シベリアで暮らす少数民族の今を撮影したポートレート「顔で見る世界」

シベリアで暮らす少数民族の今を撮影したポートレート「顔で見る世界」

  • カラパイア
  • 更新日:2017/09/12
No image

ウラル山脈分水嶺以東の北アジア地域にあるシベリアは広い。オーストラリアの2倍、アメリカやカナダ、またはヨーロッパ全域の3割ほどを占める広大な地域であり、世界に残る最後のフロンティアの一つでもある。極寒の地にありながら、およそ200ほどの民族が暮らしている。

いったいどんな民族がどのように暮らしているのだろう?

オーストラリア人写真家のアレクサンダー・キムシン氏が3年前から手がける"The World in Faces" (顔で見る世界)というプロジェクトは、グローバリゼーションの影響でゆっくりと消滅していっている僻地の文化を記録しようという試みだ。

キムシン氏は写真を通して、シベリアで暮らす人々と文化を記録に残そうとしている。

キムシン氏は、過去9年にわたって世界中を旅し、84カ国を訪れた。キムシン氏が撮影した素晴らしい肖像写真は、少数民族の文化に敬意を表し、永遠に記録するものだ。

3年前よりシベリアに入り、そこで暮らす少数民族たちの元を訪れ、彼らの協力のもと、そのポートレートを撮影した。その写真には、厳しい気候と人口の縮小に直面しつつも、シベリアの人々の持つ独自の文化への誇りが写されている。

※撮影されているシベリアの範囲は現在定義されているよりも広範囲の東のロシア地域全て(アジア・ロシア)が含まれている。

1.ウリチの女性。極東連邦管区、ハバロフスク地方、ウリチ地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

2.サハ(ヤクート)の少女。シベリア連邦管区、サハ共和国(ヤクーチア)。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

伝統的な婚礼用のマスク姿。サハの人々は自らの文化に誇りを持っている。居住地域は世界最寒で、摂氏-71度を記録したことがある。10月から6月まで雪が降り、毎年2ヶ月間は-40度を下回る。

3.ニヴフの男性。極東連邦管区、ハバロフスク地方、ニコラエフスク地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

ニヴフ語は世界中のどの言語とも関連がなく、ニヴフの人々がどこから極東に移住してきたかは不明である。ニヴフ族の一部はサハリンに、一部はアムール川の河口付近に居住する。

4.エヴェンキの老人。シベリア連邦管区、サハ共和国とアムール州の境界付近。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

狩人、土地の長老、またトナカイの牧夫でもあったが、2年前に引退した。生涯を遊牧民として、トナカイを追って過ごした。生まれてからずっとテントで暮らしてきたため、村の家でのあわただしく「汚染」された生活になじめずにいる。

5. エヴェンキの幼い少女。シベリア連邦管区、サハ共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

サハ共和国でもっとも寒く辺鄙なオレニョーク地域に暮らしている。かの地のエヴェンキの人々はサハ族の人々に混じって暮らしている。一部の人々は基本的なロシア語しか話せない。

6.トファの男性。シベリア連邦管区、イルクーツク州、サヤン山脈。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

サヤン山脈に隔絶して暮らす人々。3つの村に別れて暮らしているが、村と村をつなぐ道も、他の地域へ続く道もなく、ヘリコプターでのみ辿り着ける。

7.エヴェンの若い男性。シベリア連邦管区、サハ共和国、エヴェノ=ビタンタイ民族地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

エヴェンキとは別の部族。サハ共和国でもっとも寒く辺鄙な地域の一つに暮らす。

8.オロチョンの男性。中華人民共和国、内モンゴル自治区、フルンボイル市、オロチョン自治旗。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

オロチョンは中国内のエヴェンキだ。ロシアのエヴェンキとも縁続きで、言語の7、8割を理解できる。

9.ブリヤートの少女。シベリア連邦管区、ブリヤート共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

ブリヤートの人々は、氏族毎に非常に異なる伝統衣装を持つ。民族的にはモンゴル人で、言語と伝統は似通っている。ロシアでは少数派である仏教徒だ。

10.ドルガンの少女。シベリア連邦管区、サハ共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

ドルガンは、最も北に住む、テュルク語系の言語を話す少数民族だ。少数がヤクーツクの北東の辺鄙な地域に、残りはクラスノヤルスク地方北部のタイミル半島に暮らす。民族の成り立ちははっきりしていない。

