壁を知らない子どもたち

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/11/21

ついこの間だと思っていたが、もう28年もたつ。1989年11月9日の「ベルリンの壁」崩壊。世界が歓喜する一方で、統一ドイツの未来は誰も予測できなかった。指導力を発揮するメルケル首相、強い経済…はた目には順調に見えるが、国民はどう思っているのか。

9月に発表された調査によると「一つの国家になった」と感じる人は旧西ドイツ地域で52%、旧東地域は43%。そして興味深いのは年代別の結果。「国の一体化が進んでいる」と感じる人は60歳以上では40%だが、14歳から21歳まででは65%もいる。まさに「『壁』を知らない子どもたち」が育っているのだ。

統一後は仕事を求めて旧東地域から旧西地域への人口流入が続いた。ところが欧州のイノベーションセンターとして首都ベルリンの魅力が高まり、2014年を境にドレスデンやライプチヒといった旧東地域の都市にも人が集まりだした。高い失業率に悩む町はまだまだ多いが「ハイテク産業で浮揚できる」という希望が広がりつつあるという。日本の地方も学ぶものがあるかもしれない。 (井手)

=2017/11/14付 西日本新聞夕刊=

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