心を潤すってすごく大切なこと。沢山の想いを込めた1stAlbum『WATER』をリリースしたSHE IS SUMMERにインタビュー!

心を潤すってすごく大切なこと。沢山の想いを込めた1stAlbum『WATER』をリリースしたSHE IS SUMMERにインタビュー!

  • エンタメウィーク
  • 更新日:2017/11/13
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心を潤すってすごく大切なこと。沢山の想いを込めた1stAlbum『WATER』をリリースしたSHE IS SUMMERにインタビュー!

MICOのソロプロジェクトとして始動したSHE IS SUMMER が、11月8日に1stアルバム『WATER』を発売した。女の子のシリアスでファニーな心模様を描いた歌に、つい胸がキュッと疼いてしまう。その魅力、ここにお伝えします。

SHE IS SUMMERと名乗ったきっかけ

──なぜSHE IS SUMMERと名乗りだしたのか、まずはそこから教えてください。

MICO:私、もともとバンド活動をやっていたんですけど。そのさらに前、シンガーソングライター”みこ”として活動をしていたこともありました。シンガーソングライター時代は自分で作詞作曲をしていたんですけど。バンド活動を経たことで、いろんな人と共同制作をすることがすごく素敵だなと思うようになり。そこから新しくプロジェクトを一人で始めるに当たっても、自分で曲を書くよりもいろんな人たちと制作をしたいと思ったんですね。でもそれって、ソロではなくプロジェクトとしての活動だなと、まずはプロジェクト名を付けようと思ったのがきっかけでした。

バンド時代から自分でバンド名を付けるのに憧れがあって。その当時から考えていた中、「これがいいな」と思っていたバンド名がSHE IS SUMMERでした。私の好きな映画に「500日のサマー」という作品があります。そのヒロインのサマーちゃんがとっても魅力的な女の子で、ステージに立っている間だけでも「サマーちゃんみたいだね」と言ってもらえるようになりたいなという意味を込めてSHE IS SUMMERと名付けました。

──サマーちゃんとMICOさんには近いものがある?

MICO:近いというよりも、サマーちゃんは憧れの存在ですね。想像上の自分は何時もそうありたいなぁと思ってて。

──アルバム『WATER』へは、いろんな方が作曲やアレンジに参加。制約を付けることなく、さまざまな表情を作りあげていますよね。

MICO:そこは意識しているわけではないんですけど、気づいたらそうなってたと言ったほうが正しいかもしれないです。

──詞はほぼ自分で書いていますね。そこは、自分でもこだわっていること?

MICO:書きたい自分がいるんだと思います。SHE IS SUMMERを始めるとき、「本当の自分って何なんだろう」とすごく考えてて。バンドをやっていた頃はギターが全部作詞作曲をしていたし、その世界観の中で”みこ”を演じることをエンターテイメントとして楽しんでいたんですけど。今回はソロプロジェクトということから、自分が本当に好きな想いを発信しようと決めていました。

自分が選んで書いてる内容って、実は自分が本当に好きなものではなく自分が憧れている物事なんです。だけど、それこそが自分の一番好きなものじゃないかなとも思ってて。

──自分の憧れている物事が、成りたい姿…ということですか?

MICO:はい。「成りたいなと思ってる自分こそが、本当の自分なんだろうな」と何時しか思うようになっていました。歌詞には、自分が成りたいと思ってることを強がって書いてる部分もけっこうありますね。成りたい自分が本当の自分だからこそ、ホントにそうなってくといいなぁという気持ちはあります。

自分で歌詞を書くようになってから女の子のファンがすごく増えて、めちゃくちゃ恋愛相談を受けるようになったんです。けど本当は、恋愛が上手くないから、理想を歌詞をに反映しているんですよね。

──アルバム『WATER』に出てくる女性たちは、男からすると怖い女の人にも見えました。

MICO:『とびきりのおしゃれして別れ話を』に出てくる女性とか気が強いですからね。「その子の性格を”振りまわす”と捉えるのは、その女の子の本質を見れてないということじゃないか」みたいなのも映画「500日のサマー」のテーマとしてあることだし、SHE IS SUMMERの歌詞にも反映されていることなんですけど。そこは、かなり議論の余地があるテーマだなと思います。

──MICOさんが歌詞へ記した想いこそ、女性が心に抱いてる本音なのかなとも思ってました。

MICO:『とびきりのおしゃれして別れ話を』や『あれからの話だけど』に書いた気持ちは、そうかも知れないですね。でも、そこって人によって捉え方の意見が違ってて。歌に登場する女性のことを「怖い」と言う男性もいれば、「そのいじらしさが可愛い」という男性もいたりするように、「捉え方は人それぞれだなぁ」とホント思います。

──MICOさんが歌詞に投影した女性は、どの人も自立している印象も覚えました。

MICO:私自身は、「自立したい」と思っています。

──女性はとくに、SHE IS SUMMERとして歌に込めた想いには「すごくわかる」と共感しやすいんじゃないですか?

