生ゴミの袋の中で輪ゴムで結わえられて捨てられていた子猫たち

生ゴミの袋の中で輪ゴムで結わえられて捨てられていた子猫たち

  • ねこちゃんホンポ
  • 更新日:2017/09/18

あり得ない場所に捨てられていた子猫たち

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子猫の鳴き声

これは以前私が、ニューヨーク市のクィーンズ区のアパートに住んでいた頃のお話です。私が住んでいたのは2階部分でした。ある早朝、どこからか子猫の鳴き声が聞こえてきたのです。その声で私は目が覚めました。

どこかで子猫が生まれたんだと、最初はたいして気にとめていませんでした。

でも、子猫の鳴き声は、いつまでたっても止みません。もしかしたら、捨て猫なのかもしれないと気になり始めた私は、ベッドから起き出して服を着替え外に出て子猫を探してみることにしました。

発見された場所は

でも、見渡す限り子猫の姿はどこにもありませんでした。それでも、鳴き声はまだ聞こえています。

どこかに絶対にいるはず…と鳴き声を頼りに探していると、なんと、子猫の鳴き声はアパートの住人専用の共同ゴミ箱から聞こえてくるではありませんか。

信じられない気持ちでゴミ箱の蓋を開けて、中を確認してみましたが、子猫の姿はどこにもありませんでした。それで中に捨てられていたたくさんのゴミ袋を1つ1つ取り出してみました。

するとそのうちの1つのゴミ袋から、子猫の鳴き声がしていたのです。鳴き声が聞こえたゴミ袋の中から、まだ目の開いていない、しかもへその緒がついたままの状態の、生まれて間もない子猫が2匹も出てきたのです。

しかも、2匹の体は輪ゴムで結わえられていたのです。

子猫たちの入れられていたゴミ袋には、生ゴミがたくさん入っていました。つまり、子猫たちは生ゴミとしてゴミ袋に入れられ、ゴミ箱に捨てられていたのです。

保護

子猫たちをそのままにしておくと、ゴミ回収車によってゴミと共に子猫たちは回収車の中で圧縮されて死んでしまいます。

当時、私はペット厳禁のアパートに住んでいました。でも、子猫たちを放置するわけにはいきませんでした。2匹の生まれたての子猫をとりあえず自分の部屋に連れて行きました。

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世話

私は過去日本で、捨て猫を何度か保護して一緒に暮らした経験はありましたが、生まれたての子猫の世話は一度もしたことがありませんでした。

それで、猫好きの友人に相談したところ、そういう子猫を育てた経験がある人がその人の知人の中にいるということで、至急連絡をとってもらいました。

私とは面識が一度もなかった女性は、友人が電話で事情を話すとなんと子猫たちの世話をしばらくしてくれることを即座に承知してくれたのです。とてもありがたかったです。

そのまま飼うことはできないけど、最初の2週間くらいであれば、面倒をみてくれるということでした。

その人はマンハッタン区に住んでいました。すぐに私は子猫たちを連れて地下鉄を乗り継いで、その女性のいるコンドミニアムに行きました。女性に子猫2匹をとりあえず託したのです。

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育児

約束の2週間後、私は女性から子猫を引き取りました。引き取る時に、子猫たちへ授乳方法や排便、排尿の促し方などのレクチャーを受けました。

子猫の世話は本当に大変でした。2時間起きの授乳、寝不足の日々が続きました。

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幸い、2匹の子猫たちはなんとか無事、成長することができました。

名前は、縞模様のコが”ジュリ”、黒いコが”イブ”、2匹とも女の子でした。

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先住猫

私が住んでいたアパートはペット厳禁だったのですが、既にその数か月前に公園で段ボール箱に入れられて捨てられていた子猫を保護しており、こっそりと同居していました。

名前は”メアリー”、やはり女の子です。

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そのため、今回の子猫2匹で、計3匹目の保護猫となったわけです。

ところが、それだけではこのお話は終わらなかったのです。

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翌年も

子猫2匹をアパートのゴミ箱から保護したちょうど1年後に、再び同じことが起きました。

今度も2匹。生まれたばかりのへその緒付きの子猫たちが、同じように輪ゴムで2匹が結わえられて、生ゴミと一緒にゴミ袋の中に捨てられていたのです。

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悪夢のような出来事が2年連続で起きてしまったのです。同じ人が捨てたことはもう疑いようがありませんでした。

実は私は最初の2匹を保護した数か月前にそのアパートに夫婦で引っ越してきたのです。そしてその1年後も再び同じように2匹の子猫を保護することになったのです。

ということは…考えたくもありませんが…私が引っ越してくるずっと以前から、子猫たちのゴミ箱への遺棄が毎年のように何度も繰り返されていたのではないでしょうか?

