ゴールを喜ぶより先に、脳震盪GKへ駆け寄り... 中村航輔救護のFC東京・高萩に「敬意」

ゴールを喜ぶより先に、脳震盪GKへ駆け寄り... 中村航輔救護のFC東京・高萩に「敬意」

  • J-CASTニュース
  • 更新日:2018/07/19

サッカーJ1リーグの試合中、脳震盪で倒れた柏レイソルGK中村航輔(23)のもとへ真っ先に駆け寄ったのは、「相手チーム」FC東京のMF高萩洋次郎(31)だった。

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FC東京が先制を決めた場面だったが、高萩は喜びを表す前に容体を案じた。敵味方の関係抜きにした行動に、「人間性の良さが染み渡った」「救われます」といった声がインターネット上でも相次いだ。

FC東京選手の膝が頭部に激突

J1第16節・柏対FC東京戦(0-1)は2018年7月18日に開催。ロシア・ワールドカップ(W杯)の中断期間明け最初のこの試合で、W杯帰りの中村の身に心配なことが起きた。

0-0で迎えた後半16分、FC東京のMF東慶悟(27)が右サイドからクロスを上げると、クリアしようとスライディングで足に当てた柏DFパク・ジョンス(24)のボールがネットに吸い込まれ、オウンゴール。FC東京が先制した。

だがこの時、ゴール前に飛び込んでいたFW富樫敬真(24)の膝が、クロスに対応しようと横っ飛びした中村の頭に激突。仰向けに倒れ込んで動けなくなった。

得点に沸き立つスタジアムの中で、すぐさま中村に駆け寄ったのがFC東京の高萩だった。ペナルティエリアの後ろからゴール前に走り込んでいたが、そのまま中村の前でしゃがみ込んだ。軽く肩をさすりながら一言二言声をかけると、真剣な表情で主審あるいはメディカルスタッフの方を向き、ジェスチャーで呼びよせた。

西村雄一主審もすぐに駆けつけ、笛を吹いて担架を呼んだ。スタッフが来ると、高萩は立ち上がって一歩引き救護を見守った。中村は起き上がることができず負傷交代となり、病院に搬送された。

「血相変えて救護呼んで、人間性が見えた一面だった」

ツイッターやネット掲示板には、「大事に至らない事を願います」と中村の回復を願う声があがると共に、自チームの得点シーンながら相手選手の身を案じ、即対応した高萩に対しても、

「異変に真っ先に気づいて審判を呼んだ高萩には敬意を表したい」「血相変えて救護呼んで、人間性が見えた一面だった」「高萩の人間性の良さが染み渡った」「ゴールの時、高萩さん喜ばず、すぐ中村航輔心配してたところ素晴らしかった」「この選手の行動に救われます」

といった声が相次いだ。

柏は19日、クラブ公式サイトで中村の容体を公表。「検査の結果、脳しんとうと診断されました。昨夜から大事を取って入院しており、今後の経過を観察していくこととなりました」と、脳震盪であることを明かしている。中村はW杯による中断直前の5月20日、第15節・名古屋グランパス戦の試合終了間際にも、接触プレーで負傷。脳震盪と頸椎捻挫の診断を受けたばかりだった。

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