take175「破門 ふたりのヤクビョーガミ」

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  • 更新日:2017/10/13

take175「破門 ふたりのヤクビョーガミ」

佐々木×横山W主演映画は共演にも関西出身者が集結

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黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」を、佐々木蔵之介と横山裕(関ジャニ∞)のW主演で映画化。2人の掛け合いが絶妙なハードボイルド活劇だ。

イケイケやくざの桑原(佐々木)とヘタレな建設コンサルタントの二宮(横山)は、付かず離れず、腐れ縁の仲をキープしている。そんな2人が映画製作に出資した資金を持ち逃げしたプロデューサー、小清水を追って、地元の関西からマカオへ2人旅を決行。ところが、すぐにキレる桑原の性格が災いして、いつしか2人は追う立場から追われる立場へとチェンジ。追いつめられた挙げ句、生き残りを賭けた大勝負に出るが…。

父親がやくざだったこともあり、その世界に通じてはいるものの、基本は堅気の二宮が、桑原に知り合ったことで否応なくトラブルに巻き込まれていく姿を、横山裕が独特の緩いセリフ回しと虚脱感をもって好演。対する桑原役の佐々木蔵之介は、いつも出たとこ勝負の二宮に振り回され、イライラしつつも突き放せない、武闘派だが人間味のあるやくざの二面性を力演。つかず離れずの微妙な距離感を保ちながら、「性根はないけど金はくれ言うてんのか!?」(桑原)「はい、欲は深いんです!!」(二宮)といった具合に、絶妙な掛け合いを展開していく。2人が醸し出す意外なケミストリーが、犯罪ものながらほっこりとした空気感を終始観客に届け続ける。

共演者も魅力満点。何度もとっ捕まりそうになりながらも、いつも寸前で切り抜ける詐欺師プロデューサー・小清水役の橋爪功、桑原が属する二蝶会幹部、嶋田役の國村隼、二宮が思いを寄せる美女・悠紀役の北川景子らが話す、ナチュラルな関西弁は聞きどころ。佐々木、横山も含めて、関西出身者が関西人を演じているから、漂うユーモアに味があるのかもしれない。

<映画うわさの真の相> やくざ役は初めてでも、桑原は仕事でやくざをやっているだけ

かつて、内田けんじ監督の「アフタースクール」(07)で裏社会と通じる男を演じている佐々木蔵之介だが、ずばりやくざ役はこれが初役。でも、「以前所属していた劇団“惑星ピスタチオ”では悪役専門だったんですよ」と振り返る。その上で「桑原は実は悪役ではないと思って演じました。職業としてやくざをやっているという感覚で」とコメント。

Text=清藤秀人

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