東京・青山の交差点にあるホンダ本社ビルは、各階にベランダが設けられている...

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/10/13

東京・青山の交差点にあるホンダ本社ビルは、各階にベランダが設けられている。創業者の故本田宗一郎さんが命じた

▼地震で窓ガラスが割れたとき、破片が落下して歩行者にけがをさせないように、と。ビルも道路から離れて建てられている。交差点の見通しを良くするためだという。人の命を預かる自動車は安全でなくてはならない。そのこだわりは社屋にも込められている

▼町工場から始め、技術力で「世界のホンダ」に育てた創業者の思いは日本の「ものづくり」全般にも受け継がれた。安全を最優先した品質の高さは「メード・イン・ジャパン」の信頼を支えている、はずだが…

▼自動車部品大手タカタの欠陥エアバッグ問題、三菱自動車のリコール隠しや燃費データ不正、その三菱を傘下に入れ、お手本になるはずだった日産自動車では新車完成検査を無資格の従業員が行っていた

▼さらに、自動車各社に部品を供給している神戸製鋼所が、アルミニウム・銅製品の性能データを改ざんして出荷していたことが分かった。同社製品は新幹線や航空機、ロケット、防衛装備品にも使われている。日本ブランドの信頼は大きく傷ついた

▼本田さんはある時、社員と握手しようとした。社員は手を出すのをためらった。油で汚れていたからだ。「いいんだよ。その油まみれの手がいいんだ」。本田さんが大切にしたものづくりの原点が忘れられてはいないか。

=2017/10/13付 西日本新聞朝刊=

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