超富裕層だけが知っている「特別扱いのサービス」明かします

超富裕層だけが知っている「特別扱いのサービス」明かします

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2018/06/11
No image

金融資産10億円超。これがスーパーリッチの条件のようだ。これだけあれば、懐具合を気にせずカネを使える。では、どんなサービスを受けているのか。覗いてみると、とてつもない世界があった。

大金持ちしか入れない百貨店のVIPサロン

真の大金持ちは百貨店に行っても、個別の売り場で買い物をするわけではない。特別に用意された個室に商品を持ってこさせて、吟味する。

福岡にある『博多大丸』には富裕層向きに「エクセレントルーム」がある。

「ここでは、ブランドの名前を伝えれば、サイズの合う服をすべて持ってきてくれます。部屋には専門のコンシェルジュ(ファッションアドバイザー)がおり、顧客の要望にあったスタイリングも提案しています。

また、百貨店で年間100万円以上購入してくれた人をVIPとし、彼らはVIPサロンが利用できます。2年間で2000万円以上購入した顧客は『ブラック』と位置づけられ、買い物に来た際には外商員をはじめ、部門長や役員など複数でお迎えする。

要望があれば、ハイヤーで自宅までお迎えに上がります。最近はどの百貨店も客単価が桁外れの富裕層を重要視しているため、類似のサービスを行っているはずです」(博多大丸関係者)

百貨店でも扱っていない「世界最高の洋服」を着たい。そんな富裕層たちが国内、そして海外からも集まるのが、銀座にある日本で一番高級なセレクトショップ、『銀座HIKO』だ。

「スタッフがシーズンごとに欧州に足を運び、素材や縫製、デザインを極めた最高の商品を自分たちの目で探しています。価格はたしかに高いものが多いですね。

ただし、単に値の張るものを探しているわけではありません。クオリティが高いものを追求していった結果、自然に高価なものが集まっていったということです」(中村響子店長)

値段を見て、目を疑った。取材時に店内にあった最も高額な商品は、アリゲーター革を使用したブルゾン。1500万円だった。

中村店長が続ける。

「この商品はイタリアの『ヘッタブレッツ』というブランドの品物です。ランボルギーニのオフィシャルウェアを作っていることで知られています。

当店で取り扱った最も高額の商品は、贔屓のお客様からのオーダーで特別にお作りしたフランス『ジリー』社のクロコダイル革を使ったブルゾン。2300万円でした(次ページ写真)。ジョン・レノンが暗殺されたときに着ていたのも、同社製のブルゾンだったそうです。

ただ、いわゆる『有名ブランド』ではなく、大きなロゴが入っているわけでもない。

一般の方なら、それだけの価格の商品とは気づかないかもしれませんね。しかし、本当の富裕層なら皆さんご存知で、一目でそれとわかる。富裕層の方々は『シャネル』や『ルイ・ヴィトン』といったわかりやすい高級ブランドはすでに経験した方がほとんどです。

それでは満足できず、より品質の高いものを求めていった結果、たどり着く服を私たちは提供しているのです」

1500万円のブルゾンに限らず、同店には500万円を超えるバッグや100万円超のベルトなどが陳列されている。オーナー企業の社長や医師、弁護士、有名歌手などが常連顧客で、客単価は平均30万~40万円。中には一度の買い物で毎回数百万円使う人も。客は基本的にクレジットカードで支払うという。

こういった真の富裕層が保有しているのが、限度額が青天井のプラチナカードだ。その最高峰と言えるのが、アメリカン・エキスプレス社が提供する「センチュリオン・カード」だろう。

同カードは年会費37万8000円で、さらに入会金として54万円が必要だ。会員は国内で7500人程度いるとされる。

カード評論家の岩田昭男氏が解説する。

「年会費がズバ抜けて高いセンチュリオンについてくるサービスは、クレジットカードの中でも特別です。会員数は限られており、希少性が非常に高いカードです。

その凄さを実感するのが、コンシェルジュ・サービスでしょう。アメックスはベールに包んで隠していますが、センチュリオン用のコンシェルジュ部隊がいるらしい。

たとえば、旅行先と予算を伝えれば、飛行機やホテルの手配も予算のなかで最高のものを用意してくれます。満室のホテルでも部屋を押さえられたり、満席の飛行機でも座席を確保できたりする。個人で秘書を抱えているような感覚でしょう」