今回の2匹で、私が保護した猫たちは5匹となってしまいました。

これ以上、猫が増えるわけにはいきません。私にも限界というものがあります。

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猫捨ての張本人

この時点で既に私には誰が毎年子猫たちを生ゴミのように、ゴミ箱に捨てているのかということにだんだん気が付いていました。

それはこのアパートの1階に暮らしていた大家さんです。

大家さんは中国人家族でした。日本もかつてそうだったのですが、当時の彼らには猫を避妊するという考え方がなかったのかもしれません。飼猫が産んだら、いらない子猫は捨てればいいという軽い気持ちからの行動だったと思います。彼らに罪の意識はなかったと思います。

何故、大家さん家族が子猫を捨てたと確信をもったのかといえば、毎年、ゴミ箱から子猫を救出したのと同じ時期に大家さんの娘さんが同じ柄の子猫を抱えて嬉しそうにしていたからです。とんでもない話なのですが、たぶん、間引きしていたのだと思われます。

でも、毎年、毎年、そうやって子猫を遺棄されることは許されません。

通報

ニューヨークではペットを捨てると$250(当時約5万円)の罰金をとられます。

そこで私はこれ以上、大家さんが子猫を捨てないように、そしてもっと自覚をもってもらうために、ASPCAに通報しました。

ASPCAとは、ニューヨーク市に拠点を叶える非営利の団体でアメリカ動物虐待防止協会の略です。彼らはアニマル・ポリスの権限も持っていました。動物虐待の罪で逮捕する権限も与えられています。

彼らは通報をうけると、パトカーそっくりの車で駆け付け、警察官と同じような制服で駆け付けてきます。そんな物々しい出動に驚いた、大家さんはタジタジでした。

大家さんは彼らから「今後、子猫を捨てたら処罰します!」と厳重な忠告をうけたのです。

引っ越し

その後、子猫遺棄がなくなったかどうかは判りません。というのも、そのすぐ後に、私は猫5匹となり手狭になったアパートを引っ越したからです。

私はそれまで1ベッドルームの狭いアパートの部屋に夫婦で住んでいましたが、室内飼いでどんどん成長していた5匹の猫達にとってはかなり不便を感じ始めていたため、もっと広くて猫たちが十分に走り周れる3ベッドルームのアパートの部屋に引っ越したのです。

でも、そのアパートと新しいアパートは同じ通りにあったので、毎日、前を通っていました。私の知る限りでは、その後、子猫の鳴き声は聞こえてきたことがないので、たぶん、大家さんは飼い猫の避妊手術をしてくれたのでしょう。そう信じたいです。

5匹の猫達

その後もすべての猫達と一緒に私は暮らしました。もちろん、5匹とも全員避妊・去勢手術をさせました。

やがて私にも息子ができ、ロングアイランド地区というずっと離れた場所にある一軒家に引っ越しましたが、5匹の猫達ももちろん一緒にお引越ししました。

そしてその後、私は離婚を経験したのですが、5匹の猫達は妻である私がすべて引き取り、最後まで一緒に暮らしました。シングルマザーとなっても、5匹の猫達を手放すことなど一切考えたこともありませんでした。私にとっては猫達も、自分の子供と同じでした。

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このお話はもう25年以上も前のことなので、この時保護した猫たちは既に虹の橋へと旅立っています。

初乳がその後の猫の寿命を左右する

一番初めに保護した捨て猫は、生後数か月経ってから捨てられた猫だったため、母猫のお乳をちゃんと飲んでいて免疫力がついていたおかげなのか、24年間も殆ど病気をすることなく長生きしました。

でも、ゴミ箱にへその緒付きで捨てられた4匹の猫達は皆、初乳すら飲ませてもらえなかったので、免疫力が弱くみな短命でした。平均寿命は10歳くらいでした。

捨て猫をするということは、遺棄することも罪深いことなのですが、母猫の乳をちゃんと飲ませているか否かで、その後、運よく誰かによって拾われ命が救われたとしても、その子たちの生命力に影響してきます。

最後に

その後も、捨て猫、迷い猫と後2匹保護し、結局私のニューヨーク在住中に保護した猫たちは合計7匹になります。

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最後の1匹だけが、今も健在で、日本に連れてきています。

私は複数の猫たちを連れて何度も引っ越しています。どんなに遠くに引っ越さなければならなくても、たとえそれが海を越えた海外であろうとも、最後まで愛猫たちの面倒はちゃんとみるのが当たり前だと考えています。離婚してもです!たとえ何があっても…

私が保護した猫の中には、遠方に引っ越すからと置き去りにされた猫もいました。本当に、罪なことをする人たちが多いことに悲しくなります。

いかなる理由があろうとも、どんな状況になろうとも、一旦家族として受け入れた猫たちを捨てるのは絶対にしてはならないと、私は個人的に考えています。

猫は飼い主となる人間を選べません。だから、飼い主となる人間が最後まで愛猫と一緒に暮らせる方法をちゃんと選択するべきではないでしょうか?

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<ライター情報>
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