マオ from SID、初のソロライヴをBillboard Live TOKYOで開催

マオ from SID、初のソロライヴをBillboard Live TOKYOで開催

  • OKMusic
  • 更新日:2016/11/29

マオ from SIDが11月26日、美しいクリスマスのイルミネーションで幻想的に彩られた東京ミッドタウンの中に位置するビルボードライブ東京にて初ライヴ『Maison de M vol.1 in billboard Live TOKYO』を行なった。

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11月26日@Billbord TOKYO (okmusic UP's)

二部構成のこの日のライヴ、第一部の幕開けを飾ったのはソロ1stミニアルバム『Maison de M』の1曲目と同じ「chandelier」だ。サックスとヴァイオリンを含む6人編成のバンド・メンバーに続き、客席の間を通ってステージに上がったマオが、心地よくスウィングするビートに乗って歌い出す。“ただ身を委ねればいい/極上の夜にしよう”。シックな濃紺スーツ、襟元にラインストーンがきらりと覗く白いシャツ、頭にはボルサリーノ。アダルトな装いと、アダルトなシチュエーション。アルバムの世界観を体現する、ムード満点のオープニングだ。

「みんな、おしとやかだね(笑)。こんばんは、マオです。[Maison de M vol.1]へようこそ」

未体験のシチュエーションに緊張気味の観客を言葉で和ませたあと、ミラーボールの回る下でスローバラードの「星」をしっとりと。マオの甘い声と、エレクトリック・ピアノのまろやかな響きのバランスがいい。ミドルテンポのソフトなAORチューン「マニキュア」では、甘くけだるい恋のシーンを、目の前に情景が浮かぶように丁寧に歌う。後奏のサックスとヴァイオリンの掛け合いも見事に決まった。三拍子のスローバラード「頬づえ」は、よりメランコリックに抒情的に。新編成のバンドをバックに、1曲をひとつのドラマとして豊かに表現していく。今まで見たことのないマオの姿に、観客はただただ体を揺らして聴き入っている。

「生演奏、どうですか? 本来、音楽は生演奏だからね。今日は気持ちよく歌えてます」

ここで新曲「違う果実」を、本邦初公開。マオいわく“ソロ初のロック調”というこの曲、力強いダンスビートでぐんぐん進み、それでいてアダルトなムードをキープする、『Maison de M』の世界を一歩押し進めた曲調が新鮮だ。歌詞はたぶん別れの歌だが、広がりのあるサビのメロディ、心地よいビートのおかげで聴き応えはさわやか。作曲は、『Maison de M』のサウンド・プロデューサーであり、このバンドのバンド・マスターもつとめるキーボーディスト・nishi-kenだ。続けて、かどしゅんたろう(Dr)、安達貴史(B)、久保田真悟(G)、佐藤公彦(Sax)、真部裕(Violin)と、凄腕のバンド・メンバーを自慢げに紹介するマオ。ほぼ全員がアルバムでも演奏しているので、マオの歌への理解と愛情はばっちりだ。

ここからは、カバ0を3曲。まず尾崎豊「I LOVE YOU」は、ピアノとアコースティック・ギター中心に、繊細な歌詞の世界を崩さぬようにじっくりと、思いを込めて歌い上げる。シャ乱Q「シングルベッド」は、つんくにかつて言われた“マオくんの声はしっとりしてるから、ディナーショーとか合いそう”という言葉が、今回のライブのきっかけのひとつになっているというエピソードを紹介しつつ、より感情を強く込めてエモーショナルに。椎名林檎「丸の内サディスティック」は、アップテンポのファンキーなビートに乗り、シュールな歌詞をスリルとスピード感いっぱいに。ヴォーカリスト・マオの多彩な一面が見える、カヴァーならではの楽しさと発見があふれる選曲だ。

「緊張したけど、歌は気持ちよかった。この短期間で、いろんな思い出が増えました」

やっと緊張がほぐれてきたと言いつつ、ハンドマイクで軽やかにステージを歩きながら、笑顔いっぱいに歌った「サヨナララスト」。フロアのテーブル席も、椅子席も、会場全体がひとつになって手拍子とワイパーを繰り返す。そしてこの日の10曲目、最後の曲は『Maison de M』のラストを飾った「月」だった。歌い始めたとたん、背後を覆っていた幕がゆっくりと開かれ、美しい六本木の夜景とクリスマス・イルミネーションを見せるという、粋な演出。最高のシチュエーションをバックにした、あまりにエモーショナルな熱唱に、ハンカチで目をぬぐう観客の姿が何人も見える。10曲で70分、長くはないが、濃密な時間。演奏を終えたメンバーと肩を組み、お辞儀をするマオに降り注ぐあたたかい拍手。記念すべき初ライブ、初ステージとなる第一部は、忘れられない記憶をいくつも残して幕を下ろした。

そして第二部についても、少し書いておくことにしよう。セットリストは、第一部とまったく同じ。だが、まるで新しい曲を聴くように新鮮に聴けた理由は、第一部でマオが得た自信と余裕が、いい意味で歌に反映されていたから。

「一部は緊張しすぎて人の顔を見る余裕がなかったけど、二部はガンガン目を合わせていくから(笑)」

軽口を叩きながら、「chandelier」や「違う果実」などミドル/アップテンポの曲だけでなく、「I LOVE YOU」のようなスローバラードでも、ステージ左右まで動き回って観客にアピールするマオ。バンドも一段と結束力高く、アッパーな「丸の内サディスティック」はよりワイルドに、スローな「月」はよりドラマチックに。第一部の良さが一期一会の緊迫感、丁寧な歌、繊細な演奏だとすれば、第二部の良さは奔放なパフォーマンス、リラックスした歌、脱線気味の楽しいMC、といったところか。

第二部の公演が終わり、メンバーがステージを下りてもひとりで残り、名残惜しそうに話し続けていたマオ。もっとここにいたい。もっと歌いたい。もっとソロの楽曲の世界を突き詰めたい。マオの新たな目標と野心の芽生えをはっきりと感じ取れた、素晴らしい初ライブの2ステージだった。

Photo by 今元秀明

【セットリスト】

01.chandelier
02.星
03.マニキュア
04.頬づえ
05.違う果実 ※新曲
06.I LOVE YOU ※カバー
07.シングルベッド※カバー
08.丸の内サディスティック ※カバー
09.サヨナララスト
10.月

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11月26日@Billbord TOKYO (okmusic UP's)

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11月26日@Billbord TOKYO (okmusic UP's)

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