「西郷どん」8年ぶりに「原作」あり、関連本も書店にあふれる

「西郷どん」8年ぶりに「原作」あり、関連本も書店にあふれる

  • J-CASTニュース
  • 更新日:2017/12/07

2018年のNHK大河ドラマは「明治維新の三傑」に数えられる西郷隆盛の半生を描く「西郷どん(せごどん)」。維新150年の節目に当たることから企画された。大河ドラマは、17年の「おんな城主直虎」まで8作連続でオリジナル脚本で制作されてきたが、今回は林真理子さんの小説「西郷(せご)どん!」を原作に映像化。ほかにも書店では「西郷本」があふれている。

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直江兼続描いた「天地人」以来

林さんの原作は2017年11月刊行。大河の放送が始まる直前ともいえる時期になったのは、ドラマ化が決まった当時にはまだ、作品が文芸雑誌で連載中だったから。「本の旅人」(KADOKAWA)16年2月号に第1回が掲載され、17年9月号で最終回を迎えた。

「西郷(せご)どん!」(KADOKAWA)は、並製版(全3巻、各926円、税別)のほか、大河ドラマの原作となったことによる人気の上積みを見越したか、ドラマと並行して繰り返して読むのにも適したハードカバー仕様の上製版(全2巻、各1700円)も用意。満を持しての出版となった。大河ドラマが、発表されている作品をもとに制作されるのは、戦国武将の直江兼続を描いた火坂雅志さんの同名小説を原作にした09年の「天地人」以来。

「西郷(せご)どん!」では、西郷が愛にあふれたリーダーとして描かれており、師弟愛や男女の恋愛のほか、いわゆるBL(ボーイズラブ)なども登場。大河ドラマでの描かれ方が注目されている。西郷は鈴木亮平さんが演じる。

評伝、小説、語録...西郷本ラッシュ

西郷は、本人が嫌ったため写真や肖像画などは残されていないとされるが、現代に伝わる風貌は、いわゆるこわもての印象を与える。しかし、さまざまな伝記を通じて強調されているのは、その親しみやすさだ。幕末についての著作が多い歴史学者の家近良樹さんは17年、西郷について2作品を刊行。11月刊の「西郷隆盛 維新150年目の真実」(NHK出版)には、最新の研究成果を盛り込まれているが、そのなかでは西郷がかもしだす親しみやすさの理由があかされている。

家近さんは同書にさきがけ8月に、原稿用紙1200枚に及んだ評伝「西郷隆盛」(ミネルヴァ書房)を出版。本書では、西郷が関与した歴史上の事件をめぐり、西郷の行動がその健康状態とリンクしている可能性を指摘し、謎が多いとされる西郷の人物像に迫っている。

西郷についてはこれまで、評伝のほかに小説も数多く出版されているが、今回の大河ドラマをとらえて、「西郷隆盛」がタイトルになっている海音寺潮五郎さんや、池波正太郎さんらの作品にも注目が集まっている。

ほかに「西郷隆盛: 手紙で読むその実像」(川道麟太郎著、ちくま新書)、「未完の西郷隆盛: 日本人はなぜ論じ続けるのか」(先崎彰容著、新潮選書)、「文藝春秋12月臨時増刊号 西郷隆盛を知る」のほか、語録集や、大久保利通、坂本竜馬らとの物語などまであり多彩。大河ドラマの舞台となった場所は、その年に"観光名所"となり賑わうが、現地を取材して歩いた林真理子さん監修によるガイドブック「街歩き 西郷どん!」(KADOKAWA)も用意されている。<J-CASTトレンド>

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