MICO:確かに。自分で歌詞を書くようになってから女の子のファンがすごく増えて、めちゃくちゃ恋愛相談を受けるようになったんです。けど本当は、恋愛が上手くないからこういうことを理想として歌っているんですよね。

──MICOさんは、自分の憧れの視点で歌詞を書くことが多い人?

MICO:多めかも。でも大体は「時間の経過を惜しむこと」を歌ってるなぁと思います。

──それは、前へ進もうという意識が強いから?

MICO:そうですね。その辺は、私の好きな漫画家さんの安野モヨコさんや岡﨑京子さんの作品にも影響をされていて。自分が何かを作って発信する立場にいることを考えたときに、「やっぱ私は女子だから、女の子の味方になれることを歌えたらいいかな」と考えることも多くって。その辺が、歌詞に影響しているのかも知れないですね。
でも書いてる本人も強い女性なのかというと、また別の話。悩んでるからこそ、逆にこういう(強気な)ことを書くんだと思う。

フルアルバムは「長期的な思考をまとめてくれるもの」

──1stアルバム『WATER』は、これまでの活動の集大成と捉えて良いのでしょうか?

MICO:そうですね。1stEPの『LOVE FRUSTRATION E.P.』は手探りで作った部分も多くて。「私はこういうのが好きなんだなぁ」ということを自分でも気づきを得ながら反映していった作品であるなら、2ndEPの『Swimmingin the Love E.P.』はそれをより色濃くした作品。1stアルバムの『WATER』はそれらをまとめあげた感じだから、ホントにSHE IS SUMMERしての歩みの第一章をこのフルアルバムへまとめた形になりました。

フルアルバムを作るのはキャリア初なんですよね。フルアルバムだからこそ出来ることもあると思うし、SHE IS SUMMERの今のタイミングとしてはフルアルバムを作れて良かったなと思っています。

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2ndEP『Swimmingin the Love E.P.』

──アルバムのほうが、SHE IS SUMMERとして持ついろんな表情や心模様が見えてきますからね。

MICO:そうですね。ミニアニバムは「一つの作品として色濃く描ける」もの、フルアルバムは「長期的な思考をまとめてくれるものなんだ」と、作ってみて私は思いました。

──アルバム『WATER』は、自身の先の展開も見据えて制作していたのでしょうか?

MICO:今回のフルアルバムに関しては、今まで作ってきたSHE IS SUMMERをまとめあげ、ちゃんと形に残すことを心がけました。でも表題曲の『WATER SLIDER』は、次なる展望を見るためのステップアップとしての面も持っています。歌詞に関しては、「日頃からこういうことを思っていて、それを残したい」と思っているように、そこはぶれてないですね。

──MICOさんは、普段から明確な想いを心に抱いてる人?

MICO:そうですね、そのときごと様々ですがに「じゃあ今度はこうやってみよう」とか「今はこういうマインドで生きていきたいな」とか自分の中でずっと考えているかも知れない。

生きてくうえで必要のないことでも心が潤うのなら…

──『私たちのワンピース』の歌詞の生まれた背景も気になりました。

MICO:これはですね、私のお友達が「LEBECCA boutique」という洋服屋さんをやってて。その子が、「いらないから売るんじゃなくて、大切だから誰かへ引き渡す」をテーマにフリーマーケットを開いているんですね。そのテーマソングとして書いた曲が『私たちのワンピース』なんです。

「LEBECCA boutique」の商品に「私たちのワンピース」と名前のついたワンピースがあって、それは赤澤えるちゃんという女の子がディレクターとして作った洋服なんですけど。「ワンピースを通じて想いが繋がっていく」という想いがそもそものテーマにあって、えるちゃんの考え方を私は素敵だなと思ったし共感したので、その想いにSHE IS SUMMERらしさというエッセンスを加えて歌詞を書きました。

