ドリフト走行会4人けが 佐賀 見物人に車突入

ドリフト走行会4人けが 佐賀 見物人に車突入

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/11/13
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12日午前9時半ごろ、佐賀市富士町市川のスキー場「天山リゾート」の駐車場で催された車のドリフト走行会で、1台がコースを外れ、集まった見物人の中に突っ込んだ。佐賀北署によると、男性4人が病院に搬送され、うち間近で走行を見ていた佐賀県小城市の40代男性会社員が頭を強く打ち、意識不明の重体。車の助手席に同乗していた30代の男性会社員=長崎県西海市=と、見物していた20代男性=佐賀市=が顎の骨を折るなどの重傷。運転していた20代男性会社員=西海市=もけがを負った。

署は走行会を主催した佐賀市嘉瀬町の自動車販売整備会社「カーピット森永」の森永純平社長(38)らから事情を聴き、業務上過失致傷容疑での立件を視野に安全管理が適切だったか調べている。

ドリフトは、カーブで車のタイヤを滑らせながら走る。森永社長によると、走行会には愛好家の改造車など66台が参加し、見物人を含めて約100人が現場にいたという。

コースは駐車場(約2万平方メートル)にS字カーブを白線で引いて設定。コースと見物人との間には高さ約30センチ、幅約3メートル、奥行き約1メートルのコンクリート製花壇が1列に並んでいるだけで、見物人はドリフト走行を間近で見ていたという。

森永社長は「事故は想定できなかった。今後、走行会は開催しない」と述べた。

◆普段は駐車場 花壇で仕切り 私有地 安全規制なく

ドリフト愛好家の“聖地”が暗転した。佐賀市富士町の天山リゾートの駐車場で男性4人が負傷したドリフト走行車両事故。見物人とコースを隔てていたのはコンクリート製の花壇だけだった。安全管理は事実上集まった見物人に委ねられており、施設の管理や主催者側のずさんな対応が問われそうだ。

走行会を主催した自動車販売整備会社「カーピット森永」の森永純平社長(38)らによると、佐賀や福岡、長崎県などから66台が参加。スキー場の駐車場に白線と三角コーンで設けたサーキット場を8台ずつが間隔を空けて時速50~60キロで走り、走行を楽しんでいた。

事故を起こした車両は、何らかの理由でコースを外れ、花壇にぶつかり大破した。コースと見物人との間はほとんど距離がなく、段差もなかった。参加費は1台当たり5千円で、見物人からは料金を取っていなかったという。

走行会はドリフト愛好家を楽しませる目的で、森永社長と参加者有志が昨年秋に始め、共同で運営に当たってきた。開催は4度目で、これまで人身事故は無かった。

森永社長は「事故を起こして大変申し訳ない。けがをされた方の一日も早い回復をお祈りする」と語った。

スキー場を運営する天山リゾートは、4~11月上旬のオフシーズンに駐車場の一部をドリフト走行のイベントなどに有料で貸し出している。支配人らによると、週末はドリフト走行会が頻繁に開かれていた。安全対策は借り手に任せていたという。

佐賀県警交通規制課は「ドリフトは車の機能を超えた危険な運転。公道上なら絶対に許可は出せないが、私有地で行われた場合は規制が入る余地がない」としている。

ドリフト走行イベントを巡っては昨年11月、宇都宮市の「日光サーキット」で練習走行していた車の前輪が外れ、近くにいた埼玉県の女性(35)を直撃し死亡する事故が起きている。

=2017/11/13付 西日本新聞夕刊=

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