YouTubeでアップロードしたホワイトノイズに、何回も著作権違反の通知

YouTubeでアップロードしたホワイトノイズに、何回も著作権違反の通知

  • ギズモード・ジャパン
  • 更新日:2018/01/11
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Image:kasha_malasha/Shutterstock

ホワイトノイズに著作権とな。

YouTubeには日々マニアックな動画がたくさんアップロードされていますが、Sebastian Tomczakさんのチャンネルもそんな動画の宝庫です。そのうちのひとつに、彼がオープンソースのソフトウェアで作った10時間ものホワイトノイズ動画があります。しかし、彼の知らないところで彼に対する著作権侵害の報告が行なわれ、この動画を使って収益をあげようとしている人たちがいるかもしれません。

Tomczakさんを取材したTorrenFreakによると、彼はチップチューンを専門とする博士号を持ったブロガーで、ブログではテクノロジー、音響デザイン、音楽といったトピックを扱っているとのこと。さまざまなデバイスをいじるビデオや、ビデオゲームの音楽を804%遅く再生して作った音楽などを彼のYouTubeチャンネルで公開しています。問題のホワイトノイズのビデオは2015年7月にアップロードされ、先日著作権侵害の通知を受け取ったようです。チェックしてみると4人がこのコンテンツに関して著作権を主張していることがわかりました。ひとりは10時間のビデオの異なるセグメントから2つの報告を送っています。ホワイトノイズの著作権を所有していると主張するユーザーたちは、自分たちのチャンネルでホワイトノイズの動画に広告をつけてマネタイズを行なっています。Tomczakさんのビデオ自体の再生回数は少なく、これによって特に大きな利益を失うわけでもありません。

しかし驚くなかれ、実はホワイトノイズは非常に人気のあるジャンルなんです。ちょっと検索するだけで雨の音や扇風機の音が延々と流れるリラックス向けのビデオがたくさん見つかり、ホワイトノイズも同様。YouTubeには何百万ビューも稼いでいるビデオがたくさんある、ということです。

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My ten hour white noise video now has five copyright claims! :)
— Sebastian Tomczak (@littlescale)
January 4, 2018
from Twitter

Tomczakさんはこれらの主張が不正であると報告を出しているとのこと。しかし彼がTorrentFreakに語ったところによれば、ほかにも著作権がらみのトラブルに遭っているんだとか。

仕事場でビデオ制作に参加してくれと頼まれて、私の音楽を使ってもいいか、と制作チームにお願いされたので「いいよ」と言ったんです。一ヶ月後、会社のチャンネル上でそのビデオがアップロードされると、YouTubeは私の音楽に関して、著作権違反の通知を私に対して送ってきたんです

YouTubeにおける著作権侵害問題は底なし沼のような状況になっており、現在使われている自動検知システムは完全ではありません。このシステムが入っていることで、YouTubeは侵害を防ぐ努力をしていると法的に主張できる程度の役にしかたちません。そしてYouTubeには未だに多くの著作権を侵害するコンテンツがアップロードされています。2017年に出された音楽消費者インサイト報告書によると、YouTubeはオンデマンドの音楽ストリーミングサイトとして一番利用されているとのこと。もちろん音楽を正当にストリーミングしているチャンネルもあるいっぽうで不正に音楽をアップロードしてマネタイズしているチャンネルも多く存在しています。YouTubeに寄生するような形で、他人が作った音楽でお金を稼ぐというビジネスが栄えているのです。米GizmodoがYouTubeにコメントを求めたところ、以下の回答が返ってきました。

YouTubeのコンテンツIDシステムを使うことで、著作権所有者が大規模にコンテンツの権利を主張できるようになっています。権利者がアップロードしたコンテンツと一致するものを検知し、承認し、ブロックするというプロセスが自動で行うことができます。ユーザーは本当に権利を所有しているものにのみ、権利主張をする、ということを信頼しています。我々のマッチング・システムは権利者による報告の正確さによって担保されています。また我々のレビューチームは不正な主張を検知して防ぎ、ミスを意図的に/繰り返し起こしている著作権所有者に対する対策を行い、誤って著作権違反を申告された場合は厳密な検証プロセスを通して検証を行います

Image:Sutterstock
Source:TwitterviaTorrentFreak, YouTube(1,2,3,4),Forbes, LITTLE SCALE(1,2),The University of AdelaideRhett Jones - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)

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