「宮城県のレベルアップに」―社会人選手が指導、軟式野球部講習会の意義

「宮城県のレベルアップに」―社会人選手が指導、軟式野球部講習会の意義

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  • 更新日:2017/11/12
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宮城第一信用金庫軟式野球部による技術講習会が行われた【写真:高橋昌江】

高校球児への技術講習会を実施「いい勉強になった」

宮城第一信用金庫軟式野球部による高校球児への技術講習会が11日、仙台商業高校のグラウンドで行われた。宮城県内で軟式野球部がある高校は14校で、そのうち10校が参加。1校から4~5人が指導を受けた。

宮城第一信用金庫軟式野球部の選手たちが県内の高校の軟式野球部員に講習するのは今年で3回目。午前中はセルフマッサージなども含む、ウォーミングアップなどを行い、ポジション別に守備の練習を行った。バッテリーは宮城第一信用金庫の選手たちとともに審判員の説明を受けながらルールも確認。内野手は基本のゴロ捕球や挟殺プレーなどを学び、外野手は捕球や送球のほか、外野フェンスのクッションボールの処理なども練習した。午後は野手がフリー打撃で、投手陣はピッチングで、それぞれアドバイスを受けた。

仙台育英の特別進学コースで学ぶ捕手の菅家(かんけ)功汰(1年)は「キャッチングやホームベース上のクロスプレーについて教わることできてよかったです」と喜んだ。中学で野球部だった菅家は、顧問の勧誘で8月に入部したばかり。特別進学コースは宮城野校舎だが、軟式野球部が練習しているのは多賀城校舎。そのため、部の存在は知っていたが、「校舎が違うので、練習を見に行ったことはありませんでした。硬式野球部とユニホームが同じだということも知りませんでした」という。それが、「先生から『興味があったら観に来ないか』と言われて練習試合を観に行ったら、やりたくなりました」と野球への熱が再燃。勉強に生徒会の活動もしながら、白球を追っている。

中学では主にファーストで、今秋の大会はセカンドで出場した。大会後から本格的にキャッチャーになったため、「分からないことだらけだったので、1から教えていただけてすごくいい経験になりました」と声を弾ませた菅家。この日の教えに刺激を受け、「一冬で、教えていただいたことを吸収したいです。また、自分でも調べて学び、来春には一人のキャッチャーとしてしっかりとチームに貢献できるようになりたいです」と意気込んだ。

4年連続全国大会出場中の仙台商は「夏に全国制覇するためにも頑張る」

4年連続で全国高等学校軟式野球選手権大会に出場中で、今年の国体で準優勝した仙台商・佐藤涼太主将(2年)は「基礎を固めることで春と夏につながると教えていただき、冬の期間が大事だと改めて感じました。冬の練習は地味できついですが、夏に全国制覇するためにも頑張りたいです」と話した。

高校の硬式野球部が「甲子園」を目指すように、高校の軟式野球部は「明石」を目指す。来年は5年連続の出場がかかる仙台商。佐藤主将は「最近はベスト8止まりなので、ベスト8の壁を超えたいと思っています。また、(今年の選手権と国体で優勝した)中京学院大中京という厚い壁もあるので、そこにどうやって勝っていくかも考えて頑張りたいです」と力を込めた。

宮城第一信用金庫の冨田大伸監督は「高校生が育って、先でも野球を続けてくれることが県のレベルアップにつながると思っています」と話す。高校生にとって、社会人の軟式野球部は未知の世界だが、その存在を知る絶好の機会にもなっている。「就職しても野球を続けられるというのはすごいなと思う」とは仙台商・佐藤主将。仙台商からも企業の軟式野球部に進んでいるOBがおり、進路の選択肢にもなっている。

1日かけて行われた講習会を終え、冨田監督は「今日、教えたことを自チームに持ち帰って、継続してください」と受講した選手たちにメッセージを送った。2009年センバツに21世紀枠で出場し、4強入りした利府(宮城)の選手だった宮城第一信用金庫・馬場康治郎内野手は「先生方にいつも指導してもらっていると思いますが、違う視点から教えてもらうことも高校生にとってはいい刺激になったと思います。私たちも忘れがちな高校時代の気持ちを思い出すことができました」と話した。軟式野球に励む高校生にとっても、宮城第一信用金庫軟式野球部にとっても充実した1日になった。

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