愛媛県大学選抜vs八幡浜

愛媛県大学選抜vs八幡浜

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  • 更新日:2017/12/04

最速143キロ右腕・田中大成(八幡浜)、価値ある「9回1失点8K」

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試合後整列する八幡浜

昨年は当時、1年生のみの聖カタリナ学園が愛媛県大学選抜に快勝。大きな衝撃を与えた愛媛県野球フェスティバル、愛媛県大学・高等学校野球交流戦」。南予地区1年生大会優勝によって出場権利を獲得した八幡浜が1・2年生チームで出場した今年も、メインキャストは高校生たちだった。その主人公は昨年の1年生大会優勝校交流戦で小松を1安打完封したエース・田中 大成(2年主将・投手・右投右打・183センチ78キロ・八幡浜市立八代中出身)である。

大会前に状態を崩し、登板もままならず悔しい想いをした夏の愛媛大会を糧にして秋は徐々に状態を上げて県大会8強入り。11月5日に行われた練習試合・帝京第五戦では自己最速となる143キロもマークした右腕は、「相手は木製バットなのでチェンジアップ・スライダー・カットボールなどで芯を外す投球をしつつ、クリーンナップにはストレートで勝負しようと思っていた」ゲームプラン通りに初回は最速140キロのストレートを多投。転じて2回からは変化球をカウント球、決め球に絶妙に織り交ぜ7回まで89球5安打1四球7奪三振無失点と「うまくスライダーを使っていた」と愛媛県大学選抜・大島 知樹監督(愛媛大監督)をも唸らせる内容を残した。

さすがに2番手が1点を失いなおも無死満塁として登った2回目のマウンドでは「ストレートに振り遅れているのに、最後にスライダーを投げてしまった」と八幡浜・宮本 昇二監督と評した途中出場8番・田頭 直輝(松山大1年・左翼手・右投左打・160センチ60キロ・松山聖陵高卒)の適時中前打などで走者を全部ホームに還してしまい、9回も一死二・三塁からの左犠飛で2年連続の快挙はならず。それでも、計9回125球を投げて9安打2四球8奪三振で自責点「1」は価値が高い結果である。

チームとしてもテスト期間中のため主力を多数欠いた中でも5回裏に5得点。犠打失策での先制後、3番・森田 剛史(2年・一塁手・171センチ74キロ・右投右打・八幡浜市立八代中出身)のスクイズに4番・田中の右翼線適時打、6番・河野 翔夢(2年・右翼手・右投左打・170センチ67キロ・八幡浜市立八代中出身)の2点適時打で一気にたたみかけた試合の進め方は、八幡浜らしいクレバーさを感じるものだった。

もし、そこに「(最速144キロ・松山聖陵2年の)土居(豪人)のことは意識しているし、ストレートでは負けたくないと思っている。来年の春はストレートで空振りを取れる150キロを投げたい」と意気込む田中がスケールアップした姿を見せることができたなら……。松山聖陵が主導権を握りつつある「2017~2018・愛媛高校野球」の勢力図は一気に混戦模様となることだろう。

(文=寺下 友徳

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