アニメ「3月のライオン」第2シリーズ放送スタート!漫画原作アニメが愛されるためのヒケツとは!?

アニメ「3月のライオン」第2シリーズ放送スタート!漫画原作アニメが愛されるためのヒケツとは!?

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  • 更新日:2017/10/12

アニメ「3月のライオン」第2シリーズ放送スタート!漫画原作アニメが愛されるためのヒケツとは!?

アニメ化ヒットのコツは新房昭之監督の“職人気質”にあり!

テレビを見ていてよく耳にするけど、実際はきちんと知らない(かもしれない…)時事ネタや話題を追いかけ、解説する連載「TVガイド新書」。
第2シリーズに突入するTVアニメ「3月のライオン」の魅力や、原作者・原作ファンからも支持される理由を、監督の言葉からひも解く!

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<自分は作家ではなくアニメを作る職人>

この秋、第2シリーズがスタートするTVアニメ「3月のライオン」。幼いころ事故で家族を失くした孤独なプロ棋士の高校生・桐山零の物語が新たな展開を迎えるとあって、期待に胸を膨らませている本誌読者も多いのではないだろうか。TVアニメ化に際して、原作者の羽海野チカ先生みずから「化物語」や「魔法少女まどか☆マギカ」を手掛けた新房昭之監督にお願いしたいというリクエストがかなった第1シリーズ。原作の意を汲み、忠実に作られたアニメはファンからも高い支持を集めた。今回は新房昭之監督に原作もののアニメ制作の難しさ、第2シリーズの見どころについてお話をうかがった。

「自分は作家ではなく、あくまでアニメを作る職人だと思っています」

原作のあるアニメを手掛けるときは、“原作者の言いたい事柄は原作者にしかわからない”、“原作ファンが見たいと思えるようなアニメを作る”という考えから原作者にも脚本会議に参加してもらうことが多いと語る新房監督。第2シリーズ序盤では川本家の次女・ひなたが学校で直面する「いじめ」という難しいテーマが描かれるが、作りがいもあると語る。

「僕が学生時代だったころと比べると、いまはいじめも根深くなってますし、勉強していい大学に合格して、いい会社に就職したら一生安泰という幻想が崩れた時点で親が子どもに勉強しろと言っても何の説得力もなくなってしまった。そうした状況下で、この問題にどう向き合っていくかは見せ所のひとつだと思います」

原作を忠実に再現する職人気質と物語にリアリティーをもたらす真摯さこそが新房監督の真骨頂。引き続き、今シリーズでも豪華声優陣が物語に命を吹き込む。

「零(声・河西健吾)は第1シリーズの時点から本人の中でできあがっていますし、ひなた(声・花澤香菜)が泣くシーンも見ている人が一緒に悲しくなれるような芝居ができるのはすごいなと思います。そもそも、これだけベテランの役者が揃って芝居することも滅多にないですから。大塚芳忠さんと玄田哲章さんの掛け合いなんてなかなか見られないですし、見ている方々にも贅沢だなと思っていただけるのでは。個人的にはまだ先の展開ですが、柳原と島田の枯山水のような対局を早くやりたいんです(笑)。おじいちゃんおばあちゃんが見てグッときてくれるものができたらいいですね」

<生半可な気持ちでは映像化できない作品>

将棋界にも注目を集める追い風が吹いている。史上最年少の14歳2カ月でプロ入りを果たした藤井聡太四段の活躍だ。

「漫画の『ドカベン』がヒットしたときは野球の香川伸行選手、『YAWARA!』のときは柔道の谷亮子選手が出てきたように、登場人物に近しい人物が現実世界に現れたということは『3月のライオン』もまた本物であるという証明ですよね。加藤一二三九段がフィーチャーされたり将棋界のおもしろエピソードが紹介される機会も多いので、今回のアニメの将棋会館のシーンや棋士たちのやりとりがさらに楽しく観られると思います」

ちなみに新房監督も小学生のころ毎日のように将棋に興じた経験があるという。

「うちの叔父が有段者だったので駒落ち(実力差のある人同士の対局で上位者がいくつか駒を外してさすこと)で勝負したんですけど、すぐに負けてくやしかったです。強い人って本当にすごいんだなと思いました。その叔父はいま80歳過ぎですけど、『3月のライオン』のアニメを毎週楽しみに観てくれているんです」

数々の漫画原作アニメを手掛け、原作もののアニメ作りに定評のある新房監督も、「3月のライオン」はこれまで以上に原作と向き合わないと見る者に突き刺さらない作品だと語る。

第2シリーズのキャッチコピーは〈笑って、泣いて、戦って〉。現実にもがきながら戦うことを諦めない人たちに勇気と希望を与えるアニメとして、ぜひとも完結まで描ききってほしいと切に願う。

今回、取材したのは…

新房昭之さん(アニメ監督/演出家)
代表作にテレビアニメ「ぱにぽにだっしゅ!」(’05年)、「荒川アンダー ザ ブリッジ」(’10年)、「魔法少女まどか☆マギカ」(’11年)など。今年8月に公開した、劇場版アニメ「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」では総監督を務めた。

Interview=秦野邦彦

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