早稲田実業vs日大鶴ヶ丘

早稲田実業vs日大鶴ヶ丘

  • 高校野球ドットコム
  • 更新日:2017/09/18

早稲田実業、強力打線を封じ、最速147キロ右腕を攻略し、都大会進出!

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伊藤大征(早稲田実業)

早稲田実業vs日大鶴ヶ丘。西東京を代表する強豪校同士の対戦が実現ということもあって、観客席は満員という賑わいの中、始まった試合は日大鶴ヶ丘が優勢に試合を進めた。1回表、日大鶴ヶ丘が相手打線を三者凡退に切り抜ける上々の立ち上がり。そして1回裏、1番平山が痛烈な安打。この回は無得点に終わったが、毎回のごとく出塁。早稲田実業の好投手・雪山 幹太に対し、全くひるむ様子はなく、しっかりと振りきる意識が見られた。振り切ろうとするチームはどこにでもあるが、日大鶴ヶ丘の場合、スイングスピードが明らかに違う。甘く入れば芯にもっていく。そんな雰囲気がひしひしと感じられた。それは早稲田実業の正捕手の野村 大樹も感じ取っていた。
「初戦の都立文京相手にも18対2と大差で勝っているので、打てるチームだとおもっていましたが、実際、対戦してみると、全く甘い球を見逃さない恐ろしい打線だと感じました」
試合の流れをつかんだのは、日大鶴ヶ丘だった。4回裏、3番勝又温史の二塁打をきっかけに二死二塁から6番横田のセンター前へ落ちる適時打で先制。さらに7番鈴木の本塁打で大きな追加点を入れる。リードしていた野村は、「この試合、ストレートのコントロールがカギを握ると思っていましたが、打たれたのはすべてコントロールが甘く入ったストレート。そこを狙われました」と悔やむ。早稲田実業は早めの継投。エースの雪山 幹太を下ろし、1年生右腕の伊藤 大征がマウンドに登った。雪山は最速136キロとストレートの走りが本調子ではなく、力を入れて、130キロ前半がほとんど。雪山の速球に完全にアジャストをしていた日大鶴ヶ丘打線だが、伊藤の投球の前に抑え込まれる。

下半身から主導となって動いていき、そこから勢いよく踏み込んでフィニッシュに入る躍動感あふれる投球フォームからコンスタントに常時135キロ~138キロを計測。回転数も高く、さらに125キロ前後のフォークも良い。「伊藤は直球で勢い良く投げ込んだところを見て、相手が頭にないと思ったところにフォークを投げることができる投手で、その持ち味を引き出すリードができたと思います」と的を絞らせない配球で、日大鶴ヶ丘打線を抑えていった。

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勝又(日大鶴ヶ丘)

夏準優勝の早稲田実業。6回表に反撃を見せる。一死一、三塁のチャンスから、2番板谷 竜太の代打・長谷川 航太が右中間を破る適時二塁で3対2と1点差に迫り、日大鶴ヶ丘はライトでスタメン出場していたエース・勝又温史が登板する。勝俣は180センチ76キロと恵まれた体格をした投手で、テークバックが大きい躍動感溢れる投球フォームが魅力的。3番野村 大樹に対し、コンスタントに140キロ~143キロを計測し、周囲を驚かせ、スピードガンを測り始めるNPBのスカウトの姿も。勝又は夏前に最速147キロを計測。都内ではその実力ぶりが知れ渡っており、早稲田実業サイドも警戒していた。野村は「速い投手が投げると聞いていましたが、今まで対戦した投手の中では最も速いのでは?と思うぐらいのストレートでした」と驚くほど。だが野村はボールが多い勝又の投球をしっかりと見極め、しぶとく四球で出塁。4番齋藤恵太の二ゴロの間、同点に追いつき、5番石井 豪が勝又が投じた、この日、最速の145キロのストレートを狙い撃ち。ショートのグラブを弾き飛ばす左前適時打で勝ち越しに成功する。そのあと、三振に奪い、ピンチを切り抜けた勝又。コンスタントに140キロ台をたたき出す能力は本物で、プロ志望届を出した赤星 優志(3年)と比べると完成度では及ばないが、それでも将来性、ポテンシャルは赤星以上の評価を受ける勝又は来年のドラフト候補として期待していい逸材だ。追う日大鶴ヶ丘は先ほど本塁打を打った7番鈴木が同点となる三塁打で同点に追いつく。

しかし勢いづいた早稲田実業は勝又を攻略。7回表、一死二塁から1番野田 優人(2年)の左前適時打で勝ち越しに成功すると、野村の犠飛で1点を追加。さらに5番石井豪の右前適時打で8対4と点差を広げる。石井はもともと左投手だが、打撃の成長と好調ぶりが買われて5番に昇格。日大鶴ヶ丘の切り札ともいっていい勝俣を攻略した早稲田実業は完全に試合の主導権を握った。6番中川 広渡の適時打で9対4とさらにリードを広げる。

9回表にも押し出し四球で1点を追加した早稲田実業。2番手・伊藤が5.1回を投げて、被安打3、5奪三振の快投で強打の日大鶴ヶ丘打線を抑え、都大会出場を決めた。主将の野村は、「素晴らしい投手から打つことができたのはチームにとっても自信となる。勝負強さを見せたのは次につながります」と笑顔。野村は打っては1安打1打点、守っては好リードと攻守で活躍。今年は3番を打たせているが、「高校野球の性質上、やはり一番良い打者は多く打席回ってきたほうが良いですからね」と和泉実監督が語るように、今年は野村がキーマンとなる。

前チームから和泉監督は軸となる打者の前後を打つ打者の活躍を求めてきた。そういう意味で今年は1番野田、4番斎藤、5番石井の働きがカギと上げていたが、今日の試合ではそれが発揮できた試合だった。

敗れた日大鶴ヶ丘は、打線のレベルは非常に高く、投手・勝又もかなりの好投手。春は一次予選からスタートとなるが、西東京の強豪校にとっては無視できない存在になることは間違いない。

(文=河嶋 宗一

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