『私たちのワンピース』は女の子全員のお話かなと思っていて。それは私の友達のことかも知れないし、きっとお母さんもそうだったんだろうし、下の世代の子たちも、そう。ワンピースと一緒に時代の流れてゆく感じにすごく私は感傷を覚えるというか。でもそれは嫌な感情ではなくて、それを考えると泣けてくるんですよね。そういう情景を一度歌にしてみようと思いました。

心を潤すってすごく大切なこと。

──アルバムタイトルの『WETER』と収録した『WATER SLIDER』には繋がりもあるのでしょうか?

MICO:『WATER』というタイトルはフルアルバムを作るとなった瞬間から私の中にあった言葉で、その頃から『WATER』というタイトルにしようと思ってました。その当時の私はすごく水の音に惹かれていて、その音がめちゃくちゃ気持ち良くって。しかも、音楽を聞くことが自分の生活を潤すことだなとも感じていた時期でした。

『WATER SLIDER』に関しては、雨の日のタクシーに乗るのが私はすごく好きなんですけど、止まった車の窓には雨の水滴が張りついてるじゃないですか。それが、走り出した瞬間にパーッと後ろに流れていけば、そこへ光が反射した瞬間ってとても綺麗だし、「まるで別世界へ飛び込んでいってるみたいで気持ちいいなぁ」と思いながらいつも見てるんですけど。自分の中で一番好きな東京の情景を歌にしたいなーと思って作ったのが『WATER SLIDER』でした。

──『WATER』というタイトルは最初から思い浮かんでいた言葉だったそうですが、その言葉へ惹かれるものがあったわけですよね。

MICO:そうです。「音楽を聞くことが本当に心を潤すことなんだな」と思えたのが一番ですかね。しかもその頃、植物を育て始めてて。植物に水をあげ育てること自体、生活の中に無くても生きていけることかも知れないけど、それをやっているときに私は心がすごく潤っていく感覚があったんですよね。それに、水を浴びるのは純粋に気持ちいいことだなぁと思うし、お風呂に入ってるときが幸せだなぁとも私は感じています。

あと、1stEPと2ndEPのジャケットの写真のどっちでも私の髪の毛が濡れてて。だから、ここまでのSHE IS SUMMERをまとめる言葉は『WATER』しかないのではと思いました。

──人によっては必要ではなくとも、その人にとっては必要なものっていろいろありますよね。それがあることで心が楽になることだって実際にありますし。

MICO:そうなんです。心が潤う…心を潤すってすごく大切なことだなって思いました。もちろん淡々と生きてくことも出来るとは思うんだけど、そうじゃなくて、潤すために何かを詰めてゆく作業もまた、人生を豊かにしていくんじゃないかなと思ってて。

私は、それが生きてくうえで必要のないことでも、それによって心が潤うのなら積極的にやっていきたい。『WATER』は、そういう想いが詰まっているアルバムでもあるなと思います。

時間の経過って本当にいろんな可能性を秘めている

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──今回のアルバムには、ふぇのたす時代のパートナー「ヤマモトショウ」さんも参加しています。

MICO:ショウさんの参加は、なんか自然な流れでしたね。今回のアルバムへ入れた新曲の中、『待ち合わせは君のいる神泉で』という曲をショウさんと一緒に作ったんですけど。この曲はショウさん節がすごく出ている歌詞だとすごく思いました。

──完成した1stアルバム『WATER』は、どんな作品になりました?

MICO:本当に、ここまでのSHE IS SUMMERの歩みの集大成になったなと思っています。じつは、ここ3ヶ月くらいで自分の精神年齢が一気に上がったなと感じてるんですけど。このアルバムにはSHE IS SUMMERを始めた頃のすごくあどけない自分もいるし、そこから脱皮したいと思って蠢いてる自分もいます。

SHE IS SUMMERって、「500日のサマー」のサマーちゃんのように強くなりたいと思ってつけたアーティスト名でもあるんですけど。私が一人の女子としても、一人の人間としても、日々を素敵に生きるために葛藤し、頑張っている姿を詰め込んだアルバムにもなったなぁと思いつつ。そんな背景を知らずに聞いても楽しめるエンタメ性を持った作品にもなりました。

