服も作れて映画も撮れる、トム・フォードの最新作 映画「ノクターナル・アニマルズ」を採点!――シネマチャート

服も作れて映画も撮れる、トム・フォードの最新作 映画「ノクターナル・アニマルズ」を採点!――シネマチャート

  • 文春オンライン
  • 更新日:2017/11/13

〈あらすじ〉

スーザン(エイミー・アダムス)はロサンゼルスでビジネスの成功を収めているが、夫との関係には満たされていない。ある日、20年前に離婚したエドワード(ジェイク・ギレンホール)が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が突然届き、躊躇しながらページをめくる。テキサスで妻と娘を殺されたトニー(ギレンホール2役)が、末期がんの警部補(マイケル・シャノン)とともに犯人(アーロン・テイラー=ジョンソン)に復讐を果たす衝撃的な内容にスーザンは引き込まれ、元夫の非凡な才能に感銘を受ける。そして、2人で過ごしたニューヨーク時代を思い出し、エドワードと会う約束をする。

〈解説〉

『シングルマン』に続く、トム・フォードの脚本・監督第2作。現在、過去、小説を交差させて、男女の愛憎を描く。116分。

中野翠(コラムニスト)

★★★★★監督2作目にして、複雑な構成をみごとに捌いたT・フォードに脱帽。主演A・アダムスも好演。ラストの苦さ胸に沁む。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆趣味のよさが絵肌に表れているが、話と構図はさすがに作りすぎ。3層構造になると、苦痛や恐怖の絵解きがくどくなる。

斎藤綾子(作家)

★★★☆☆小説の場面は不気味で面白いが、過去の失恋騒ぎを根に持つような現在の展開は陳腐。始まりがグロテスクだけに残念。

森直人(映画評論家)

★★★★☆実はねちっこくもセコい話? それを大仰かつ特異なパワーと美意識、凝った作劇でこってり装飾。下世話さがむしろ◎。

洞口依子(女優)

★★★★☆冒頭から審美的でじわじわ発酵。ノワール映画への憧憬。故郷テキサスへの愛憎。ボディパーツのカットのセンスは流石。

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©Universal Pictures

INFORMATION

「ノクターナル・アニマルズ」(米)
TOHOシネマズ シャンテほかにて公開中
監督・脚本・製作:トム・フォード
出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー ほか
http://www.nocturnalanimals.jp/

(「週刊文春」編集部)

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