金曜夜9時になった新生ミュージックステーションは、失望と希望と共にスタートした

金曜夜9時になった新生ミュージックステーションは、失望と希望と共にスタートした

  • M-ON! MUSIC
  • 更新日:2019/11/01
No image

掲載:M-ON! MUSIC

知らない人はいないであろう音楽番組『ミュージックステーション』を、音楽ブロガー・レジーが定点観測する連載コラム「月刊 レジーのMステ定点観測」。

【動画】出演アーティスト MV

2019年10月のMステの放送は2回。18日には“視聴者&アーティストが参加…みんなでつくるMステ”をテーマとした3時間スペシャルが、そして25日にはいよいよ“金曜夜9時”スタートの新しいMステが始まりました。

前後編なしの一本勝負でお届けする今回は、“新しくなったMステ”をどう評価するかという点について論じてみたいと思います。

■失望と希望と……ジャッジは11月以降に持ち越し

新しいMステについて現時点の感想を端的に述べると、「良いとも悪いともまだ言いきれない」。というのも、18日のスペシャルと25日の通常放送で番組の趣があまりにも違ったからです。

まず、18日のスペシャル。これは完全に「ダメだこりゃ……」という感じでした。THE YELLOW MONKEYや槇原敬之といった大物、Official髭男dismのような若手注目株、さらにはジャニーズの面々から坂道グループまで(ちなみにここにAKB48が出てこないというところに番組側の強固な意思のようなものを感じました)、出演ラインナップ自体は超豪華。にもかかわらず、番組として悪い意味で目立ったのはパフォーマンスの間に配された各種企画でした。

「子供たちは急に流れ出した『パプリカ』に反応して踊り出すのか検証してみました」なんて企画を筆頭に、スピッツの過去曲を紹介する際にいちいち一般の方のコメントと歌声を紹介したり、乃木坂46「ガールズルール」にちなんだクイズの回答をツイッターで募ったりとその内容は多岐にわたっていましたが、その印象はただただ冗長。そしてそれによって引き起こされたのが、“アーティストのパフォーマンスへのしわ寄せ”です。

例えば、槇原敬之はYUKIのカバー「聞き間違い」を披露したのですが、歌唱前に「歌詞を読んで思わず泣いたフレーズがある」という旨が紹介されたにもかかわらずその歌詞が含まれているパートは歌われないというちぐはぐなことに。

また、Official髭男dism「イエスタデイ」もイントロ中心に各パートが削られており、非常に中途半端な印象になってしまっていました。

大方の予想通り、これからのMステは“音楽を大事にしない音楽番組”になっていくのか……18日の放送からはそんながっかり感が漂っていたのですが、25日の通常放送がそういったムードを少し打ち破ってくれたのは予想外の出来事でした。

この日の放送は、アーティストのライブパフォーマンスが中心。同局の『アメトーーク!』や『時効警察はじめました』との絡みがBiSHと椎名林檎の出演時にあったものの、双方のファン(宮下草薙と吉岡里帆)がフィーチャーされる企画だったのでそこまで違和感はなく、番組のテンポが阻害されることもほぼなかったように思います。

また、平井 堅が自身のライブでも行っているというその場で演奏曲を選んでのパフォーマンスからも、生放送ならではのスリリングな空気が存分に伝わってきました。

“音楽自体はどうでもいいからバラエティ番組をやりたい”と言わんばかりの内容だった18日と、多少の企画色はありつつも“音楽を中心に据える”という番組の基本に忠実だった25日。あまりにも両極端の姿を見せた新生Mステは、この先どちらの方向に転がっていくのでしょうか。来月以降も注視していきたいと思います。

■大きな変化、地味だけど大事な変化

新しいMステが始まったことで、事前のアナウンスでは見えてきていなかったことも含めていろいろとわかってきました。2回の放送を経て気になったことをいくつか。

●放送時間の短縮
放送開始が9時に変わったことを受けて、これまでの“8時~8時54分”から“9時~9時48分”に放送時間が短くなりました。番組として虐げられている印象もなくはないですが、25日のスピード感はこの変更に起因するところもあるかと思いますので必ずしも悪いことばかりでもないかもしれません。

●ステージセットのリニューアル
レイアウト変更に伴い、アーティストのパフォーマンスを見ている他の出演者の様子がより映りやすくなりました。いろいろな人たちの素顔が見えてよいか、わざとらしいリアクションが強調されてしまうか、この辺は継続審議かなと。

●「編曲」の紹介
歌唱前の画面に“作詞・作曲”と合わせて“編曲”についても表示されるようになりました。これ、今回のリニューアルでいちばん良かったことだと思います。これを機に、楽曲づくりにおいて重要な役割を果たしながらも意外と注目されづらい編曲者にスポットがより当たるようになると良いなと。

次回のMステは11月8日(金)です。新しくなったMステでどんなパフォーマンスが行われるのか楽しいにしたいと思います。それでは来月もよろしくお願いします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)

【2019年10月18日放送分 出演アーティスト】
BLACKPINK「Kill This Love -JP Ver.-」
ジャニーズWEST「Big Shot!! 」
Foorin「パプリカ」
槇原敬之 「聞き間違い」&名曲を視聴者が生投票!
日向坂46「こんなに好きになっちゃっていいの?」
スピッツ「優しいあの子」
Cocco「海辺に咲くばらのお話」「強く儚い者たち」
Official髭男dism「イエスタデイ」
Sexy Zone「麒麟の子」
乃木坂46「ガールズルール」「夜明けまで強がらなくてもいい」
いきものがかり 「WE DO」を含むSPメドレー
King & Prince「koi-wazurai」
THE YELLOW MONKEY「DANDAN」&中川大志リクエストの名曲
宮本浩次「Do you remember? 」

【2019年10月25日放送分 出演アーティスト】
関ジャニ∞「友よ」
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「SWAG & PRIDE」
平井 堅「#302」&観客の生リクエスト曲
BiSH「KiND PEOPLE」「BiSH-星が瞬く夜に-」
椎名林檎「公然の秘密」
WANIMA「GONG」

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

テレビカテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
福原遥主演で『ゆるキャン△』実写ドラマ化! テレ東が原作に忠実にロケ
浜辺美波、テレ朝連ドラ初主演 安田顕と凸凹バディに<アリバイ崩し承ります>
NEWS手越祐也、乃木坂46堀未央奈ら「逃走中」初参戦 番組初の“一般逃走者”も参加
NEWS手越祐也、EXITらが初参戦!『逃走中 サザエさんコラボSP』11・23放送
ツキにも見放された木村拓哉、裏番組が強すぎて『グランメゾン東京』の低迷続く
  • このエントリーをはてなブックマークに追加