「Xperia XZ1」の変わらぬ見た目と驚くほど進化した中身

「Xperia XZ1」の変わらぬ見た目と驚くほど進化した中身

  • @DIME
  • 更新日:2017/12/07

■連載/一条真人の検証日記

最近のスマホでは18:9のディスプレイが流行しつつある。これは今までの主流である16:9よりも縦長になる。これはどういう利点があるか? というと、幅が同じであれば、縦がより長くなるということで。つまりは握りやすさを低下させずに大画面になり、表示できる情報量が多くなるというわけだ。

そして、ベゼルレスとも言うべき、前面のベゼル部分を究極的に小さくしようとすることも1つのトレンドだ。シャープのアクオスRCompactなどは画面の上部のディスプレイ領域を広げるためにディスプレイ上部にカメラスペースの空き空間を作った。これは単純な四角形でなくても作れるIGZOのフリーフォーム技術が使われている。

また、デュアルレンズカメラも流行している。これは複数の画角で撮影できたり、サブカメラモノクロ画像で撮影し、フレームワークとしてメインカメラの映像と合成してよりクリアな画質で撮影できるというようなことに活用されている。

そして、最新のXperiaであるXperiaXZ1はこれらのトレンドをすべて無視したものとなった。

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手になじむボディを持つXperiaXZ1。

■外観

そのボディフォルムは昔のXperiaから大きく変わっていない。いや、正確に言うとXperiaは最初のモデルからZ2あたりまでデザイン的にアグレッシブだったのがZ3あたりから地味になっていった。たしかにZ2はちょっと持ちにくいぐらいお洒落な端末だったので、ソニーモバイルがデザイン性に走った端末に対して、なんらかの反省をしてもおかしくはないが。

さて、このディスプレイは約5.2インチ液晶であり、普通のユーザーが扱いやすいサイズという感じだ。とくにベゼルを狭くしてディスプレイ領域を大きくしようとしていないわけだが、落としたりしたときの安心感はある。

このディスプレイは普通のスマホの操作画面では気が付かないが、写真や動画を表示させると、非常にコントラストが高く、表現力の良さを感じる。ソニーではこれを「トリルミナスディスプレイ for mobile」と呼んでいるが、テレビの高画質技術のトリルミナスディスプレイのモバイル版というわけだ。

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サイドは丸まっており手になじむ。

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底部にはUSB-Cポート。イヤフォンジャックは上部に。

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シンプルですっきりした背面。

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写真の撮影に便利な物理シャッターボタン。

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SIM、マイクロSDスロットはSIMピンなどなしに交換できて便利。

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■実用的にスマートな指紋センサー

デザイン的にはあまり特徴がないが、サイドの電源ボタンが指紋スキャナを兼ねているところ、ボディ右側面に物理シャッターボタンを搭載していることが特徴といえよう。僕は右利きなので、左手でスマホを持って、右手でタッチ操作をする。スマホを持っている左手の人差し指の先を電源ボタンの上に伸ばして押せば、指紋スキャナでセキュリティロックが解除されるので、非常にスピーディで動作が最適化されている。

最近では顔認識でロック解除されるスマホもあるが、帽子をかぶっているだけでロック解除されなかったりするし、兄弟だとロック解除されたりすることもあるようなので、セキュリティとしては実用的には指紋が最強な気がする。

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側面の電源ボタンを兼ねた指紋センサーがスマート。

■驚くほど進化したカメラ

メインカメラは約1920万画素の高感度イメージセンサーを搭載。メモリー積載型イメージセンサー搭載で、従来比約5倍のデータ読み出し速度を実現し、より高速な処理を実現している。レンズはF2.0で広角25mmとなっている。

画像処理も着実に進化しており、その撮影画像は色再現性が高く、見事だ。これは「RGBC-IR」センサーというものを搭載していることもある。このセンサーは光をより正確に認識し、より再現性の高い写真を撮影できる。料理の写真などでは威力を発揮するだろう。フォーカスも速いが、これはレーザーAFセンサーを搭載していることが大きい。

そして、高速読み出しを利して実現したのが先読み撮影機能。カメラ機能を起動した状態で、被写体の動きを検知すると、画像を自動的に一時保存する。そして、実際にシャッターが切られると、その撮影時と一時保存していたその前の画像から最大4枚の写真を記録することができる。そして、この画像のなかのベストショットだけを保存することもできる。

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カメラレンズは1つだが、多くのセンサーを搭載している。

■優れた内蔵マイクが自撮り動画に便利

動画撮影に関しても、手ぶれ補正が非常に強力だし、その発色などはソニーのビデオカメラに近いチューニングであるため、目になじむ色だ。そして、何よりマイクの音質がいい。自撮りで音質がいいスマホは意外に少ないので、YouTube動画などをよく作る人にはいいだろう。

■先進的な3Dスキャナ

そして、3D撮影機能を搭載し、人物の顔をスキャンし、3Dプリンタで出力したりできるのが新しい。しかし、だれもが3Dプリンタで人の顔を出力したいわけでもなさそうなので、この機能の応用は今後の課題になるかも知れない。

XperiaXZ1は外観的には1世代前のスマホにも見えるが、そのカメラ機能、ビデオ撮影機能などは非常に先進的であり、現在のスマホと比較しても十分に戦闘力が高いと感じる。そのビデオ機能、カメラ機能、ディスプレイなどは今までの技術の蓄積に支えられた非常に強力なものだと感じる。

XperiaXZ1は手軽に動画や静止画像を撮影したい人にお勧めなスマートフォンだ。

■関連リンク
「XperiaXZ1」商品サイト
http://www.sonymobile.co.jp/xperia/au/sov36/

取材・文/一条真人

ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上で、近著は「Androidスーパーハイウェイ」(Kindle版)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。

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