なぜソフトバンク回線の格安スマホが増えているのか?

なぜソフトバンク回線の格安スマホが増えているのか?

  • @DIME
  • 更新日:2018/08/10
No image
No image

ドコモ回線を利用した事業者が圧倒的に多かった格安スマホ市場で、昨年春からソフトバンク回線を利用した業者が増え続けている。

格安スマホ業界でシェア率第5位につける「mineo(マイネオ)」も、ソフトバンク回線を利用したプランを2018年9月4日から提供開始すると発表している。

No image

「大手キャリアvs格安スマホ」と捉えられがちなスマホ市場で、ソフトバンク回線を利用した格安スマホが増えている背景やソフトバンクの狙いはどこにあるのだろうか?

なぜ、ソフトバンク回線の利用が少なかった?

格安スマホ事業者の多くは、ドコモから回線を借りてサービスを提供している。この最も大きな理由は、ドコモのネットワーク利用料が、3大キャリアの中で一番安いからだ。

しかし、大手キャリア3社が2017年3月31日に格安スマホ事業者などに対する回線接続料の値下げを実施したことで、各キャリアの回線利用料が下がったことに加え、金額差が小さくなった(現在もドコモが最安値は変わらず)。これにより、昨春に「b-mobile」が初めてソフトバンク回線を利用した格安スマホの運用を開始し、それ以降「U-mobile」などが後に続き、徐々にソフトバンク回線を利用した格安スマホが増えてきた。

ちなみに10Mbpsあたりの料金は各キャリアとも以下の様に改定されている。

No image

「Y!mobile」と「LINE MOBILE」を抱えるソフトバンク

No image

ソフトバンク Y!mobile事業推進本部 執行役員本部長 寺尾洋幸氏

ソフトバンクは現在、格安スマホを提供している「Y!mobile」と「LINEMOBILE」(2018年4月に子会社化)を傘下に置いている。

それならば、「一般的なソフトバンクユーザーはわざわざ別の格安スマホを選ばないのでは?」と思う方が多いかもしれない。

ただ、「mineo」をはじめ、ソフトバンク回線の利用を始めている事業者にはそれなりに勝算もある。例えば、「Y!mobile」と「LINEMOBILE」、「mineo」の料金を比較すると、以下のようになる。

No image
No image

上記の比較からわかるように、「Y!mobile」は格安スマホとしてはやや割高な印象があるかもしれない。しかも、契約の「2年縛り」もある。そのため、「mineo」をはじめとする他の格安スマホも「LINEMOBILE」というライバルの存在はあるものの、付帯サービスの質などでソフトバンクユーザーの受け皿になる可能性は十分にあるだろう。

No image

ソフトバンク側のメリット、戦略は?

「大手キャリアvs格安スマホ」というイメージから考えると確かに、自社の回線を利用した格安スマホの増加は、ソフトバンクにとっては好ましくないかもしれない。しかし、ソフトバンク側にも確かにメリットは存在する。例えば、ドコモが大半を握る回線利用を自社に取り込むことで、ソフトバンクは利用料収入の増加が見込める。確かに「Y!mobile」らを傘下に抱えているが、ドコモとauとの競争という側面から考えると、ソフトバンク回線を利用した格安スマホの増加はプラスにつながるはずだ。「大手キャリアvs格安スマホ」という構図から「大手キャリアの戦略下における格安スマホ」という構図に変化している格安スマホ市場で、ソフトバンクは上手く立ち回っている印象だ。

ユーザーが契約を「選べる」メリット

ソフトバンクユーザーにとってはソフトバンク回線を利用した「端末そのまま、すぐに使える」格安スマホの増加は、乗り換え時の選択肢増加につながり、より自分の好みにあった契約プランを「選べる」メリットがある。市場の競争は激しさを増しているが、ソフトバンク回線を利用した格安スマホの増加はユーザーにとっては嬉しい話だろう。

取材・文/praia(s)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
牛丼並が一番高い吉野家に、松屋とすき家から客が流入している理由
セルシオ、ロードスター、R32ーー国産車が超大当たり年だった平成元年。なぜ多くの名車が誕生したのか?
増加する高齢者の生活保護、将来は100人中6人のシナリオも
軽減税率は「税金のサマータイム」
トヨタ創業者「1日に10回、手を洗え」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加