見かけ覆す驚きの甘さ 熊本の梨「秋麗」

見かけ覆す驚きの甘さ 熊本の梨「秋麗」

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/08/12

梨は古くから品種改良が盛んな果物。幸水、豊水、新高、二十世紀、新興などさまざまな品種が店頭に並ぶが、近年注目を集めているのが、今月中頃から旬を迎える、熊本特産の新品種「秋麗(しゅうれい)」だ=写真。

皮は洋梨に似て褐色と黄緑のまだら模様があり、見た目はいまひとつ。手土産にと選ぶなら、まず外観で一歩出遅れてしまうのだが、魅力はその甘さ。糖度は13度前後と高く、酸味はほとんど感じない。シャリっとかじれば、甘い香りとともに、豊かな果汁が口の中にじゅわっと広がる。「この梨、一体、ナニモノ?」。食べた瞬間から、すっかりとりこになった。

「秋麗は、外観の悪さと栽培の難しさからほとんど作られていませんでした。しかし、品種検討会で生産者が試食したところ、その味に衝撃を受け、10年余り前、特産化へ向けた取り組みが始まりました」。JAやつしろの島田大輔さん(41)は言う。

熊本には、見かけの印象を覆す味の良さでファンをつくったデコポンや太秋柿の経験があった。秋麗も味の良さできっと消費者の心をつかめると信じ、地道に試食販売会を重ねて全国でPR。現在、熊本は全国一の産地となり、県内生産量77トンのうち、35トンを八代地域で生産する。

栽培指導から販路開拓まで、生産者と行政が「オール熊本」で連携し、全国へと売り出している秋麗。一度食べたらきっと、あなたもとりこになりますよ。

▼秋麗 冷蔵庫に1時間ほど入れて、冷やし過ぎずに食べるのがお勧め。熊本市東区小山町の熊本フルーツセンターのほか、全国の百貨店で販売。同センター=096(380)5511。

=2017/08/12付 西日本新聞夕刊=

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