ネイティブスピーカーでも間違うLとR、恥ずかしいミス事例集

ネイティブスピーカーでも間違うLとR、恥ずかしいミス事例集

  • @DIME
  • 更新日:2018/01/12

熱心な英語学習者でもなかなかマスターできないのが、「L」と「R」の発音やスペルの使い分け。「Collection」(収集)と「Correction」(訂正)の発音・スペルミス程度ならまだしも、「Last」(最後)と「Lust」(性欲)とか「Rice」(米)と「Lice」(シラミ)の間違いは、公的な文書やスピーチでやってしまうと、キャリアの致命傷になりかねない。

ところが発音はともかく、「L」と「R」程度のスペルミスなら、実は英語圏人でもしばしばしでかしてしまう。今回は、英語学習に悪戦苦闘する日本人が思わずほっこりする、英語圏人の「L」と「R」ミスのエピソードを紹介しよう。

●「Australia」と「Austria」

オーストラリアとオーストリア。日本のメディアでも、ごくまれにこのミスを見つけるが、英語圏では割と多い。

例えばCNNは、2016年2月29日のニュースのテロップで、「Australia is building a fence on the border of Slovenia」(オーストラリアは、スロベニア国境で壁を建設中)というミスをしてしまい、「米国人は地理に疎い」などとSNSで拡散された。

2012年のロンドンオリンピックの時は、NBCテレビのアナウンサーが「Australia is a beautiful, landlocked country bordered by the likes of Switzerland, Hungary and Slovakia.」(オーストラリアは、スイス、ハンガリー、スロバキアといった国々に接する美しい内陸国です)と言ってしまったが、おそらくニュース原稿には「Austria」とすべきところが「Australia」になっていたのだろう。

言葉には極めてセンシティブなメディア業界の人たちでも、こうした豪快なミスをするのだから、他の業界ではもっと多いだろうし、市井の人々のメールなどのやりとりでは日常茶飯事である。これを逆手にとって、オーストラリアの不動産情報サイトのrealestate.com.auは、アーノルド・シュワルツェネッガーを起用したCMやポスターで、オーストリア出身の彼が、オーストリアとオーストラリアを混同するさまをコミカルに描いて、話題となった。

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Campaign Briefより)

また、オーストリアの土産物店には、「NO KANGAROOS IN AUSTRIA」(オーストリアにはカンガルーはいない)とプリントされたTシャツが売られ、オーストラリア人旅行者には人気の定番土産になっている。ちなみに、オーストリア人とオーストラリア人が会議やパーティで同席した時、オーストリア人は「ヨーロッパの方のオーストリア」とか「カンガルーがいない方のオーストリア」とことわって自己紹介すると聞いたことがある(まあ、ネタであろう)。

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Travel Blogより)

●「Election」と「Erection」

「Election」は「選挙」、「Erection」だと「勃起」の意味になる。そのため、これをスペルミスすることは、オーストリアとオーストラリアの間違いよりも深刻な結果を招くため、特に政治家の選挙関係者は細心の注意を払う。

ところが、絶対してはならない凡ミスをしでかすのが人間の性。2015年のイギリスの議員選挙のポスターで「IT’S ERECTION DAY!」(勃起の日です!)とする、まさかのミスがあった。運よく、大量印刷する前に誤記に気付いて、被害は最小限に食い止められたが、当事者にとっては冷や汗ものだったろう。

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James DuddridgeのTwitterより)

●「Columbia」と「Colombia」

英語圏人が間違うのは、「L」と「R」ばかりでない。日本人の英語学習者はもちろん、生粋の英米人もよく混同するものの代表格として「Columbia」と「Colombia」がある。前者は、「コロンビア川」、「コロンビア大学」、「コロンビア特別区」など米国内の地名などに用いられる単語であるが、後者は南米のコロンビア共和国である。

2016年6月、アディダスはコロンビア共和国国内において、大々的な広告キャンペーンを行った。各所に貼られた、アディダスのユニフォームを着た地元サッカー選手が写るポスターの下には大きく「Columbia」と記されている…。もちろんここは「Colombia」が正しい。

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William ValdesのTwitterより)

誤りの指摘を受けたアディダスは陳謝し、全ポスターを刷り直しして貼り換えたが、コロンビアの人々の怒りは簡単にはおさまらない。というのも、米国人によるこの種のミスは、今に始まったことではないからだ。40年以上前に、ニクソン大統領がコロンビア共和国を「REPUBLIC OF COLUMBIA」と書き間違えたのがニュース沙汰になっても、米国の政治家や企業は、たびたびこの単語の「O」と「U」を取り違えるミスを繰り返してきた。

そこで立ち上がったのが、エミリオ・ポンボとカルロス・パルドという2人のコロンビア人(下写真)。彼らは、2013年に「It’s Colombia Not Columbia」と名付けたキャンペーンを立ち上げて、SNSを通じて啓発活動を実施している。

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Miami Heraldより)

ちなみに、先日合衆国大統領に就任したドナルド・トランプ氏は、歴代大統領の中でも飛び抜けてスペルミスが多いことでも有名になっている。「大国の指導者としていかがなものか?」という声も上がっているが、ほとんどは推敲や校正もないままアップされるツイッター上のことなので、目くじらを立てるべきではないという意見もある。

われわれ日本人は、英語に関しては「完璧な発音とスペル」にこだわるあまり、英語圏人とのコミュニケーションの場では萎縮しがちになる。しかし、英語ネイティブですら同じようなミスを冒すのは日常のことなので、「ミステーク上等」のスタンスでもっと大胆になってもよいのではないかと思う。

主要参考資料:
news.com.au (CNN is very confused about Australia and Austria)
Washington Post (Whoops! Adidas apologizes for misspelling ‘Colombia’ in Copa America ads.)
Miami Herald (Colombia vs Columbia: A nation scorned in spelling?)

文/鈴木拓也

老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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