エゴ、20周年の感謝詰まった武道館公演「素晴らしいハコで皆さんと“着地”ができてうれしい」

エゴ、20周年の感謝詰まった武道館公演「素晴らしいハコで皆さんと“着地”ができてうれしい」

  • ナタリー
  • 更新日:2016/12/01

EGO-WRAPPIN'が11月27日に東京・日本武道館でワンマンライブ「EGO-WRAPPIN'memorial live」を行った。

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結成20周年イヤーである今年、4月のベスト&カバーアルバム「ROUTE 20 HIT THE ROAD」の発売を皮切りに、全国ツアーや東京・中野サンプラザホールでのワンマンライブの開催、中納良恵(Vo)と森雅樹(G)それぞれの地元での凱旋ライブ、ヒストリーブックの発売など、1年を通してアニバーサリーを大々的に盛り上げてきたEGO-WRAPPIN'。2人にとって初めての武道館公演となったこの日は、末房央(Dr)、真船勝博(B)、ハタヤテツヤ(Key)、武嶋聡(S.Sax, T.Sax, Flute)、川崎太一朗(Tp)からなるGOSSIP OF JAXXの面々をはじめ、滝本尚史(Tb)、後関好宏(A.Sax, B.Sax)、菅沼雄太(Dr)、ASA-CHANG(Dr, Perc)、清水一登(Vibraphone, Marimba)、北村聡(Bandneon)というエゴのライブやCDでおなじみのミュージシャンたちが続々と登場し、新旧の代表曲を次々と披露していくものに。多忙を極めた2人の2016年を総括するような、またファンやミュージシャンたちへの感謝の思いを表現したような内容のプログラムが届けられた。

会場に入ってまず目に飛び込んできたのは、キーボード、ベース、ドラム、ビブラフォンと、各楽器のセクションが独立した台の上に設けられたステージセット。さらにドラムセットが計3台用意されていたり、大きな三日月のオブジェが際立つ小ステージが設けられたりと、大掛かりなセットが開演前の観客たちを驚かせた。またこの日は開場から開演までクボタタケシがDJを担当。武道館でクボタによる和モノ中心のDJミックスが楽しめるという演出も多くのファンを楽しませた。

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メンバー入場のSEとしてSly & The Family Stoneの「Dance to The Music」が定着しているエゴのライブだが、この日は観衆の不意を突き、急な暗転が開演の合図に。森とGOSSIP OF JAXXの面々がゆっくりとステージに登場すると大きな歓声が会場を満たしていった。そこに真っ赤な衣装の中納がステージの中央のせり舞台を使って姿を現し歓声をさらなるものにすると、いよいよライブがスタート。EGO-WRAPPIN'AND GOSSIP OF JAXXの編成で、ギターとホーン隊が織りなすキャバレー的な雰囲気が魅力の「カサヴェテス」「PARANOIA」を連投。最初の2曲で武道館をあっさりとエゴの色に染め上げたのち、中納は満員の客席を見渡しながら、「来ましたよ、森ラッピン。まだ心のキャパシティが追い付いていませんが……(笑)」とはにかんだ。森が「武道館でやるという独特な違和感ね」と重ねると、中納は「20周年でこのステージに立てるっていうのは、なかなか喉越しがいい! 気持ちいいです」と続け、「皆さんに夢を見ていただきたく、今日はたっぷりやらせていただきます」と改めて武道館公演の幕開けを宣言した。

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その後は滝本と後関が加わっての「love scene」「a love song」や、菅沼がドラムを担当した「あしながのサルヴァドール」「水中の光」など、エゴのライブやCDでおなじみの面々が次々と登場する時間に。「水中の光」の演奏後には、森が改めて「僕はメンバーだと思っている」と菅沼を紹介した。それから「1人よがりで申し訳ないんですが、ドラムを叩きたいんですよ僕は!」「やっぱりロックしたいんですよ!」と言い放ち、森がドラム、菅沼がギターという編成での「FUTURE」を披露。ストレートかつ“腰にくる”、ロックチューンにぴったりな重めのドラムサウンドでオーディエンスの体を揺らした。

