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写真:大木 幹郎

第二大楠の特徴は、真っ黒に焦げた巨大な幹の空洞。これは約300年前の落雷による損傷と云われます。幹の南側は大きな洞が開いていますが、北側の幹は一見して健全そのもの(前項の写真)。凄まじい楠の生命力を目の当たりする光景です。

木の神様を祀る古社・来宮神社の由緒

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写真:大木 幹郎

大楠の紹介が先となりましたが、来宮神社の由緒について。社伝によれば、創建時期は奈良時代。和銅3年(710)、熱海湾で漁夫の網に掛かったという神像が祀られると、五十猛命(いたけるのみこと)からの神託が下り、その神託によって示された霊場が、この大楠の立つ地であったと伝えられます。

来宮神社の三柱の主祭神のうち、五十猛命は木の神様でもあり、大楠は神の依り代たる御神木として祭祀。社名は江戸時代まで木宮明神と称され、神木を信仰するキノミヤ信仰に篤い神社なのです。

神社の目立つ行事の中には、5月の大楠祭(5月5日)と、7月の例大祭(7月15・16日)があります。大楠祭では、新緑が鮮やかな大楠の前で、優雅な巫女舞を奉納。例大祭では様々な神事が行われ、御輿や山車が街を練り歩く、熱海の一大イベントでもあります。

厳かな境内には、カフェの「報鼓」や、食事ができる「お休み処」が併設。創建時から神様にもお供えしている「麦こがし」を使ったスウィーツを賞味しながらの休憩は如何ですか。

熱海の近隣にある県内有数の巨木・天地神社の大楠

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写真:大木 幹郎

来宮神社の大楠の他にも、静岡県には数多くの見応えある楠の巨木が存在。その中でお勧めの1本が、熱海市と西に接する函南町、天地神社にある大楠です。天地神社へは、来宮神社から車で約20分の距離。函南駅から徒歩では約25分です。

天地神社の大楠は県の天然記念物。幹周りは約13.5m、樹高は約30m(平成12年度の環境省の調査)。この大楠は大きな損傷がなく健全で、とても背が高く実に気持ちの良い立姿。推定樹齢は800年でも、更に大きくなりそうな若々しさが感じられる巨木です。

来宮神社で熱海の巨樹神殿に拝観

以上、来宮神社の大楠のご紹介でした。幹の太さは全国2位で、本州では1位とされる国指定天然記念物の巨木。熱海は首都圏の観光地で、東京から電車や車でのアクセスは約1~2時間。ここでは温泉や海のリゾートを楽しめるほか、この貴重な巨木を見学できるのです。

大楠の推定樹齢は2000年以上。来宮神社の創建時から、既にこの地に立っていたと考えられます。この世で最も巨大で長寿の生命。それが巨樹であること存分に体現した荘厳な姿。来宮神社の主祭神が宿るに相応しい、巨樹の神殿を彷彿とさせる大楠です。来宮神社での神秘を前にしたとき、畏敬から自然と両手が合わさるような、深い感動が得られることでしょう。

関連MEMO

来宮神社

あたみニュース(熱海市観光協会)

函南町観光協会

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