いま注目の女優・岡野真也「面白い女優になりたい」

いま注目の女優・岡野真也「面白い女優になりたい」

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2017/10/11
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私たちは日々の仕事や生活に忙殺されがちだ。自分の夢や目標を追うことは大事だが、失敗したりうまくいかなかったときでも常に味方でいてくれるのは、両親をはじめ、“家族”なのではないだろうか。とはいえ、孝行のしたい時分に親はなし。「あのとき、こうしておけばよかった」と後悔している人も少なくないだろう。

11月4日(土)より公開される映画『ゆらり』は、石川県の民宿・赤木箱を舞台に、宿を営む家族や宿泊客など、「あのとき伝えられなかった想い」を抱える人々が、時間を巻き戻せるリモコンにより、家族の絆を取り戻していくファンタジー。映画は、現在・未来・過去の3部作で構成され、岡野真也さんと内山理名さんがダブル主演を務める。

岡野さんは現在、24歳。中学2年生の頃から演技をはじめ、女優歴は10年になる。着実にキャリアを積み重ね、昨年は映画『下衆の愛』のヒロイン役で注目を浴びた。秋クールからは週刊誌の世界を描いた話題のドラマ『ブラックリベンジ』にも出演中の演技派女優だ。

今回は、岡野さんにその心境や撮影の裏側、本作の見所、家族の大切さを聞いた。

◆大切な家族に、あのとき伝えられなかった想い

岡野さんが演じるのは、民宿・赤木箱の女主人であり、一児の母でもある31歳の“現在”の泉凛香。そして、8年前に東京で女優の夢を諦め、実家に戻ってきたばかりの23歳の“過去”の泉凛香だ。

――今回の『ゆらり』では主演となりますが、決まったときの気持ちはどうでしたか?

岡野真也(以下、岡野):主演は初めてではありませんが、どんな作品でもうれしいです。今回は2年前にお話をいただいていて、「ぜひやらせてください!」と答えていたのですが、そのときはまだ企画段階でGOサインは出ていなくて。実現して本当に良かったです。

――どんな想いで演技にのぞまれましたか?

岡野:母親役を演じたことがなかったので当初は不安でした。家族や人間を描いた物語って、真実味やリアリティがないと、作品を観た人にも伝わらない。だから、どんなひと言にも自分の気持ちにウソがないようにしようと思って。23歳の凛香でも31歳の凛香が話す言葉でも。岡野真也を通して気持ちを届けるためにはどうしたらいいのか……。

そこで、自分の過去から取り入れられるものはないか。いろんな人に根掘り葉掘り私のことを聞いてまわりました。例えば、母に私のことをたずねてみたり。保育園のときの先生に会いに行って、幼い頃の私がどうだったのか教えてもらいました。

――これまでに映画や舞台、ドラマなど、様々な役柄を演じていると思うのですが、常に自分のフィルターを通すことは意識しているのでしょうか?

岡野:そうですね。以前、自分のことを知る恩師が舞台を観に来てくださったのですが。そのときに言われて悔しかったのが「あのセリフは真也にぜんぜん似合っていない」。要するに、“芝居”だと見抜かれてしまっていたんです。そこから意識が変わって、自分が役を抱きかかえるイメージでやるようにしています。

――今回の『ゆらり』に出演するにあたって自分自身のことを取材してみて、当時の岡野さんはどんな少女だったのでしょうか?

岡野:保育園のときは、とっても頑固で一度ヘソを曲げたら戻ってこなかったみたいですね。でも早生まれだったので身体が小さくて。おままごとでは絶対にいちばん下の妹かペット役という(笑)。

――8年前の女優の夢を諦めて東京から実家に帰ってきたばかりのイライラした凛香。民宿の女主人となり、結婚して一児の母となった落ち着いた凛香。今回の作品では、同じ凛香でもまったく異なる役柄を同時に演じていると思うのですが。その難しさはありませんでしたか?

岡野:正直とても難しかったです。仮に31歳でも子どもがいるのといないのでは、全然違うと思います。私は現在、24歳。まわりには、まだ働き盛りで子どもがいない人ばかりなので……。街中で探すことしかできませんでした。現場でもどうしたら31歳の母親に見えるのか監督と相談しました。初日の最初のシーンでは、少し長く撮影時間をいただいて。試行錯誤しながらスタートしたという感じです。客観的なアドバイスをもらったりしながら「私が31歳の母親に見える演技」が決まって、ようやく不安が解消されました。

――慣れない役で撮影中も大変でしたか?

