会話の異変チェックリストで親の異変を察知しよう!

会話の異変チェックリストで親の異変を察知しよう!

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  • 更新日:2017/08/12
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親のふとした言動や部屋の様子に「あれ?」と異変を感じたら、それは備えを促す“サイン”かもしれない(※写真はイメージ)

認知症の兆し、足腰の衰え、冷蔵庫の中、料理の味、壁の手あか、財布の小銭……もう一人暮らしの限界かも。親のふとした言動や部屋の様子に「あれ?」と異変を感じたら、それは備えを促す“サイン”かもしれない。

【リストはこちら】会話の異変チェックリスト

*  *  *

時には漠然と「最近どう?」と会話を振り、どんな話題を持ち出すかみてみる。

「今どんなことに興味を持っているか、どんなことが気になっているのか、自然とわかります」

在宅看護学を専門とする、柴山志穂美さん(埼玉県立大学准教授)が今、知りたいのが母の交友関係。誰と会うことが多く、母はその人をどの程度信頼しているのか、会話の中から意識的に探るようにしている。

例えば「これ、◯◯さんからもらったお菓子なの」という何げない一言でも「良かったね」で終わらせるのではなく、「◯◯さんって、よく来てくれるの?いつ、どこで会ったの? 何してるの?」などと具体的に尋ねる。さらに、「運転をしなくなってから距離が離れた人」「運転できなくなっても、迎えに来てくれて連れ出してくれる人」についても、さりげなく聞き出すようにしている。

「それを重ねれば、定期的に会う人を把握でき、母が一人でいる時間がどれくらいあるかを知ることにもつながります。また、親にとって心地いい関係の人が誰なのかも、おのずとわかってくる。距離が離れている分、いざというときに誰なら頼れそうか、交友関係から探るようにしています」

年を重ねるほど、他人とつながるコミュニティーがどれくらいあるか、交友関係がどの程度あるかが重要になる。周囲とのつながりが途絶え、新たなつながりをつくり出しにくい環境なら危険信号。前出の田中さんは、周囲とのつながりが、「住み替えの判断基準になり得る」と指摘する。

「今住んでいる環境が、本人にとって良いかどうかは、周りとの関係によるところが大きい。それが住み続けられるかどうかの大きな指標になります。周囲とつながりが濃い場合には、“呼び寄せ同居”は本人にとって逆効果になってしまうことも多い。交友関係を把握することは、住む場所を考える材料にもなります」

親が親しい人とは、なるべく自分も関わりを持つようにするのが理想。何かあったときに頼れるばかりでなく、普段の親の様子を知る手段にもなる。親がよく接する人には、「おかしいと感じたら、いつでも連絡をください」と伝えておくと良い。これまで16年間、要介護者を担当してきた、ケアマネジャーの牧野雅美さん(アースサポート居宅介護支援事業所所属)は言う。

「親と離れて暮らしている人なら、自分の連絡先は親の周囲にいる人に積極的に伝えておいて。帰省のときには、あいさつを兼ねて、名刺を置いてくると良いでしょう」

目の前の親の姿を信じ込みすぎることも危険だ。田中さんは言う。

「久しぶりに会った親の姿をうのみにして、『元気じゃん』で帰るのはダメ。離れて暮らしていれば余計に、親は子どもに対して気を張って接しがちです。普段はなかなか動けないのに、『歩かなきゃ、元気に見せなきゃ』と頑張ってしまう。だからこそ、普段の親を知る人の話も聞けるようにしておくと安心です」

『老いた親のきもちがわかる本』(朝日新聞出版)の監修者で、高齢者の心理に詳しい佐藤眞一さん(大阪大学大学院教授)は、「子どもからのこまめなコミュニケーションが、親に安心感を与える」と指摘する。

「体が弱ってくると、自分は子どもに迷惑をかけているのではという大きな不安に支配されてしまうものです。それを防ぐためにも、頻繁に会話するよう心掛けましょう。会話で認知症をチェックできる指標も参考にすると、異変を察知しやすいですよ」

早めに異変に気付くことは、ひいては親や自分を救うことになる。お盆の帰省でさっそくチェックしてみてはどうだろう。

■会話の異変チェックリスト

1.会話中に同じことを繰り返し質問してくる

2.話している相手に対する理解があいまい

3.どのような話をしても興味を示さない

4.会話の内容に広がりがない

5.質問しても答えられず、ごまかしたり、はぐらかしたりする

6.話が続かない

7.話を早く終わらせたいような印象を受ける

8.会話の内容が漠然としていて具体性がない

9.平易な言葉に言い換えて話さないと伝わらないことがある

10.話がまわりくどい

11.最近の時事ニュースの話題を理解していない

12.今の時間(時刻)や日付、季節などがわかっていない

13.先の予定がわからない

14.会話量に比べて情報量が少ない

15.話がどんどんそれて、違う話になってしまう

※「日常会話式認知機能評価」大阪大学大学院提供

※週刊朝日 2017年8月18-25日号

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