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照れながら三日月のオブジェに並び腰かけて2人きりで「That's What I Need」を演奏して観客からの冷やかしのような歓声を誘ったあとは、ゲストミュージシャンが続々と登場する時間に。森節が効いたアルペジオが美しい「Finger」「admire」には清水が参加し、清水は“ドリーミー”と形容するにふさわしいビブラフォンの温かな音色でオーディエンスを酔わせていく。続いてバンドは「一斗缶のおっちゃん」ことASA-CHANGを招き「Neon Sign Stomp」をプレイ。ASA-CHANGが叩く一斗缶による目の覚めるような“浅草ビート”で、場内は妖艶な雰囲気に包まれていった。また「下弦の月」では北村がダイナミックなリズムの上でバンドネオンの旋律をゆったりと響かせ、楽曲の魅力である美しい世界観をさらなるものにしていく。

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こちらも北村のバンドネオンを生かしたアレンジの「かつて..。」や中納が最初のサビをマイクを通さず肉声で届けた「色彩のブルース」など、人気曲がこの日ならではの表現で届けられたあと、武道館公演はいよいよ終盤へと差しかかっていく。盛り上がり必至のライブ定番曲「Nervous Breakdown」から6thアルバム「EGO-WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXX」のオープニングナンバー「RED SHADOW」をつなげるという攻撃的な流れから、「だるい」「human beat」「サイコアナルシス」「GO ACTION」とキラーチューンを連投する時間に突入していった。オーディエンスはいや応なしに体を揺さぶられ、場内の熱気はどんどんと上昇。「GO ACTION」での観客とのコール&レスポンス時には、中納は「エコーがちょっとずれている感じとか、最高やな」と口にしていた。バンドはそのままヒット曲「くちばしにチェリー」までをノンストップで演奏し、大盛り上がりの中本編を終了させた。

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大歓声に応えステージに再び姿を現したバンドは、中納がピアノを弾き歌う人気バラード「BYRD」でアンコールタイムをスタートさせた。ピアノ、ギター、ドラム、ベースというシンプルな編成ながら圧倒的な歌声で壮大な世界観を作り出し、ライブのクライマックスをおおいに彩っていく。「BYRD」の余韻がまだ場内に蔓延する中、この後のMCで中納は「素晴らしい人たちに囲まれて本当に幸せです。スタッフ、バンドメンバー、最高です」「まあ、(20周年は)通過地点なんで。でも、こんな素晴らしいハコで、素晴らしい時間を皆さんと……“着地”ができて、すごくうれしかったです」と「くちばしにチェリー」の歌詞を引用して感謝の意を伝えた。また今後について、「音楽を信じています。ここからはどんな感じになるかはわからないんですけど、作って、歌って、皆さんの日常の、果ては世界の境界線をぶっ壊すような……愛のお手伝いができればと思っています」と話した。この言葉に続けて披露された「inner bell」には、武道館公演に参加した全ミュージシャンが演奏に参加。各人のソロタイムが設けられ、ソロ終えた者から順番に演奏から抜けてステージ上に腰をかけて、楽曲の終わりを見届けた。清水のビブラフォンが楽曲を締める頃には、会場にこの日一番の拍手が響いていた。

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参加ミュージシャン全員が改めて紹介されたあと、森が奏でる「サニーサイドメロディー」のコードに乗せて中納が「こんないい曲を残して、まだ帰らせないぜ!」とオーディエンスを煽り、2人きりで同曲をプレイした。観客は手拍子や合唱で演奏に参加し、エゴの20周年を祝福するような雰囲気を作り出す。中納はそれに応えるように笑顔で伸びやかな歌声を響かせて、エゴ初の武道館公演のハイライトを作り出した。

この後EGO-WRAPPIN'は、12月に東京・東京キネマ倶楽部と大阪・ユニバースで恒例のワンマンライブ「Midnight Dejavu」を計5日間にわたり実施する。さらに12月27日(火)24:00から、武道館公演に密着した特別番組「EGO-WRAPPIN'結成20周年記念スペシャル『ROUTE 20 HIT THE ROAD』」がBS日テレで放送される。この番組では武道館公演のほか、11月5日にエゴが行った台湾・台北でのライブ映像やインタビュー映像なども観ることができる。

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