岡野:とはいえ、大変だったと思ったことはなく、あっという間でした。たくさん自分の過去を掘り下げてから撮影にのぞんでいたので、ひとシーンひとシーンが自分自身と直結していました。芝居をしながら常に家族のことを思い出しながら。あえて頭に浮かべていた部分もあります。たとえば、「あのイスに私の家族が座っている」とか。想像すると安心するんです。

――ズバリ、今回の映画の見所を教えてください。

岡野:現在・未来・過去の3部作。それぞれに笑いと泣きの要素があって。乗り物に乗るような感覚で『ゆらり』をゆらゆらと眺めていたら、“あたたかい気持ち”というゴールに辿り着けるはずです。

◆「変幻自在の面白い“女優”になりたい」

今回の映画に出演するにあたり、母や保育園の先生をたずねて自分自身のことを聞いてまわったという岡野さん。演技に対する真摯な姿勢はもちろんだが、インタビューでは彼女の素顔も垣間みられた。

――なにか撮影のときの思い出などがあれば教えてください。

岡野:娘のゆかり役の筧礼ちゃんには、初日にお手紙をもらって。本当にかわいくて、撮影中もずっと仲が良かったです。実際の民宿で撮影していたので、礼ちゃんがかかってきた電話に間違えて出てしまったり。慌てつつ、現場が和んでいましたね(笑)。

――今回は“家族”がテーマにもなっている映画。岡野さんはお母さんに自分のことを聞いてみたり、とても仲が良さそうですね。

岡野:うちの家族はイベントごとが大好きで、みんなでライブを見に行ったり。趣味が同じなんですよ。だから、洋服もお互いに貸し借りしてみたり。日々のちょっとした出来事を楽しんでいますね。

――では、なにか「伝えられなかった想い」はありますか?

岡野:家族で仲が良いのですが、そのぶん本質的な話になると少し照れてしまい、面と向かって言えないことも多かったんです。「いま、ありがとうと言えばよかった」とか「あやまっておけばよかった」と思うこともあって。今回、私が凛香を演じたことが、母と改めてじっくり話すきっかけになりました。たぶん映画を観てくれると思うのですが、そこでいままで伝えられなかったことがすべて伝わればうれしいですね。

――女優として、今後の夢や目標を教えてください。

岡野:ひと言で現すと“面白い女優”になりたい。いま様々な役をやらせていただいて。作品を観てくれる人たちが楽しんでくれるかどうかのひとつの指標にもなっているのが、まずは現場のスタッフさんが笑ってくれたり面白がってくれるかどうか。今回の映画では、大先輩の役者である渡辺いっけいさんの現場での姿勢などを間近で拝見させていただき、感銘を受けました。とにかくなんでも吸収して、盗んで、いつか「岡野真也って面白い女優だよね」「変幻自在」って言われるように努力していきたい。いまは正当派の役が多いのですが、真逆の雰囲気もやってみたいですね。

――最後に、SPA!読者にメッセージをお願いしたいのですが。

岡野:10月から週刊誌の世界が舞台となっているドラマにも出演しているので、じつは勉強のために日刊SPAの記事も読んでいましたよ!

――ありがとうございます。毎朝、満員電車に揺られながら家族のためにお金を稼いで。そんな世の中のサラリーマン男性に向けてひと言をいただければ幸いです(笑)。

岡野:そうですよね(笑)。サラリーマンの皆様には、本当に頭があがりません。いつもありがとうございます。振り返ると、私の父も忙しいなかでも家族のために直帰してくれたり、たくさんの時間を割いてくれていました。家族の大切さって、日々の生活のなかで忘れてしまいがちですけど、『ゆらり』を観て、少し立ち止まっていただいて。私も実際に会って話すことがいかに大事か実感しているところなので、ぜひ皆様も実家の両親に会いにいってみたり、兄弟がいればお酒を飲みにいってみたりしてみてくださいね。

<取材・文/藤井敦年、撮影/藤巻祐介(TAKIBI)>

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