小栗旬の“ハリウッド行き”に事務所社長がおおいに語る!

小栗旬の“ハリウッド行き”に事務所社長がおおいに語る!

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2019/10/22
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小栗旬

遡ること9年前、小栗旬は初監督映画『シュアリー・サムデイ』の完成報告会見でこう断言した。

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「タイトルは直訳すると、『いつか、きっと』。僕の“いつか、きっと”は俳優のユニオンを作ることです。俳優が自分の意見を持って、自分の責任を持って活動するという環境ができればいいと思っています」

小栗、動きます─。この表明を機に、同作に出演した鈴木亮平、勝地涼、ムロツヨシのほか、親交の深い山田孝之や瑛太、藤原竜也といった俳優仲間に声をかけて準備しようと動いていたという。

'14年、とある雑誌で行われた鈴木亮平との対談企画でも“俳優組合”の構想に言及。

「ぼちぼち本格的にやるべきだと思ってます。でも組織って、とてつもなくでかいから、自分は誰かに殺されるかもしれないくらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのはそうとう難しいですね」

理不尽な契約、下がるモチベーション

芸能界ではたびたび、所属事務所とタレントとの契約問題が話題になっている。

「契約が理不尽だったり、撮影の現場などで過酷な労働を強いられたり。労働組合があれば、ストライキや団体交渉などで問題提起することができますが、俳優を含めた芸能人はその仕組みがないため、すべて泣き寝入りするしかない状況が続いているんです」(スポーツ紙記者)

だが、彼をここまで本気にさせた理由はほかにあった。それは、映画界にはびこっている慣習に嫌気がさしていたからだという。

「映画界というのはいまだに昔の体質が根強く残っている業界で、特に映画配給会社が利益を多く得られる仕組みになっています」(映画関係者)

小栗が異を唱えていたのは、映画の興行収益の配分だった。

「6割が配給会社、ビデオメーカーと製作委員会に3割強、監督やキャストには約1割しか入ってこないようなんです。数十人のキャストやスタッフでこの1割の興行収益を分けるので、ひとりひとりの手元に入ってくるのは雀の涙ほどの金額になってしまう。

しかもどんなにヒットしても割合が変わることはなく、結局は配給会社が大幅に儲かる仕組みになっている。もちろん出演料は別途、支払われますが、小栗さんは“これでは映画をヒットさせようというモチベーションは上がらない”と嘆いていました」(同・映画関係者、以下同)

彼は、ヒット作を出しても固定のギャラとわずかな成功報酬しかもらえない俳優の立場と権利を守るために、印税のような制度を作ろうとしていたという。それがいい作品を生むことにつながるとも信じていた─。

「このままでは業界全体がよくならない。仕組みを変えていかなければならないという思いが、彼を“組合結成”へ突き動かしたんだと思います」

だが、ある一件で彼の心は折れてしまう。

「映画配給会社の関係者に“もし組合を作るなら、今後うちの作品には小栗さんの事務所に所属する俳優をキャスティングできなくなる”と言われたようです」

さらに決定的だったのが、俳優仲間たちの反応だった。

「組合に誘っていた仲よしの俳優たちが、小栗さんから離れていったり、誘っても組合に加わると言ってくれなかったりしたようです。俳優の権利を守ろうとすることで、日本の大手映画会社の作品に出演できなくなるかもしれないというリスク、そして出演者以外のスタッフは相変わらず疲弊していく制度にはついていけなかったのでしょう」

“ゆくゆくは事務所を代表する存在に”

そんな彼が今年7月、映画の都・ハリウッドへ旅立った。

「ハリウッドでは役作りのための調整期間もギャラが支払われるなど、俳優の権利がしっかりと守られています。契約によって、すべてがクリアになっているハリウッドという舞台で活躍したいと思ったのではないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)

日本の映画界をあきらめて、アメリカを拠点に活動していくということなのか─。

「英語の勉強をするため。それだけですよ」

そう話すのは、小栗の所属事務所の山本又一朗社長。小栗を中心に、大ヒットドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の田中圭など演技派の俳優が所属する芸能事務所の代表取締役だ。渡米の発端は、来年公開予定のハリウッド映画『ゴジラVSコング』のプロデューサーからのオファーだったという。

「小栗がハリウッド進出を狙って、オーディションを受けたわけではないんです。向こうからのオファーがあまりにも熱烈だったので。ただ、彼も英語の勉強はしていましたが、ペラペラ話せるほどではなかった」(山本社長、以下同)

昨年8月から2か月間、社長は小栗とともにアメリカに渡り、彼にある試練を課した。

「この作品でいちばん長くて難しいセリフを言えるようになったら出演していいと言ったんです。すると、小栗はそれを難なくこなした。その結果を受けて、今年7月から渡米し、半年間かけて英語の猛特訓に励んでいます。外国の作品に出演するなら、セリフを言えるようになるだけではなくて、監督やスタッフとコミュニケーションをとれることが大前提ですから」

小栗の俳優組合という構想については、

「俳優というものを逸脱するときは、それなりの覚悟が必要。演技にすべてを捧げていたとしても、今いるポジションを守れるかどうかわからないのが俳優の世界ですから。今の小栗にそんな時間はありません。英語を必死に覚えていますから(笑)」

夢破れた小栗には、次なる野望が頭に浮かんでいる。

「公開中の映画『人間失格』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を狙っているようです。今は10年スパンで映画を製作からパッケージまでやる計画を考えていて、そのために俳優としてのポジションも強固にしようとしているとか」(前出・映画関係者)

“ゆくゆくは事務所を代表する存在になってもらう”と断言した山本社長。

小栗がゴジラのように、映画業界の慣習をぶっ壊す日は来るのだろうか─。

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