一軍登板なしで年俸大幅ダウン ロッテ“京大くん”の正念場

一軍登板なしで年俸大幅ダウン ロッテ“京大くん”の正念場

  • 週刊文春WEB
  • 更新日:2016/12/01
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苦すぎたデビュー戦(昨年4月29日)Photo:Kyodo

「一軍で投げてないですし、仕方ないです」

ロッテの田中英祐投手(24)が11月24日に契約更改し、野球協約の減額制限いっぱいの25%ダウンとなる年俸1005万円を受け入れた。一昨年のドラフトで2位指名を受け、一流商社の内定を蹴った京大出身初のプロ野球選手として注目を集めたが、現実は厳しい。

結局、プロ2年目のシーズンは、一軍登板なしだった。

「二軍での登板も1試合1イニングだけ。しかも、四球3つですからねぇ。とにかく制球難で、“あれはイップスじゃないか”という声もあります」(スポーツ紙デスク)

“イップス”とは、スポーツにおける苦い経験がトラウマとなり、当たり前のようにできていた動作が突然できなくなる運動障害だ。

「田中の場合、1年目の一軍初登板が大ショックだったとか……」(同前)

1年目の田中は開幕一軍こそ逃したものの二軍で2勝、防御率2.14と結果を出し、4月29日の西武戦でプロ初登板初先発を飾った。

“京大くん”の本拠地デビューは約2週間前から告知され、前売りだけでチケットは完売。4月の主催試合での前売り券完売はロッテ球団初の快挙だった。

「当日は満員札止め3万100人で、球団としては実数発表以降2番目の観客動員数。そんな大観衆の前でガチガチに緊張し、3回6安打5失点でKOされたんです」(同前)

その初登板から中1日でリリーフ起用されたが、いきなり押し出しを含む4つの四球で失点、3回6安打4失点という結果で二軍落ち。そのまま二軍生活が続いている。

彼を二軍で指導し、投手育成に定評がある小谷正勝コーチ(今季限りで退団)は「自分のボールに責任感を持ち過ぎ」と指摘したとか。

「真面目で自分に厳し過ぎる、と。ストライクが入らないと、フォームが悪い、自分の考え方が悪い……と、どんどん自分を追い込んでしまう。『投げるのが怖くなった』とも言ってましたからね。小谷さんの言いたかった“気楽に投げろ”というアドバイスを忘れるな、と言いたいですね」(ベテラン記者)

これまでの高学歴選手の中で一番の逸材との評価は変わらない。3年目の飛躍に期待したい。

文/「週刊文春」編集部

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