熊本地震、九州豪雨 ホークス選手ら球児と交流 「勝って元気に」約束結実

熊本地震、九州豪雨 ホークス選手ら球児と交流 「勝って元気に」約束結実

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/09/17
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工藤監督らと交流した熊本県御船町の高木小6年の高松優羽さん(右)と井手優菜さん(左)同県の益城中央小の球児たち工藤監督と約束した熊本県大会での優勝を果たした同県の西原村学童野球クラブの東龍之介主将(左)と仲間たち

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パ・リーグ史上最速のリーグ優勝を果たした福岡ソフトバンクホークス。昨季の悔しさを晴らすような圧倒的な強さの原動力には、熊本地震や九州豪雨の被災地と交わした優勝の「約束」があった。球団の復興支援スローガン「ファイト!九州」のワッペンを着けて今季を戦ってきた工藤公康監督と選手たち。「勝つことで被災地に元気になってもらいたい」。一勝に込めた被災地への思いが、優勝という形で結実した。

今年1月、工藤監督は熊本県西原村で野球教室を開いた。保護者らが畑を整備して手づくりした仮設グラウンドで、懸命に白球を追う子どもたちがいた。「僕たちは県大会で優勝するので、工藤監督も日本一になってください」。西原村学童野球クラブの東龍之介主将(12)の言葉に感極まった。「必ず優勝します」

2年越しの約束だった。昨夏、被災地に初めて足を運んだとき優勝を誓ったが、その後、日本シリーズ進出を逃した。今季への思いは一層強かった。

工藤監督は、7月に豪雨に襲われた福岡県朝倉市にもシーズン中の同20日、お忍びで訪問した。集まった小1から中3の球児約100人に優勝を約束。列が途切れるまで日が暮れても色紙にペンを走らせ続けた。

熊本地震、九州豪雨の被災地の子どもたちに伝えたのは「ホークスも頑張るので、もっともっと野球を好きになって一生懸命、復興のために協力してほしい」ということ。熊本地震後の昨年5月に掲げた「ファイト!九州」。ひとつになって九州を盛り上げよう-。スローガンに込めた思いそのものだった。

今年5月、熊本県益城町の益城中央小を訪問し、元気をもらったことが「復調のきっかけ」と振り返る柳田悠岐選手は16日、逆転2ランを放つなど3打点の大活躍。7月の球宴第1戦で最優秀選手に選ばれ賞金を九州豪雨の支援活動に使うと表明した大分県出身の内川聖一選手も、骨折で離脱中だが球場に姿を見せた。「頑張る姿を見てもらうことが復興の役に立てるなら一層頑張らないと」。心は被災地と共にある。

熊本地震で祖父母宅が全壊し、自らも車中泊を1カ月間経験した東主将は「工藤監督の言葉を糧にして、約束通り8月の県大会で優勝できた。ありがとう。クライマックスシリーズも頑張って」。朝倉市の「志波ベイスターズ」の光安拓斗主将(11)も工藤監督に励まされ「学校にも行けず、野球もできない僕たちに最高の一日をくれた」と感激し、優勝を心待ちにしてきた。チームメートの神保優生くん(12)は「自分も朝倉のために頑張りたいと思った。ホークスも日本一になって」とエールを送った。

=2017/09/17付 西日本新聞朝刊=

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