【2019高校総体・優勝】バスケットボール(女子) 桜花学園高等学校

【2019高校総体・優勝】バスケットボール(女子) 桜花学園高等学校

  • 進路のミカタ
  • 更新日:2019/10/21

バスケットボールの名門・桜花学園高校が通算24回目のインターハイ優勝を果たしました。優勝候補として全国の学校からマークされる強いプレッシャーの中、それぞれの選手が自分の役割をきっちりとこなし、お互いの力を遺憾なく発揮した同校。勝利を手にすることができた理由について、キャプテンの平下愛佳さん(3年)と、名将として知られる井上眞一監督にお話を伺いました。

先輩と後輩の垣根を超えたチームワークが勝利を導いた

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【選手インタビュー】

―― 優勝した感想をお聞かせください。

うれしさと安心でした。優勝した直後は全員で集まって円陣を組み、勝利を喜び合いました。試合が始まるまでは強いプレッシャーも感じていたのですが、一度コートの上に立ってからは楽しくプレーできたと思います。去年のインターハイで出場経験のあるメンバーが多く、なおかつ先輩も後輩も関係なく改善点を言い合えるチームだったので、とても頼りになりました。

―― 優勝できた一番の要因は何だと思いますか?

メンバー同士のコミュニケーションがしっかりできていたことだと思います。今年は特に学年の垣根を超えて仲の良いチームなので、試合だけでなく普段の練習からコミュニケーションには事欠きませんでした。インターハイが終わってから決勝戦の映像を見ていたのですが、自分たちは相手校と比べてインターバル中もベンチでよく声をかけ合っているなと感じました。

要所で的確な声かけをして、自分たちに流れを引き寄せていった

―― 一番苦しかった試合はありますか?

決勝戦です。相手は、リングに近いインサイドでも、離れたアウトサイドでも点の取れるバランスの良いチームだったので、誰か一人ではなく、全員をマークして抑えなければいけませんでした。事前に対策として用意していた専用フォーメーションはしっかり機能していたものの、第2ピリオドの後半では自分がマークしていた相手にロングシュートを決められ、同点になってしまいました。

ここで一気に流れが相手に向いてしまったのが、一番のピンチでしたね。挽回のため、ハーフタイムにチームのみんなに「とにかく走って点を取り、良い流れにしよう」と声をかけました。そこからディフェンスも回復して、流れをこちらに取り戻せたんです。

―― 勝利のために一番努力したことは何ですか?

キャプテンとしてチームのために声をかけることは常に意識していました。試合中も練習中も、流れや雰囲気が悪かったら一度みんなを集めて話し合うことが多かったです。特に練習の後半になると集中力が途切れて簡単なミスが増えがちです。そんなときも練習を止めて、「しっかりやろう」と発破をかけました。

―― 今回のインターハイ全体に対する感想を教えてください。

今回は全体として、相手に応じてプレーを変化させる「アジャスト」がうまくいったので、相手のやりたいことを止められる試合ができました。12月に行われるウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選手権大会)も同じような試合運びにしたいと思います。うちは強豪校なので、相手も自分たちを倒すことを目標にしてきます。相手が持つ「打倒桜花」という気持ちよりも、もっと強い気持ちでプレーして上回りたいです。

5人の力が調和したことで大差の勝利に

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【監督・井上先生インタビュー】

―― 優勝後、選手たちにどのような言葉をかけられましたか?

個々の選手に対して良かった点や今後の反省点を伝えたくらいですね。インターハイ後も国体やウインターカップが控えているので、優勝したからと言ってあまり特別に褒めることはありません。選手たち自身もすぐに次の試合に向けて切り替えています。

―― 日頃の練習ではどのようなことに注意して指導されていましたか?

フォーメーションを組んで攻める「セットオフェンス」を意識していました。特にライバルである岐阜女子高校向けには、特別な陣形をいくつか用意して練習に取り組みました。メンタル面においては、キャプテンも含むスターティングメンバーの3年生2人にもっとリーダーシップを発揮してもらうため、厳しく指導にあたりました。

また、毎年インターハイの直前にはそれぞれの選手に手紙を書いて渡しています。どんな役割をすべきかといった激励の内容ですが、普段褒めて育ててはいない分、指導者としての思いが伝わればと続けている習慣です。

―― 一言で表現するなら、どのようなチームだと思われますか?

メンバー5人の「調和」だと思います。バスケはシュート・ドリブル・パス、全ての要素がつながることで力を発揮できるスポーツです。良いパスがあるからこそ良いシュートができる。誰かが抑えられれば他の誰かが補って活躍するといったことです。
今回のインターハイでも選手一人ひとりがそれぞれのポジションの役割をきっちりこなしたと思いますし、実際に準決勝までは100点ゲームで大差の勝利でした。決勝戦だけは少し競りましたが、それでも想定内の点差だったので、チームの実力を示せたのではないでしょうか。

―― 今後、優勝した経験をどのように生かしてほしいと思われますか?

ウインターカップに向けて、個々人にもっと成長してほしいと思っています。もう2段階はレベルアップできるはずです。日本のチームは桜花に勝ちたいと思って出場しますから、相応のメンタルも必要です。インターハイチャンピオンだからとおごらず、自分たちこそが挑戦者だという気持ちで進んでほしいですね。

強豪校として圧倒的な強さを見せつけてインターハイを優勝した後も、勝利に酔うことなく次の目標に向かって即座に突き進んでいる桜花学園高校。監督の厳しくも温かい指導を受ける彼女たちは、王者でありながら挑戦者のごとき強い気持ちで、ウインターカップでも活躍を見せてくれることでしょう。

【profile】桜花学園高等学校 バスケットボール部
監督 井上 眞一 先生
キャプテン 平下 愛佳さん(3年)

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