節税から愛人のお手当まで行う万全サポート

富裕層は、専門家たちに少なくない手数料を払って自分の資産や家族を守っている。「ファミリーオフィス」という言葉をご存知だろうか。

一般人には耳慣れないが、これは資産家一族に対して、家族の立場になってあらゆる問題解決を手伝ってくれるサービスのこと。欧米の富裕層の間ではポピュラーだという。アレース・ファミリーオフィス代表の江幡吉昭氏がその実態について話す。

「一生かかっても使い切れない資産を保有している人たちも、おカネについて真剣に悩んでいます。資産をだまし取ろうとする怪しげな人たちが近づいてきて、嫌な思いをすることもある。そうならないために、我々のような人間を『ゲートキーパー』(門番)として使うのです。

主な業務領域は4つあります。『資産運用』『資産管理』『相続対策』『家族サポート』です。一般的なプライベート・バンキングサービスと似ていますが、守備範囲は我々のほうが広い。なかでも、特に『家族サポート』は重要な仕事です」

たとえば、資産家の男性が家族以外でお世話になっている女性(つまり「カノジョ」だ)に、資産の一部をお手当として渡したいと思った際には、スキーム作りに協力することもあるという。

「具体的には、たとえばビルやマンション一棟を買って、ペーパーカンパニーの保有とします。相手の女性をこの法人の社長に据えて、継続的な賃料収入が入るようにするのです。

こうすれば家族にその存在を知られることなく、女性に定期的な収入を渡すことができます」(江幡氏)

仮に女性スキャンダルが世間に発覚すれば、ビルの金額以上の損害を被る可能性がある。それを考えれば、安いものというわけだ。

No image

Photo by iStock

「様々な分野の依頼にお応えしていますが、本業は『資産運用管理』で、この部分で手数料をいただいております。たとえばお客様の総資産が10億円の場合、2年で2%――2000万円の報酬をいただきます。

着手金として2000万円の30%で600万円、残り1400万円を顧問料として2年間にわたって毎月約60万円ずつ払っていただくイメージです」

超富裕層の資産運用は不動産や株式だけではない。実は高級時計も、その役割を担う。

高級といっても、ロレックス程度の話ではない。現行品で1本1億円(!)を超えるモデルもある、世界最高級のブランド、リシャール・ミル。'01年に創業された新しいメーカーだが、その時計は時とともにビンテージ価値が上がっていくという。

究極の「大人の遠足」

リシャールミルジャパン・マーケティング部の吉野麻紀氏が話す。

「リシャール・ミルの時計はコスト度外視で作られています。たとえば、ネジ1本作るのに1億円のコストがかかるとしても、それが必要であれば1億円かけてでも作る。だから、リシャール・ミルの時計は高いのです。

昨年発表したモデルで、F1のマクラーレンと共同開発したモデルがありますが、これは1億2917万円します。F1マシンで実際に使っている素材を使用していて、非常に軽い。

時計全体で40グラムもないので、ボールペン1本分くらいの軽さです。これは世界で75本だけ販売するのですが、日本には7本入る予定で、すべて予約で埋まっています」

世界でも数十本しかないという希少性のため、発売後、中古品の価値はどんどん上がっていく。同社は認定中古品として顧客からのビンテージモデルの買い取りにも力を入れているという。

「たとえば、'10年に発売されたモデルは当初500万円で販売されていたのが、現在では800万円の価格がついています。骨董品や絵画などの美術品と同じ感覚です。時計というよりも芸術品としての資産価値に魅力を感じて購入される方が多いです。

当社は元々お客様の資産を守ることも目指していますので、良いものを高く買い取らせていただいて、メンテナンスをして適正価格でもう一度お客様にご購入いただいています。

最初に購入された方が、ビンテージ価値が上がったと考えたときに売りに来られて、また別の人に愛用していただくという流れです。ある種の資産運用と同じだと思いますね」(吉野氏)

