流行語大賞にノミネートされた「グレイヘア」。テレビ、新聞&雑誌、SNSで話題沸騰のそのワケとは?

流行語大賞にノミネートされた「グレイヘア」。テレビ、新聞&雑誌、SNSで話題沸騰のそのワケとは?

  • ダ・ヴィンチニュース
  • 更新日:2018/11/09

年齢とともに増えていく白髪。それを隠すための髪染めは、多い人で2週間に一度くらい。でも、いつまで続ければいいのでしょうか。これから30年、40年先まで続けると思うと、ぞっとします。

■「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた「グレイヘア」とは?

白髪=おばあさん、白髪は染めなければいけない、といった既成概念に疑問を持ち、あえて染めずにグレイヘアを選ぶ女性が増えています。なぜグレイヘアを選ぶのか、どんなタイミングで? 芸能人から一般人まで、32人の声を紹介しているのが、結城アンナさんが表紙を飾る『グレイヘアという選択』(主婦の友社)です。早い人は40代から、グレイヘアを選ぶ人がこんなにたくさんいることに驚くのと同時に、その心の底から沸き立つような自信に満ちた輝きに注目せずにはいられませんでした。

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■シワも白髪も受け入れて自分らしく生きていく

女性たちがグレイヘアを選んだきっかけは、髪染めによる肌荒れや、染めた髪色の違和感など、さまざま。白髪が増えてくる時期は、肌の衰えや体調の変化など、女性としての心が揺らぐときと重なります。なぜ白髪を隠すのか、と問われたら、「若く見られたいから」「周りの人に髪を染めるようにすすめられたから」といった理由でしょうか。つまりそれは、年齢による体の変化にあらがうこと。少々大げさに言えば、自分らしさを否定することなのかもしれません。

64歳を迎えた女優の萩尾みどりさんは、「老いって、悲しいし、辛いし、寂しい。でも、すべての人に等しく訪れるものだから。受け入れたほうが気がラクよ」「年をとれば、中身も顔もくたびれる。それなのに、外見だけは若く見せたいなんて、おかしい。シワも白髪も受け入れて、自分らしく生きていたい」と本書で語っています。72歳のグラフィックデザイナー、田畑明子さんの「人生には限りがあり、誰もが60歳を過ぎたあたりから、残り時間も見えてくる。いつまでも同じ場所にとどまっている場合じゃないんですよね」という言葉も心に響きます。

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本書は決して、すべての人にグレイヘアをすすめるわけではなく、ありのままを受け止めて自分らしく生きたい、年齢を重ねても新しい自分に出会いたい、と考える人が、髪を染めるのをやめる勇気を持ち、グレイヘアを迎え入れるための心の準備を整えるサポートをしてくれます。

きっかけは、どんなことでもいいのかもしれません。大事なのは、自分で決断し、グレイヘアにするという強い意志を持つこと。年齢とともに訪れる体の変化を感じたとき、その変化にきちんと向き合い、これから自分はどう生きていきたいと願うのか。生きる道を自ら決断した女性たちの清々しい笑顔が印象に残ります。グレイヘアとは、歳を重ねても、自分らしく生きるための決意表明といえるかもしれません。本書に登場する女性たちの、自然体で美しいファッションや暮らしの楽しみ方を、参考にしたいものです。

■強い意志さえあれば、周りの人の心も動かせる

グレイヘアを目指すときに共通する悩みに寄り添ってくれる点にも注目です。悩みは大きくわけて2つあり、その1つは周りの人たちを説得すること。「どうして染めないの?」「染めたほうがいいよ」という家族や知人、あるいは仕事相手に、“あえてグレイヘアにしている”ことをどのようにアピールし、納得してもらうのでしょうか。

難しいことですし、実際に大変なことや傷つくこともあるようですが、それを成し遂げた女性たちの笑顔はやっぱり清々しく、難しいと感じているうちはまだ迷いがあるのかもしれない、と思えてしまいます。強い決断力は周りの人たちをも巻き込み、美しいグレイヘアが仕上がってしまえば、賛同してくれる人たちが増えていくようです。

共通の悩みのもう1つは、どうしても見苦しくなりやすい移行時期をどうやり過ごし、どのように美しいグレイヘアを育てていくのか。それを知るには、『グレイヘアの美しい人』(主婦の友社)が参考になりそうです。

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手塚理美さんの記事では、以前、バラエティ番組でグレイヘア宣言をした手塚さんの6ヶ月間に密着し、サロンでの施術ポイントなどを紹介。黒髪がトレードマークだった手塚さんの、ミルクティのような明るい髪色で遊びを取り入れながら中途半端な時期を乗り切るという方法は、芸能人だからではなく、誰にでも真似できるアイデア。「批判は必ずあることだし、それを無理に認めさせようとも思いません。グレイヘアにしたいと思った自分の気持ちのほうが大切」という言葉にも勇気づけられることでしょう。

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『グレイヘアの美しい人』は、順調な売れ行きとなった『グレイヘアという選択』に続いて刊行された一冊。近藤サトさんや麻生圭子さんなどグレイヘアの美しい著名人のインタビューとともに、グレイヘアにすることで手放したものや手に入れたもの、似合うアクセサリーや着物の着こなしなど、グレイヘアのための一歩先のテクニックもを数多く紹介しています。グレイヘアにすることを決心した人にもおすすめです。

■年齢を重ねることに希望を持ちたい

グレイヘアにしたことで得るものは、さまざまです。ありのままを受け止めることで自分らしさにあらためて気づいたという人もいれば、明るい色の服が似合うようになって、一時は失っていた女性としての自信を取り戻した人、街で同性から声をかけられることが増えたという人も。年齢を重ねると自信は失うものだと考えていたのに、ますます自信が持てるなんて、ぜひ真似してみたいと感じます。

ビジュアル面だけでなく内面的にも、年齢を重ねることに希望が持てるようになった、自由になったという声に心が動かされました。手塚さんのように、いろんな制約から自由になってインスタを始めた、という例もあれば、翻訳家として活躍する宮原巻由子さんは、数年かけてグレイヘアを実現し、50歳を前にして親友ができたそうです。グレイヘアは、大人の女性たちがもともと備えていた知性に満ちた自信を、表に出すきっかけになるのかもしれません。

歳を重ねても自分らしく生きることをあきらめない。その決断をするときが、自分にはいつ訪れるのでしょうか。そのときのためにも読んでおきたい2冊だと感じました。

文=吉田有希

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