テロ事件の捜査に関わった警察犬 悲惨な現場を目にして脱毛症に(英)

テロ事件の捜査に関わった警察犬 悲惨な現場を目にして脱毛症に(英)

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  • 更新日:2017/09/14
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死者22名、負傷者120名以上の惨事となった英マンチェスター・アリーナでのテロ事件から4か月が経とうとしている。犠牲者の遺族を含む多くの人がいまだに痛みと悲しみを抱えているが、捜査に関わった警察犬も精神的にかなり影響を受けているようだ。『Manchester Evening News』『Mirror』『Metro』など複数の英メディアが伝えている。

5月22日、ヨーロッパ最大の屋内競技場と言われるマンチェスター・アリーナで起こった爆破事件。第一報を受けて数分後に駆けつけたマンチェスター警察のフィル・ヒーリー巡査(46歳)は、パートナーの警察犬“モジョ”と悲惨な現場を目の当たりにした。

フィル巡査はモジョと会場の内外に更なる爆発物が仕掛けられていないか捜査し、人命救助活動にも参加してこの夜は休むことなく11時間の激務をこなした。その1週間後、モジョに変化が起こったという。

「毛が抜け始めて脱毛症になったんです。あの夜の出来事が原因ではないかとすぐに思いました。あの日、現場で私の顔を見てモジョが『本当にここで仕事をするの?』と問いかけたように感じ、私は『残念ながら任務に当たらなければならないんだ』と伝えました。犬は人間の感情を読み取りますからね。どんなにトレーニングを受けていても、あの夜のような現場をシミュレーションするわけではありませんから。モジョが悲惨な現場を目にして、心身ともにかなり影響を受けたのは明らかでした。ストレスで脱毛症になってからは、できるだけリラックスさせようと休み時間やおやつをじゅうぶん与えて気を落ち着かせるように努めていますが、元気なモジョに戻っていないのがわかります。」

それでも現在は脱毛部分が残っているものの、再び毛が生え始めて90%は元気になったとフィル巡査は明かしている。警察官と警察犬であるがゆえに業務は避けられず、あのテロ事件以降も数回は現場に戻ったそうだ。そして今月9日、歌手ノエル・ギャラガーら有名アーティストが参加した慈善コンサート「We Are Manchester」のために、事件以来初めて「マンチェスター・アリーナ」が再オープンし14,000人が集結した。パートナーのモジョとともに警護についたフィル巡査は、最後にこのように語っている。

「今回の仕事は我々には選択権が与えられました。あの日のことがトラウマになってどうしても行きたくない警察官もいますから、そういう人たちは来なくても良かったんです。ですが私はこれが仕事だと思い向かいました。あの日のことは今でも記憶に焼きついて精神的にも落ち着かない日もあります。でも、カウンセリングを受けたりしてゆっくりと着実に乗り越えているのだと感じています。もちろん私はこれからも多くの人を助けるためにこの仕事を続けていきます。アリーナに再び足を運ぶことで、自分たちはテロに屈していないということを証明できますから。そして今後も、アリーナへコンサートにやって来る何千人という人たちも、同じ気持ちで前に進むことができると信じているのです。」

画像は『Manchester Evening News 2017年9月11日付「They witnessed the aftermath of the Manchester bombing - but Mojo and his handler were back on duty at the Arena on Saturday night」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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