アメリカ政府が隠蔽する「メルの穴」の正体とは!? 深さ24km、投げ込んだ死体が蘇り、UFO目撃も... 全米戦慄“呪われた穴”の謎

アメリカ政府が隠蔽する「メルの穴」の正体とは!? 深さ24km、投げ込んだ死体が蘇り、UFO目撃も... 全米戦慄“呪われた穴”の謎

  • TOCANA
  • 更新日:2018/04/23
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杉沢村伝説をご存知だろうか。青森県の山中に存在し、かつて村人全員が惨殺されるという陰惨な事件の末に地図からも消されたが、現在もその廃墟には村人の亡霊がさまよっている……という噂話だ。2000年代にテレビなどで報じられて大きな反響を呼び起こした都市伝説の一つであるが、様々な検証の結果、杉沢村なる場所は実在しないとされている。しかし、このロマンあふれる伝説は今なお多くの人々に愛されている。

実は、杉沢村伝説に似たような噂話がアメリカにも存在する。一人の男がラジオで話したことがきっかけとなり、多くの人々を魅了して、今ではWikipediaにも登録されている「メルの穴」と呼ばれる奇妙な底なし穴の話である。

イメージ画像は「Thinkstock」より引用

■きっかけはラジオ番組

伝説の始まりは1997年2月21日に放送されたラジオ番組「Coast to Coast AM」だった。番組のゲストであるメル・ウォーターズ氏は、ワシントン州エレンズバーグ郊外に存在する不思議な底なし穴について語った。

ウォーターズ氏曰く、その穴は地元の人々に古くから知られており、「悪魔の穴」と呼ばれていた。穴の大きさは2~3メートルほどで、深さがどのくらいなのかは誰も知らなかった。何かを投げ込んでも、底に当たった音は聞こえてこなかったという。穴は1メートルほどの石の壁で囲まれており、4~5メートルほどの深さまでは手積みのレンガで補強されていたという。地元の先住民たちはこの穴を呪われていると恐れており、動物も近寄らなかった。

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ウォーターズ氏が出演したラジオ番組。画像は「Coast to Coast AM公式サイト」より引用

周辺はウォーターズ氏の所有地であり、彼はこの穴をゴミ捨て場として使うようになった。1996年のこと、ウォーターズ氏は穴の深さに興味を持ち、釣り糸に重りをつけて穴の中に垂らした。すると驚くことに、釣り糸は何と8万フィート(約24キロメートル)の長さを超えても底にたどり着かなかったというのだ。

ウォーターズ氏はさらに奇妙なことに気づいた。穴の中に叫んでも、音が全く反響しなかったのだ。加えて、穴の近くに置いたラジオからは時折、奇妙な音声や時代遅れの古い音楽が流れたという。彼の飼い犬も明らかに穴を怖がっていて、絶対に近寄ろうとしなかった。

ラジオの中で、ウォーターズ氏はさらに不気味なエピソードを披露している。地元の男性がこの穴に犬の死体を投げ込んだところ、その犬が蘇って帰ってきたというのである。犬は小さな金具の付いた首輪をつけていて、間違いなく穴に捨てたはずの犬だったという。

ウォーターズ氏の話はたちまち大反響を巻き起こし、この不思議な穴は彼の名にちなんで「メルの穴(Mel's Hole)」と呼ばれるようになった。ウォーターズ氏は1997年、2000年、2002年にも再度ラジオに出演し、メルの穴にまつわるさらに奇妙な出来事を語っている。

最初のラジオ出演の後、ウォーターズ氏は再び実験を行おうとメルの穴へと赴いた。すると、なぜか政府の役人がいて、飛行機が墜落したから立ち入るなと警告を受けたのだという。その後もメルの穴のある土地への立ち入りは禁じられ、許可を求めても得られず、勝手に入るといえば「何が起こるかわからないですよ」などと脅されたという。結局彼は土地を政府に貸すこととなり、その金でオーストラリアに移住するよう勧められたそうだ。

ウォーターズ氏は言われた通りにオーストラリアで2年ほど暮らしたが、アメリカに帰ろうとすると戻るなという警告を受けたという。警告を無視してアメリカに渡ると、ワシントンに向かうバスで警察に捕まり、気がつけばサンフランシスコの街中にいて、歯が一本抜けていて腕には注射の痕が残っていた。この間の2週間の記憶はまるで残っていないという。

それでもワシントンにたどり着くと、今度は黒い服を着た不気味な人物に脅され、土地は政府の支配下にあると言われたという。さらに航空写真や地図を提供する「TerraServer」というサイトでも、メルの穴のある土地はすっかり消されていたということだ。

■メルの穴を求めて

すっかり有名になったメルの穴だが、当然、その秘密を解き明かそうとする人々が現れた。ウォーターズ氏はメルの穴の正確な位置について話さず、多くの人々がメルの穴の場所を捜し求め、ウォーターズ氏以外にもメルの穴を実際に見たという目撃証言も出てきた。

その中でも特に知られているのは、ジェラルド・R・オズボーン、またの名をレッド・エルクというネイティブアメリカンの血を引く男性だ。彼は1961年頃から何度もその穴の場所に行っており、UFOも見たと話しており、現在では政府がその場所をエイリアンにまつわる秘密基地にしていると主張している。だが、そのレッド・エルク自身も2002年にはメルの穴発見に失敗している。

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イメージ画像は「Thinkstock」より引用

■メルの穴は実在するか

メルの穴には疑問も多数提示されている。例えばウォーターズ氏が行ったという釣り糸の実験であるが、24キロメートルにも及ぶ釣り糸となれば、どんなに細く軽いものでも数十~百キログラムもの重さになる。その重さを地上から支えるのは大変だ。また、地下24キロメートルとなればその温度は摂氏700度を超える。釣り糸はそんな過酷な場所に耐えられるのだろうか?

また、そもそも深さ24キロメートルに及ぶ穴はありえないという主張も存在する。メルの穴があるといわれるエレンズバーグ出身の地質学者ジャック・パウエル氏によれば、地質学的にも物理学的にも、それほど深い穴は存在できないという。もしそんな深さの穴を掘ったとして、周囲の地層から受ける圧力と熱で自壊してしまうというのだ。実際、過去にもっとも深くまで掘られたロシアの穴でも深さ14キロメートルほどとされる。

さらにはウォーターズ氏の実在そのものを疑う声もある。マニアの調査によって、周辺地域にはメル・ウォーターズという名の人物が在住していたという公的記録は一切見つからず、問題の地域の土地を所有していたという記録も全く見つからないことが明らかとなったのだ。一部には政府による情報の改ざんが行われているという声もあるが、少なくともメル・ウォーターズという名が偽名なのは明らかだろう。

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ジャック・パウエル氏。画像は「Daily Record」より引用

メルの穴と杉沢村伝説には共通点がある。それはインターネットによって情報が広まり、様々な人が議論し、検証に当たったという点である。そして現在、検証の結果としてその実在は疑われているものの、今なお熱心な信者を抱え、インターネット上でまことしやかに噂され続けている点も似ている。グーグルアースでUFOの痕跡やエイリアン基地を探し続ける人もいれば、ネットで議論しながら地図から消されたとされる村や穴を探し続ける人もいる。どちらも現代らしいオカルトのあり方なのだろう。

(編集部)

参考:「Wikipedia」「Mysterious Universe」「Daily Record」ほか

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