「ちかくて、ふかい」奥河内に行こう!大阪府河内長野市の伝統的町家と白州正子さんも愛した古刹を訪ねる

「ちかくて、ふかい」奥河内に行こう!大阪府河内長野市の伝統的町家と白州正子さんも愛した古刹を訪ねる

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  • 更新日:2016/10/19
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「ちかくて、ふかい」奥河内に行こう!大阪府河内長野市の伝統的町家と白州正子さんも愛した古刹を訪ねる

関西の寺社といえば多くの方々は、京都や奈良を思い浮かべられるでしょう。しかし、大阪南部地域の奥河内にも多くの寺社があります。特に、奥河内の中心といえる河内長野市は多くの文化財(国宝6件、重要文化財77件、計83点)を保有する文化財の宝庫です。その数は大阪府で2位、全国1772市町村のうち12位です!
関西空港からは直行バスで約60分というアクセスの良さも魅力。

■南海高野線・近鉄長野線「河内長野駅」の南西、高野街道沿いの「酒蔵通り」は、伝統的な町家が点在

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写真:日野 弘幸

通りのメインは河内長野市の酒造業「西條合資会社」の建物です。

お酒(日本酒)の起源説として大寺院で醸造された僧坊酒があります。「天野酒」は「天野山金剛寺」でつくられたお酒で、室町中期から戦国時代にかけては「天野比類無シ」「美酒言語ニ絶ス」などと高い評価を受け品質のよいことで有名でした。近世では豊臣秀吉が愛飲していたことも有名です。しかしながら明暦年間(1655~1658)に製造を中止します。

西條蔵の創醸は享保三年(西暦1718年)ということですから、江戸時代、八代将軍徳川吉宗の時代となります。以来明治の末期まで「三木正宗」、大正・昭和を通しては「波之鶴」の銘柄で販売されました。

そして昭和46年、「天野山金剛寺」と地元の声援により銘柄「天野酒」が復活し、現在、全国的に有名な地酒の一つに数えられています。平成13年新酒鑑評会においては金賞を受賞しました。

■ミシュラン一つ星店「懐石料理 喜一」のランチは季節も感じられる

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写真:日野 弘幸

河内長野駅前の「酒蔵通り」を散策した後は、その場所から徒歩数分で到着の「懐石料理 喜一」で旬の食材たっぷりの懐石料理でランチはいかがでしょうか。

大阪南部では数少ないミシュランガイド関西2015掲載店です。初代店主はここ河内長野市のご出身で高校卒業後、大阪や京都の老舗で修行を積まれました。2代目は父親・北野喜一氏が創業した店の看板を守るため、幼い頃から料理に触れ、高校卒業後の修業を経てとして正式に2代目として認められました。日本料理の伝統を大切にしながら、自らソムリエとしてワインと料理と組み合わせ、和食の可能性を追求しています。

落ち着いた雰囲気の店内で地産地消をテーマに、地元産の季節野菜や新鮮な魚介類を多く盛り込んだ店主のこだわりが感じられるランチは、瓢二段弁当(2,500円・税別)などがあります。

■「天野山金剛寺」は「女人高野」とも呼ばれた、大阪を代表する古刹

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写真:日野 弘幸

「天野山金剛寺」は聖武天皇の勅命によって僧行基が開山、平安時代には弘法大師による密教修練の霊域となります。その後、後白河法皇と皇妹八條女院の帰依を受け、阿観上人が衰微した伽藍を復興。八條女院は女性の参拝をお許しになられたので、明治初期まで女人禁制であった高野山に対して「女人高野」とも呼ばれる様になりました。

平成の大修理(2009年12月から2018年まで)が行われていますが、作業状況に合わせて普段は見ることのできない内部の「特別公開」も実施されますのでホームページでチェックしてみましょう。

入り口の「楼門」は重要文化財。その門をくぐり石段を上がりますと、右に「金堂」(2016年10月現在修復中)、「多宝塔」(2016年10月現在修復終了)があります。更に正面を登りますと「五佛堂」・「薬師堂」など。その右側には「御影堂」および観月亭」など、伽藍が並びます。

■白州正子さん絶賛の国宝「日月山水図屏風」はこの秋も拝観できる

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写真:日野 弘幸

現在お寺では、五佛堂にいらっしゃる五智如来(重要文化財)を拝観可能ですが、4月17日・18日の両日は、重要文化財特別公開となり、さらに薬師堂の薬師如来立像(大阪府指定文化財)が拝観できます。

そして白州正子さんが、著書「かくれ里」で「私の一番好きな風景画である」と書かれた国宝「日月山水図屏風」は、毎年5月5日に公開されているのですが秋も特別公開されることになりました。2016年度は11月3日(文化の日)です!

本来、金堂にいらっしゃるご本尊、大日如来坐像(重要文化財)及び左脇侍、不動明王坐像(重要文化財)は金堂伽藍修理の期間、京都国立博物館で、また右脇侍、降三世明王坐像(重要文化財)は奈良国立博物館(なら仏像館)で拝観できます。

■楠木正成ゆかりの「観心寺」も文化財の宝庫!国宝「如意輪観音」を拝観しよう

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写真:日野 弘幸

「観心寺」は、文武天皇の大宝元年(701年)、役小角によって開かれました。先にご紹介した「天野山金剛寺」と同じく、弘法大師ゆかりの寺院です。平安時代に厄除けのため北斗七星に祈願したところ、空から星が降りてきたという言い伝えがあり、本堂の周りを囲むように七ヶ所にある星塚を時計まわりに巡り祈願します。本堂は大阪府では一番古い木造建築で国宝に指定されています。

建武の新政の立役者、楠木正成は幼少時にこの「観心寺」で仏典を学んで過ごしたといわれています。またここは湊川の戦いの後、足利尊氏の命によって送り届けられた正成の首級が葬られている墓所となっています。

そして、是非とも拝観して欲しいのがご本尊、国宝「如意輪観音菩薩」です。平安時代の密教美術の最高の仏像といわれていますが、秘仏のためお会いできるのは年に一度だけ、4月17日・18日(10:00~16:00)です。その日は観心寺と天野山金剛寺を結ぶ無料シャトルバス(30分間隔)もありますのでおすすめです。
それ以外の日でも霊宝館では数多くの重要文化財指定の仏像を拝観できます。

■「伝統的街並み」と大阪府きっての「古刹」!奥河内の中心、河内長野市の魅力に触れてみましょう。

河内長野市は文化財の宝庫と書きましたが、その多くは「天野山金剛寺」と「観心寺」にあります。大阪府の文化財保有数1位は大阪市ですが、そのほとんどは博物館に収められています。

文化財が屋外に多く残る河内長野市では、毎年秋に「ぐるっとまちじゅう博物館」キャンペーンが実施されています。観心寺では、11月26日(土)・11月27日(日)の17:00~20:30は金堂がライトアップされますので、夜に訪れて神秘的に輝く金堂を楽しむのもいいでしょう。

関西空港からも近く、数々の文化財にも出会える深い魅力が詰まった奥河内、河内長野市。町家や古刹を訪問して悠久の歴史に思いを馳せてみませんか?

関連MEMO

西條合資会社

日本料理「喜一」

天野山金剛寺

観心寺

河内長野市観光協会

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