──その成長過程をしっかり詰め込んでいるところも、アルバム『WATER』のポイントですよね。

MICO:日々、成長しながら変わっていけることに楽しさを強く感じています。変わった後に、変わる前の自分を振り返って誰かと話すのも楽しいし、時間の経過って本当にいろんな可能性を秘めてれば、時間の経過がなければ成し得ないことだっていっぱいある。

──だから、時間の経過をいろんな曲の中に書いているんですね。

MICO:すぐ書いてしまいますね(笑)。

時間は経過していくし、日々どんどん変わっていく

──この歌詞を聞いて欲しいというポイントも、ぜひお願いします。

MICO:『思い出はシャンプーの中に』という歌詞を私はすごく気に入ってて。これもね、時間の経過には逆らえないことを書いてるんですけど。

変わっていくのが凄く嫌だなと感じる物事ってあるじゃないですか。私、そのことについて昔は凄く心を痛めてたんですけど。でもね、「痛めてるばかりでもなぁ」と考えた末に辿り着いた一つの答えが、「時間は経過していくし、日々どんどん変わっていくんだけど。でも、”そこにあった”ことには変わりがないなぁと思うようになって。
世の中には変わっていくのと同時に、変わらないもの、変えられないもの、変えたくないものも実際にあるじゃないですか。それを、自分の中ではずっと消化出来ずにいたんですね。

私、基本的には「変わっていくことが面白い」と思える性格のように、変化を恐れることは少ないんです。だからこそ、たまに出てくる「これは変わって欲しくない」と思うことが変わってしまったときにどうしたらいいかわからなくなれば、その気持ちの拠り所を探してしまうんですけど。今回『思い出はシャンプーの中に』という歌詞を書いたことで、ようやく自分の気持ちの落としどころを見つけられたなと思っています。気になる方は、ぜひ聞いて欲しいです。

「ROOM SHARE」は、微妙な年齢のときにしかできないこと

──来年には、初の東名阪ツアーも決まりました。

MICO:ツアーは人生初になります。アルバムの曲をライブで歌うことによって、その時ごとに歌ってゆく感覚が異なっていくのがライブの楽しさ。そこに集まってくれるみんなと、どういう歌を一緒に描いていけるかを楽しみにしています。

──その前に、11月11日に渋谷クラブクアトロを舞台に「SHE IS SUMMER Join ROOM SHARE the FILAL」公演を、Shiggy.Jr.さんと一緒に行います。

MICO:この日の2マンライブはアルバム『WATER』のレコ発という形ではなく、今年ずっとSHE IS SUMMERが続けてきた自主企画「ROOM SHARE」のファイナル公演になります。
「ROOM SHARE」は、本当に私を成長させてくれた企画。「ROOM SHARE」は、微妙な年齢のときにしかできないことだなと思ってて。

──微妙な年齢?

MICO:そう。子供では出来ないし、大人になってからでも出来ない。成長しようとする気持ちが震える、そんな微妙な年齢の時期だからこそ出来ることって言うのかな!?。ROOM SHAREをしないと見えない相手…それは対バンしないと見えない相手の気持ちだったりとか、そういうものを恥ずかしがらずに見せあってぶつけあう場所になればいいなと思って付けたのが「ROOM SHARE」というタイトルでした。実際に行ってきたライブも、まさにそういう内容になったなと思います。

同時に「ROOM SHARE」を通すことで、私の中での精神年齢的な意味の微妙な期間を通り越せたように、今後はまた違った形でやりたいなとも思っています。

──これからもMICOさんは、SHE IS SUMMERとして「そのときのモード」でいろんな想いを形にしていくんでしょうね。

MICO:だと思います。「今の自分では想像がつかないことをどんどんやっている未来の自分がいてくれたらいいなぁ」と思っています。なんか、自分に制限はかけたくないんです。しかも今は目標も作っていなくって。

──それはどうして?

MICO:今の自分に想像出来る目標なんていらないかなと思ったことから、目標は設けずにやっています。そのほうが一番フラットな気持ちで音楽へ向かっていける。今は、生活を潤すために音楽をやっている感じです。

──同時に、SHE IS SUMMERの音楽を通し、どれだけの人の心が潤ってくれるか…。

MICO:発信する限りはね。いろんな人たちがSHE IS SUMMERの音楽をいい風に受け取ってくれたら、それが一番の幸せです(笑)。

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