銀座の一等地で飲む一杯3万円の高級コーヒー

銀座の一等地にある超高級商業施設「GINZA SIX」の13階にはとんでもない珈琲店がある。「グランクリュカフェギンザ」。ここでは超高級コーヒーを提供している。

注文の仕方は独特だ。まず客はボトルに入ったコーヒー豆100gを購入する。ボトルは窒素ガスを充満させ、コルクで栓をされている。抜栓をするときはシャンパンを開けるような音がして、アロマが広がる。

「この独自の保存方法によって、焙煎後、約半年、味を落とさずに保存することができます。1本で5杯分お飲みいただけます」(店員)

No image

Photo by iStock

価格は最低1万円から、最高16万円。つまり、1杯あたり3万円を超えるものもある。店内にはカウンターとテーブル席があり、落ち着いた空間だ。華美な装飾はなく、上品さが漂う。

コーヒーの知識がない記者が訪れても、けっしてバカにされる雰囲気ではなく、丁寧な説明で上質のサービスを提供してくれた。

「ふらっと立ち寄られるお客様は少なく、ほとんどは会員さんです。年会費は12万円。夜に食事後、バー代わりにいらっしゃる方が多いですね。落ち着いた場で、お酒の代わりにコーヒーをしっとりと飲むのです」(店員)

銀座で食事と言えば、世界的にも有名なのが、オバマ前大統領も訪れた超高級すし店「すきやばし次郎」だ。今も人気は高く、予約を取ることも並大抵のことではない。金持ちたちはそこを貸し切ってしまう。

国内最大級の富裕層向け会員サービスを提供するクラブ・コンシェルジュ(入会金20万円・年会費18万円)は、月に1度のペースで、「すきやばし次郎」で「貸切美食会」を開催している。同社社長の宮山直之氏が言う。

「名店はいつも予約でいっぱいです。そこで、弊社では『すきやばし次郎』や京都の料亭『未在』(いずれもミシュラン三つ星店)を定期的に貸し切って、お客様に提供しています。料金は『すきやばし次郎』の場合、5組10名限定で、1組2名で9万円。

『未在』は7組14名限定で、1組2名11万円です。こうしたお店は一度食べればそれで満足というわけにはいきません。毎回参加されたいというお客様も多いです」

夏には京都の保津川で舟遊びをし、料亭『吉兆嵐山』で食事をするイベント(一人16万円)もある。

「ホテル代や交通費が別途かかるので、夫婦で50万円といったところでしょうか。これだけのおカネを4時間の宴のために出せるのが、本当の富裕層なのです。

皆様、これまでにいろいろな遊びを経験されていますが、最後に行き着くのが、日本の贅の極みである料亭でのお座敷遊び。まさに究極の大人の遠足ですよ」(宮山氏)

時間も「買えます」

ビジネスで成功した資産家は、より貪欲に会社を大きくするために、時間を買う。そのために利用するのが、プライベートジェットだ。このサービスを使うことで、一般人が海外に行く際に出入国にかかる時間が、圧倒的に短縮される。

プライベートジェットを販売する丸紅エアロスペースの担当者がこう説明する。

No image

Photo by iStock

「通常のエアラインですと、2~3時間前に空港に到着することが求められる上、出国手続きのために並ばなければいけないなど、待ち時間が長くなります。

ところが、プライベートジェットだと、極端な話、出発の20分前に空港に着けば間に合うのです。広い空港内での移動や待ち時間はほとんどありませんし、出入国の手続きも一般とは別のゲートですぐに終わる。

お仕事で頻繁に海外に行かれる方にとって、その利便性、効率の良さには大きな定評があります。時間の有効活用ですね」

気になるのは、お値段だ。同社は米ガルフストリーム社の日本総代理店で、大型機種の場合、1機約72億円。運航管理や駐機場、メンテナンスやパイロットの手配などの諸経費で年間2億~3億円がかかるという。

