余命僅かの14歳少年の夢叶う 地元警察が見せる思いやりが温かい(米)<動画あり>

余命僅かの14歳少年の夢叶う 地元警察が見せる思いやりが温かい(米)<動画あり>

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  • 更新日:2018/01/11
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警察官になることが夢だった病気の14歳少年を抱え、ナイジェリアから移住してきた一家を誰よりも気にかけたのは地域の警察官らだった。このほど余命僅かとなった少年のもとを米テキサス州のダラス警察署の署長と警察官らが訪れ、少年を「一日署長」に任命した。『Dallas News』をはじめ『CBS dfw』『Inside Edition』など複数の米メディアが伝えている。

テキサス州ダラスに住むアヨデジ“オーガスティン”・アデキルクン君(14歳)は、母国ナイジェリアで脳腫瘍と診断された。母のグロリアさんはオーガスティン君の他に2人の子供、自身の妹と姪を連れて1年ほど前にナイジェリアからアメリカに移住した。全てはオーガスティン君の治療を米医師に託すためであった。一家はアメリカに移り住む前に、アラブ首長国連邦やインドにもオーガスティン君の治療を求めて訪れたという。

昨年8月、ダラス警察署の警察官ラシード・ブラウンさんが、オーガスティン君の通っていたDan F.Long中学校を訪問した際、校長からオーガスティン君が優秀な生徒であること、そして脳腫瘍を患っていることを聞かされた。この時はオーガスティン君の容態は落ち着いており、登校も可能であった。またアメリカンフットボールが好きでフィールドを駆け回ることができるほど体力もあった。しかし秋に発作に見舞われたオーガスティン君はその後、話すこともできず寝たきりとなり、11月からは一家が暮らす質素なアパートでの緩和ケアを受けている。一家は希望を捨てたくない思いでこの状況を必死に乗り越えようとしてきたが、医師からはオーガスティン君の余命は僅かと伝えられた。

ブラウンさんは、そんな一家のことを誰よりも気にかけるようになり、職務上のパートナーであるラマー・グラスさんと度々オーガスティン君のもとを訪れるようになった。「一家は日々辛い状況で過ごしている」そう思ったブラウンさんらは、昨年のクリスマス期間に地元の企業に呼び掛けて300ドル(約34,000円)の寄付を集めた。また寄付金サイト「YouCaring」にもアカウントを設置し、一家への募金を呼び掛けた。そして12月24日、300ドル分の小切手を手渡すために一家のもとを訪れたが、グロリアさんは驚いて泣き崩れてしまった。

「私たちの家族のためにこうしてお金を届けてくれるなんて。しかも警察官がここまでしてくれるなんて信じられませんでした。ナイジェリアではあり得ないことです。」

ブラウンさんらは、その後も辛い状況にある一家をなんとかして元気づけようとサポートできることを考えた。そこで思いついたのが、オーガスティン君に彼の夢だった警察官になってもらうというものだった。ブラウンさんはレニー・ホール署長に一家の事情とアイデアを説明すると、ホール署長は「それなら、オーガスティン君には一日署長になってもらいましょう」と提案、1月5日の朝にホール署長はブラウンさんらを伴ってオーガスティン君のもとを訪れた。

ホール署長はオーガスティン君のそばへ行き、「今日はあなたがダラス警察の一日署長になったのよ。どんな決断もあなたが下せるの。私は今日一日をあなたに任せられるから、とても嬉しい」と優しく語りかけ、警察と警察署長のバッジをプレゼントした。

鼻にチューブを通したままで話すこともできないオーガスティン君だったが、何度も瞬きをして言葉を発しようと努力しているようだった。オーガスティン君のところへ通い続けたブラウンさんは、彼のそのような反応を初めて目にし、「瞬きで会話をしようとしてくれました」と嬉しさを滲ませた。ホール署長も一家を訪問後、『CBS dfw』にこのように明かしている。

「我々警察は職務に励む以外にも、日々人としてあるべきこと、正しいことを行うことが大切であり、このように近隣住民をサポートしていくことこそ、我々が警察官になった真の理由と言えるでしょう。市民をケアすることはダラス警察の最も理想とするべき姿です。我々警察が地域住民と一体化すれば、更に強い地域社会を築き上げることができます。そうすれば犯罪の軽減にも繋がるし、地域の人々にはより意義ある人生を送ってもらえると思っています。」

グロリアさんは「ダラス警察の行為には感謝の言葉もない」述べているが、今は余命僅かなオーガスティン君と少しでも楽しい時間と過ごせるように努めているという。嬉しい訪問があった5日の午後は、ブラウンさんらがプレゼントしてくれた本をベッド脇で読み聞かせたそうだ。グロリアさんはこれまでの心境をこのように語っている。

「息子が幸せなら私も幸せです。こんなにも早く息子の容態が悪化するとは思っていませんでした。ですが、どんな結果になっても私は神を信じています。以前はこれからどうなるのだろうと恐怖を感じていましたが、今はもう恐れてはいません。」

会話は叶わずとも、家族やブラウンさんらの思いはオーガスティン君にきっと伝わっていると願いたい。このニュースを知った人からは「まだまだ人生これからっていう時に…本当にお気の毒。一家のために祈ります」「神様、どうかご加護を」といった祈りのメッセージが寄せられている。

画像は『Inside Edition 2018年1月9日付「Cops Make Terminally Ill Teen Police Chief for a Day」(Dallas Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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