アヌシー映画祭で高畑勲監督『セロ弾きのゴーシュ』が追悼上映

アヌシー映画祭で高畑勲監督『セロ弾きのゴーシュ』が追悼上映

  • シネマトゥデイ
  • 更新日:2018/06/14
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フランスのアニメ映画祭で『セロ弾きのゴーシュ』が上映 - アヌシー国際アニメーション映画祭より

フランス東部で開催される世界最大規模のアニメーション映画祭である、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭が現地時間11日に開幕した。今年は 長編コンペティション部門に日本から細田守監督『未来のミライ』と高坂希太郎監督『若おかみは小学生!』が選ばれているほか、今年4月5日に82歳で亡くなった高畑勲監督を追悼して『セロ弾きのゴーシュ』(1982)が上映される。

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アヌシー国際アニメーション映画祭オープニングセレモニー

同映画祭では、他界したアニメ界の偉人たちを追悼するプログラム「ザ・ビッグ・スリープ」を実施している。今年はカルトアニメ「Roger Ramjet」シリーズで知られ、アメリカのテレビアニメの発展に貢献したアニメーターのフレッド・クリッペン(享年90)、『クリスマス・クラッカー(原題) / Christmas Cracker』(1963)が第37回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされたカナダのアニメーター、グラント・マンロー(享年94)、そして高畑監督の3人に捧げられる。

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映画『セロ弾きのゴーシュ』 - アヌシー国際アニメーション映画祭より

中でも高畑監督は同映画祭ともゆかりが深く、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)が1995年に長編コンペティション部門でグランプリを受賞。2014年の第38回には『かぐや姫の物語』(2013)がオープニングで上映され、さらに長年の功績を称えて名誉クリスタル賞が贈られている。

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映画『となりのトトロ』 - アヌシー国際アニメーション映画祭より

今回上映する『セロ弾きのゴーシュ』は宮沢賢治原作で、内気な青年であるセロ弾きのゴーシュが、動物たちとの交流で音楽の才能を開花させていくファンタジー。寡作で知られる高畑監督が5年の歳月をかけて作り上げた自主映画で、同映画祭に参加している学生や若いアニメーターたちにも、大きな刺激を与えそうだ。

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野外上映された映画『となりのトトロ』

また今年は、アヌシー・クラシックス部門で1988年の映画公開から30年を記念して宮崎駿監督『となりのトトロ』(1988)を野外上映する。さらにパリのシネマテーク・フランセーズでは、同映画祭との共同企画として「voyage au pays de ghibli」(フランス語で「ジブリ王国への旅」の意味)と題したスタジオジブリ特集が行われている(7月25日まで)。改めて高畑監督と宮崎監督が創り続けて来た世界が、いかに国を超えて多くの人々を魅了してきたか、その存在の大きさがうかがい知れる。(取材・文:中山治美)

第42回アヌシー国際アニメーション映画祭の日本関連上映作品は以下の通り。

【長編コンペティション部門】
細田守監督『未来のミライ』(日本)
高坂希太郎監督『若おかみは小学生!』(日本)

【短編コンペティション部門】
山田遼志監督『Hunter』(日本)

【招待上映】
岡田麿里監督『さよならの朝に約束の花をかざろう』(日本)
山田尚子監督『リズと青い鳥』(日本)

【卒業制作コンペティション部門】
谷耀介監督『怪獣神話』(日本)

【TVフィルム・コンペティション部門】
エリック・オー監督「ピッグ - 丘の上のダム・キーパー」より「きいろいはな」「はじめまして」(日本・アメリカ)
中澤一登監督「B: The Beginning エピソード1」(日本)

【特別プログラム:音楽とアニメ映画】
山村浩二監督『サティの「パラード」』(日本)

【特別プログラム:アヌシー・クラシックス】
今敏監督『千年女優』(日本)
宮崎駿監督『となりのトトロ』(日本)

【特別プログラム:あにめたまご】
三沢伸監督『ちゃらんぽ島(ランド)の冒険』(日本)
佐野雄太監督『Red Ash -GEARWORLD-』(日本)
堂山卓見監督『げんばのじょう-玄蕃之丞-』(日本)
竹内浩志監督「ずんだホライずん」(日本)

【特別プログラム:村田朋泰特集】
『朱の路』(日本)
『睡蓮の人』(日本)
『家族デッキ Vol.1』(日本)
『木ノ花ノ咲クヤ森』(日本)
『松が枝を結び』(日本)

【特別プログラム:ザ・ビッグ・スリープ】
高畑勲監督『セロ弾きのゴーシュ』(日本)

【特別プログラム:スパイクとマイクのシック・アンド・ツイステッド・アニメーション映画祭】
長尾武奈監督『Bloody Date』(日本)

【スクリーニング・イベント】
静野孔文瀬下寛之監督『GODZILLA 怪獣惑星』、『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(日本)

【マスタークラス】
湯浅政明「メイキング・ニュー・ウェイブス!」(日本)

【ワーク・イン・プログラム】
岸誠二監督「ラディアン」(NHK Eテレ 10月放送スタート)(日本)
石田祐康ペンギン・ハイウェイ』(8月17日公開)(日本)

【クロージング作品】
水江未来監督『Dreamland』(日本・フランス)

■第42回アヌシー国際アニメーション映画祭は6月16日まで開催(https://www.annecy.org/home)

■シネテーク・フランセーぜ(http://www.cinematheque.fr)

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