ソフトB「工藤塾」で再出発 田中正義12時間トレ

ソフトB「工藤塾」で再出発 田中正義12時間トレ

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/11/12
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ブルペンで投げ込む田中

昨年のドラフト1位田中正義投手(23)が「工藤塾」で生まれ変わる。宮崎市で行われている秋季キャンプに11日に合流した工藤公康監督(54)の指導の下、体幹を強化。キャンプでは午前9時から午後9時まで練習漬けの日々を過ごす。初めての契約交渉は、50万円ダウンの1450万円で更改。1軍での登板機会なくルーキーイヤーを終えた大器は、飛躍のため体を芯から鍛え直す。

■純平、笠谷らと“苦闘”

室内練習場に、高い声が響いた。「はい、全力で! 全力で!」。チューブを振る田中の肩に手を置き、工藤監督は言葉で“ムチ”を入れた。田中は苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、腕を振り続けた。

今や若手の登竜門となっている「工藤塾」。東浜や千賀の飛躍につながった、原点ともいえる鍛錬の場だ。この秋は15年ドラフト1位の高橋や、今季1軍デビューした笠谷、育成左腕の長谷川宙らとともに、田中も名を連ねた。

筋肉を熟知した指揮官のドS調教に、ある若手は「明日、動けないかも…」と震え上がった。だが、注目を浴びながら、右肩の不調で1軍登板なしで1年目を終えた右腕が、ひるむことはない。「メニューをこなせばいいとかではなくて、自分との闘いに勝てるようにしないといけない」

自らを追い込むキャンプが続く。チームより30分以上早い、午前9時ごろに球場入り。ウエートトレーニングなど宿舎で取り組む自主練習が終わるのが午後9時ごろ。12時間にわたるトレーニングに没頭する。

昨年のドラフトで5球団が競合し、工藤監督が「当たり」を引いた直後、プロで対戦したい相手に日本ハム大谷を挙げた。同学年の「二刀流」はこの日、米大リーグ挑戦を表明。対戦の実現は、暗礁に乗り上げたが「まだ1軍で1球も投げていない人間が、何も言うことはないです…」と静かに語った。大学卒業後、メジャー挑戦も選択肢にあった右腕は「夢はありますけど、それを言うためには、まずやるべきことをやっていかないといけない」と現実を受け止めている。

■体幹強化後ブルペン

この日は、午後4時を回ってブルペン入り。座った倉野投手統括コーチに30球を投げ込んだ。田中の会心のボールに、顔をゆがめる倉野コーチ。「決まった時の球の勢いは、チームトップクラス。それをコンスタントに投げられるように」と期待の大きさは変わらない。

「過去には戻れない」と前だけを見据えて進む田中。視線の先には、未来しかない。 (鎌田真一郎)

=2017/11/12付 西日本スポーツ=

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