11. モンゴルトゥバの男性。モンゴル北西部、アルタイ地方。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

ロシアのトゥバ共和国に暮らすものが多いが、一部は国境を越えてモンゴルに住む。この男性の家族はユルトというテントに暮らし、氷河に隣接する高地の草原でヤクを飼って暮らしている。

ロシアには40の少数民族が暮らすとされている。エヴェンキのように、何千キロもの範囲に散って暮らす民族もあれば、今回初めて写真に記録されたであろうターズのように、消滅しかかった民族もある。しかし、どの民族も総人口が5万人を割り、多くは100人ほどしか残っていない。

12.ウィルタの女の子。サハリン北部。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

古い呼び名はオロッコ。サハリンの2ヶ所に住む。最も年とった人々はサハリンが日本の領土だったころに生まれたため、日本の姓名を持つ。ウィルタはほとんど消滅している。

13. サハの少女。シベリア連邦管区、サハ共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

サハの人々はテュルク系の言語を話すが、イスラム教徒ではなくシャーマニズムを信仰している。エヴェンキの文化がトナカイと関連しているように、サハの文化は馬と関連している。

14.ウデヘの男性。極東連邦管区、沿海地方。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

とても小さな民族で、ロシアのアマゾンとでもいうべき、ビキン川沿いの深いタイガの中に暮らす。茂みの中に棲むアムール虎に裏庭の犬を殺されることすらある。薬用ニンジンやハチミツを採集して生計を立てる。

15. エヴェンキの母子。シベリア連邦管区、サハ共和国、ネリュングリ地区

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

16. ロシア正教会古儀式派の女性。シベリア連邦管区、ブリヤート共和国、ザイグラエヴォ地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

17. ターズの女性。極東連邦管区、沿海地方、オルガ湾、ミハイロフカ。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

18. エヴェンキの少女。シベリア連邦管区、ブリヤート共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

19.ナナイの少女。極東連邦管区、ハバロフスク地方、ナナイスク地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

20. ウリチの若い男性。極東連邦管区、ハバロフスク地方。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

21. アイヌの若い男性

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

22. ブリヤートのシャーマン。シベリア連邦管区、ブリヤート共和国、バウント・エヴェンキ地区。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

23.チュクチの少女。シベリア連邦管区、サハ共和国。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

24. ウリチの少女。極東連邦管区、ハバロフスク地方、ウリチ地区、ボゴロツコエ村。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

25. エヴェンキのトナカイ飼いの少年。サハ共和国とアムール州の境界付近、ティンプトン川の土手。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

バイカル湖のほとりから日本海沿岸まで、モンゴルの果てなき草原から最寒の地ヤクーツクまで。キムシン氏はシベリアの地に入り、SUVのハンドルを握って2万5千kmの凍った大地を旅した。

26. キムシン氏とナナイの人々。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

27. SUVでエヴェンキの人々を訪ねるキムシン氏。

No image

imege credit:Alexander Khimushin / The World In Faces

キムシン氏のウェブサイトフェイスブックインスタグラムでは、シベリア以外の地域の人々の写真も見られる。

via:MY MODERN MET,Bored Pandaなど / translated by K.Y.K. / edited by parumo

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

国外総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
アラスカ上空でパイロットが「UFOに追いかけられた」との報告...国が乗務停止処分に
岡田光世 「  トランプのアメリカ」で暮らす人たち バノンが引用していたフランスの小説
【フィリピン】ミンダナオ島「ISIS内戦被害者に、200万ペソを寄付」Noah Foundation
第3次世界大戦はAIが引き起こす...イーロン・マスクが警鐘
恐ろしい食毛癖 腹膜炎で急死した16歳少女の胃からボール状の毛髪(英)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加