阪神・鳥谷、際立つ「選球眼」 最少本塁打で史上15人目の1000四球達成

阪神・鳥谷、際立つ「選球眼」 最少本塁打で史上15人目の1000四球達成

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  • 更新日:2017/10/12
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阪神・鳥谷敬【写真:Getty Images】

史上15人目の1000四球に到達した鳥谷

今シーズン最終の阪神-中日戦で、阪神の鳥谷敬は5回に中日の三ツ間から四球を選び、史上15人目の1000四球を達成した。

NPBでは2000本安打は50人、300本塁打は42人が達成している。しかし1000四球はたったの15人。地味な記録ではあるが、1000四球は球史に残る大記録だ。

一般論でいえば四球を多く選ぶ選手は、選球眼が良いということになるが、それに加えて本塁打が多い打者は投手が慎重に投げるために四球が増えるという傾向がある。投手は、「敬遠」はしないまでも、コースをついて勝負を避けることが多くなる。「四球が多い打者は、ホームランバッター」というのが、野球界の常識なのだ。

1000四球以上の選手の本塁打数を見るとそれがはっきりわかる。

1王貞治 2390四球 868本塁打
2落合博満 1475四球 510本塁打
3金本知憲 1368四球 476本塁打
4清原和博 1346四球 525本塁打
5張本勲 1274四球 504本塁打
6門田博光 1273四球 567本塁打
7野村克也 1252四球 657本塁打
8福本豊 1234四球 208本塁打
9山本浩二 1168四球 536本塁打
10谷繁元信 1133四球 229本塁打
11立浪和義 1086四球 171本塁打
12榎本喜八 1062四球 246本塁打
13山内一弘 1061四球 396本塁打
14中村紀洋 1030四球 404本塁打
15鳥谷敬 1000四球 137本塁打

本当の意味で「選球眼が良い」打者

この顔ぶれで通算137本塁打の鳥谷は最も本塁打数が少ない。鳥谷はシーズン最多本塁打が20本、実働14年で8年が1桁本塁打だ。相手チームの投手は鳥谷に対して、本塁打への警戒心をそれほど持っていない。思い切って攻めてくる。そんな中で鳥谷はじっくりと球を見極め、四球を選んでいた。鳥谷は本当の意味で「選球眼が良い」打者だと言えるだろう。

鳥谷の今季の四球数はリーグ5位タイの77。選球眼は衰えていない。今年、遊撃手から三塁手にコンバートされ、打率が前年の.236から.293と大幅に回復し、2000本安打も達成したが、成績不振だった昨年でも75四球を選んでいた。打撃の調子にかかわらず、四球数は安定してリーグトップクラスだったのだ。

連続試合出場記録を継続している鳥谷は、怪我や故障がない限り、来季も出場し続けるはずだ。そうなれば歴代12位の榎本喜八を抜き、11位の立浪和義に迫ると思われる。MLBでは「四球は安打と同等の価値がある」とされる。出塁率の高い選手は、打率の高い選手と同等、もしくはそれ以上の評価をされる。

地味な記録ではあるが、鳥谷は大選手の仲間入りをしたと言えるのではないか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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