懐かしの消灯に感動!メトロで過ごす銀座線90周年のレトロな時間

懐かしの消灯に感動!メトロで過ごす銀座線90周年のレトロな時間

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/14

1927年12月30日、東洋初の地下鉄が上野〜浅草間に開通。2017年はちょうど90周年の年にあたるということで、東京メトロでは様々なイベントが催された。そんな中、12月17日に”地下鉄開通90周年記念イベント「TOKYO METRO 90Days FES !」スペシャル企画『銀座線タイムスリップ』“が開催された。今回はこちらのイベントの模様をレポートしよう!

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ちょっぴり暗い車内の銀座線! これがこのイベントの見どころだ!

今回のイベントは東洋初の地下鉄として開通した現在の銀座線の一部区間にちなんで行われたイベントで、あらかじめ事前応募で抽選された45組90名が参加。団体特別列車で銀座線を約1往復した。もちろん今回の団体特別列車、タダの列車ではないぞ! 現在銀座線では1000系という車両が運転されているがこちらの1000系のうち、2編成だけ「レトロ仕様」の特別編成が存在しているおり、今回のイベントにもこのレトロ仕様の特別編成が充てられた。

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こちらは通常の1000系

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こちらがレトロな内装になっている特別仕様の1000系。おでこのライトやラインに違いがあるぞ!

元々1000系は、90年前、地下鉄開業と同時に作られた1000形という車両をモチーフにデザインされた車両なのだが、この特別な2編成はより忠実に、よりリアルに当時の1000形のような装飾が随所に施されている! ちなみに現在の銀座線の1000系は「系」、当時の1000形は「形」の字を使用しているが、これはかつて1両ごとに車両を区別して「形」という表記にしていたものが、今では編成ごとの「系統車両」として区別することから「系」という字を使用しているためだ。

さてこのレトロ車両、車内も木目調になっているだけでなく、つり革もリコ式という当時の形状を再現。手すりやシートの色までも徹底的にこだわって当時の車両を復刻しているが、最大の特徴は車内に取り付けられた「ある電灯」だ。

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1000系レトロ車両の車内

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1000系のモデルとなった国内初の地下鉄車両1000形。現在は東京メトロ東西線葛西駅すぐの地下鉄博物館に展示されている

ドア横にあるこの電灯、「室内予備灯」と呼ばれるもので普段は消灯している。昔の銀座線は電源システムの都合上、ポイントなどを通過する際に瞬間的に停電することがあった。その際、車内が真っ暗になるのを防ぐためにこの予備灯が点灯していたのだ。昔といっても銀座線では平成5年、同じ電源システムを採用していた丸ノ内線では平成8年までこの現象が起きる車両が存在していた。現在の銀座線1000系はレトロ調といっても最新設計なので、この停電現象は発生しない設計。では何でこの予備灯が取り付けられているのか。実はレトロ仕様1000系には当時実際に室内灯が消灯していた箇所をプログラムで管理し、瞬間的な停電と予備灯の点灯を再現できる「イベントモード」を搭載! そう、今回のイベントは1000系誕生以来、初めて行われる予備灯が点灯するイベントでもあったのだ! また「イベントモード」時は室内灯の色調も通常の白色ではなくやや赤みを帯びた白熱灯色になる。

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1000系に取り付けられた「室内予備灯」。これが点灯する

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こちらは地下鉄博物館の1000形の予備灯。1000系に取り付けられたものはこちらのオリジナルから型取りして作られたという本気設計(現在1000形展示車両の車内には入れません)

もちろんそれだけではない。今回の乗車は駅からではなく、なんと上野にある「上野検車区」という車庫から出発! 途中普段は絶対に入れない、列車の折り返しに使用する引き込み線への入線や、かつての駅の遺構の付近を徐行運転して車内から見学する、などの地下鉄90周年にふさわしいイベントが目白押し!

さて車内に乗り込んだ参加者の様子を見てみるとやはり地下鉄ファンが多い様子。今回45組90名の枠に4090名もの応募数があったそうだ。上野検車区を出発した特別列車はまず「地下鉄唯一の踏切」を通過。これは地上にある検車区の出口にある踏切で、普段は回送列車しか通過しないレア区間! その後銀座線上野駅に合流し浅草駅へ。ここでも少し先にある折り返し用の引き込み線というレア区間を走行。浅草駅から渋谷駅にかけてはいよいよ先ほどの予備灯が点灯する「イベントモード」で運転だ。最初の消灯時には「きたー! 」「消えた! 」と参加者から歓喜の声が! また当時を知る参加者からは「そうそう、こんな感じ」と懐かしむ声も聞こえる。しかしどのタイミングも一瞬なのでシャッターチャンスが難しそう。

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上野検車区を出発してすぐに踏切を渡る!

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「イベントモード」の車内は温かみがある照明色に切り替わる。スタッフさんも袴姿で盛り上げる

そして途中、末広町駅出発直後に進行方向右側にかつての「萬世橋駅」の名残、表参道駅通過直後には進行方向左手に「神宮前駅」の名残を徐行運転の車内から見ることができた。

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「神宮前駅」を徐行で通過!

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車内では当時の制服に身を包んだ乗務員さんとの記念撮影タイムも

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予備灯の点灯は一瞬! シャッターチャンスを逃さないで

乗車中はあらかじめ参加者から募っていた銀座線にまつわるエピソードや思い出が読み上げられ、銀座線、そして地下鉄へのいろいろな思いをみんなで共有することができる演出がなされた。また、今回は90年前の地下鉄の風景を再現するために袴や着物姿のスタッフも同乗。さらに運転士や車掌も当時の制服を復刻したものを着用して乗務する徹底ぶりだ!

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地下鉄の歴史も好きというこちらの女性はネイルをメトロのラインカラーでまとめて参加

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親子で参加の彼は帽子もメトロ! 「お母さんが内緒で応募してくれていた」と大興奮

渋谷駅に到着すると浅草駅同様にレア区間の引き込み線へ。先に進むとなんと車両基地があった! でも渋谷のど真ん中に基地なんてあったっけ? そうです、こちらの基地、「渋谷マークシティ」の3階にあるんです!

折り返しの時間を使って車内では東京メトロの各駅で流されている「発車ベルクイズ」が行われた。といってもメトロ各駅が対象だけに超難問? だった。

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普段は絶対に入れない渋谷駅奥の車両基地

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このイベント列車を運転中のレトロ制服の運転士さん。銀座線のトンネルは天井が低いのが特長だ

帰りは通常モードで運転され、参加者は上野駅で解散。参加者はみんな満足そうに特別列車を後にした。今回のイベントについて東京メトロ総務課長小林智彦氏は「通常営業中に特別列車を運行するにあたり、関係各所との調整がありましたが各部署、地下鉄90年ということもあり協力して実現したイベントでした。私自身、車内の明かりが消える銀座線を利用していた世代ということもあり懐かしかった。今回、乗務員の制服を復刻しましたが90年前にあのようなモダンな制服を着用してたのはびっくり」と語った。

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当時の改札のモニュメントが設置された上野駅

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ホームドアにはやっぱりパンダ!

また、銀座線では現在各駅のリニューアルを実施。先だって上野駅がリニューアルオープンされ、こちらも合わせて公開された。

このようなイベント列車について「今後もぜひいろいろと企画していきたい」と小林氏。ユニークなイベントが多い東京メトロだけにこれからも期待が膨らむ!

取材・文/村上悠太

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