「画期的な治療は長期的なビジネスにとって悪影響」とゴールドマンサックスのアナリストが主張

「画期的な治療は長期的なビジネスにとって悪影響」とゴールドマンサックスのアナリストが主張

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  • 更新日:2018/04/16
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byCarlos Reusser Monsalvez

証券会社ゴールドマンサックスによる報告書で「治療中の患者は持続可能なビジネスモデルとなるか?」という疑問に対して「病気を一発で治してしまうような画期的な治療法は、長期的な利益には悪影響がある」という指摘がなされ、物議を醸しています。

Goldman asks: 'Is curing patients a sustainable business model?'

https://www.cnbc.com/2018/04/11/goldman-asks-is-curing-patients-a-sustainable-business-model.html

ゴールドマンサックスのアナリストであるサルヴィーン・リヒター氏は、4月10日付けの報告書「The Genome Revolution」の中で、「遺伝子治療や遺伝子工学を用いた療法は『どんな病気も一発で治せる画期的な療法』を生み出す可能性があり、魅力的な側面があります。しかし、既存の治療法によって定期的な収入が得られている点を考慮すると、画期的な治療法は、全く違う見解で捉えられます」と主張しています。

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byUniversity of Michigan Scool for Environment and Sustainability's photostream

報告書の中で一例として挙げられているのが、ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬です。ギリアドサイエンシズが販売するC型肝炎の治療薬は効果が高く、治癒率は90%を超えるといわれていて、2015年のC型肝炎治療薬の売上高は125億ドル(約1兆3000億円)に達したとのこと。しかし、多くの人が治療されて、C型肝炎に感染した人が減っていくにつれて売上げが落ちていきました。ゴールドマン・サックスのアナリストは、Gilead SciencesのC型肝炎治療薬の2018年度の売上げは40億ドル(約4300億円)を下回ると予測しています。

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bydon

リヒター氏は「感染症に対して画期的な治療薬を開発し、既存の患者を治療していくことで、新しい患者にウィルスを感染させることができるキャリアの数も減少し、ギリアド・サイエンシズは治療可能な患者を少しずつ使い果たしてしまった」と指摘し、「がんなどのように、感染症ではない一般的な病気や血友病などの遺伝性の病気であれば、ビジネスの持続可能性リスクが軽減される」と主張しています。

ゲノム編集によって白血病の少女を治療するなど、ゲノム編集を初めとした遺伝子治療は従来では治療できなかった病気に対しても画期的な治療法となる可能性を秘めています。「治療する患者がいて初めてビジネスが成立する」というリヒター氏の指摘には「冷酷で非道徳的だ」という批判の声もあがっています。

Just in case you had any question exactly how cold and immoral the big banks are, here is a reminder.
Another reminder is that if we elect a #BrandNewCongress we can use our money to invest in things like gene therapy to actually cure what ails us! https://t.co/HnxkXY1off
— Marc Whitmire (@whitmire2018)
2018年4月12日
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