「チャーターもできます。時期や滞在日数によって変動がありますが、モデルケースだとハワイ往復で2000万~2500万円。ニューヨークだと4000万円程度です」(担当者)

100万円の人間ドックで病気を早期に発見する

健康第一。超富裕層たちは最高級の医療サービスを受け、病気にならないように心がけているだけでなく、若さを保つ「裏技」も使っている。

入会金150万円、年会費50万円のSBIメディックは、その最先端だ。会員数は約600名で、その大半が企業オーナーだという。

No image

Photo by iStock

運営会社であるSBIウェルネスバンクの広報担当者が言う。

「プレミアムドックコースの場合、東京国際クリニックで、通常100万円かかる人間ドックを受診することができます。

遠方の方は、『シャングリ・ラ ホテル東京』や『フォーシーズンズホテル丸の内 東京』など一流ホテルでの宿泊が特別料金で可能です。2日かけて全身を検査することで、小さな異常も見逃さないようにしています。

特に心臓は血管がかなり詰まっていても、自覚症状が現れにくいので検査が必要です。当院の人間ドックで冠動脈CT検査を行ったところ、血管に狭窄が見つかり、一命を取り留めたという方もいらっしゃいました」

この施設の特徴は、利用者の若さの維持にも気を使っているところだ。

「人間ドックに加えて『エイジマネジメント・ドック』も行っています。企業経営者の方は大勢の人の前に立つ機会も多く、見た目を気にする方も少なくありません。

当院は形成外科も持っていますから、人間ドックを受けたついでにシミやシワ取り、さらに毛髪再生治療などをこっそりと受けることも可能です。外見が若くなれば、気持ちも若返りますから、結果的に肉体的にも健康になると我々は考えています」(前出・広報担当者)

自分の資産を受け継ぐ子供の能力を高める

企業オーナーも、いずれは経営権や資産を子供の代に受け渡す時がやって来る。子供が会社をダメにするのではないか。一族の資産を食い潰すのではないか。これは資産家に共通する最大の悩みと言っても過言ではない。

では、どうするか。最高の教育によって、賢く生きる力をつけてほしいと思うのが親心だろう。

かといって、東大に入れたところで、日本最高のエリート集団である財務省のあの体たらくを見ていれば、期待はできない。そこで資産家たちは、海外の名門校に子供を通わせたがる。

前出のクラブ・コンシェルジュでは近年、子供に最高の教育を受けさせるための「海外留学サービス」に力を入れている。

「ますます加速するグローバル社会を生き抜くために、最低でも2ヵ国語は必要ですし、若い頃から異文化に放り込むことで、子供をたくましく育てたいと考えている親御さんが増えています。

留学先として北米も根強い人気がありますが、富裕層に支持されているのはスイスです。治安の面でも安全ですし、英語とフランス語が学べるのも魅力です。

スイスの名門校には世界中から学生が集まってきますので、多くの国の生徒と接することができ、国際性を磨くのに最適です。

とはいえ、海外留学をしたことのない親御さんには、どう手続きをしたらいいかわからない方も多い。当社はスイスの伝統ある寄宿校『ブリアモン』や『ル・ロゼ』などと提携していますので、優先的に紹介できる体制を整えています。

まずは数週間程度のサマースクールに参加して適性を見極め、それから本格的な留学に進むケースが多いですね。サマースクールは3週間で約95万円、本留学は学費や寮費、食費を含めて年間約1400万円程度かかります」(前出・宮山氏)

おカネがどれだけあっても幸せとは限らない。だが、超富裕層は庶民の知らない、これだけ「特別扱い」のサービスを受けているのだ。

「週刊現代」2018年5月5日・12日合併号より

No image

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
お金持ちになれない人に共通する3つのポイント
手ぶらで使える傘、見つけました。
やる気がでない人は充電の仕方が間違っていた!
ゴミの分別ほどバカバカしいものはない...武田教授が明かす3つの悪
【疑問】『Webブランド調査2018-春夏』が発表される → ところで「Webブランド力」とは何なのか? 担当者に聞いた
  • このエントリーをはてなブックマークに追加