2018年の投資テーマ「人生100年時代」。人気アナリストに聞く、期待の8銘柄

2018年の投資テーマ「人生100年時代」。人気アナリストに聞く、期待の8銘柄

  • ハーバー・ビジネス・オンライン
  • 更新日:2018/02/13
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最近、にわかに「人生100年時代」という言葉がクローズアップされるようになっている。昨年9月、安倍政権が「人生100年時代構想会議」を設置したことで、国策のひとつとして株式市場でも関心が集まるようになり、この言葉をタイトルに関した書籍も相次ぎ発刊されて、ちょっとした流行語と化している。

「医療の発展とともに。いっそうの長寿化が進んでいくのはまず間違いないことでしょう。また、高齢者の増加に伴う医療費の膨張も国にとっては大きな課題です。こうした背景を踏まえると、株式市場でも『人生100年時代』が息の長いテーマとして注目される可能性が考えられます」

こう指摘するのは、投資情報会社・フェアトレードで株式アナリストを務める田村祐一氏だ。では、その関連銘柄のド真ん中に位置づけられるのは、いったいどのような企業なのか?

「やはり、大本命は介護ビジネスでしょうね。その中でも私が特に期待を寄せているのは、訪問介護・訪問入浴サービスを主軸に展開しているセントケア・ホールディング(東1・2374)と、福祉用具レンタル卸最大手の日本ケアサプライ(東2・2393)です。また、介護用ロボットを開発しているCYBERDYNE(M・7779)に対するニーズも拡大するでしょう」

もちろん、介護とともに医薬の需要も拡大するのは必至で、高齢者と言えば大量の薬を常飲しているイメージが強い。薬品メーカーの中で、田村氏がフォーカスを当てているのは次の企業だ。

「国内薬品メーカーの最大手で、製薬糖尿病や高血圧などといった生活習慣病関連の薬に強い武田薬品工業(東1・4502)が特に興味深いですね」

一方、高齢になっても健康を保っているシニアも少なくない。公的年金の受給開始年齢をさらに引き上げる構想も出ているし、安倍政権が目玉の国策として掲げる「1億総活躍社会」とは、シニアも可能な限り働くことが前提となっている。

「変わり種として挙げられるのは、シニアの人材派遣に特化したサービスを提供しているキャリア(M・6198)です。なお、同社は高齢者向け施設に看護師や介護士を派遣するサービスも手掛けています」

ここまで病人と健常者にスポットを当ててきたが、実はその中間に位置しているシニアが最も多いかもしれない。検査結果に異常が見られるものの、自覚症状がなかったり、自覚症状があるのに、検査結果には異常が見られなかったりという、病気とも健康とも言いがたい“未病”というゾーンだ。

「病気の範疇に入るまで悪化させないために、適度な運動を習慣化することが奨励されています。ルネサンス(東1・2378)のようなフィットネスクラブでも、シニアの利用者が増加していくことになるでしょう」

フィットネスクラブで汗は流すが、シニアになると出不精になりがちで、現役時代と比べれば行動半径も狭まってくるものだ。そこで、田村氏が目をつけたのが次の2銘柄である。

「超高齢社会では、自分から店に足を運ぶのではなく、自宅まで運んでもらうことが常識となってきそうです。出前仲介サイト『出前館』を運営する夢の街創造委員会(JQ・2484)は、中長期的にじわじわと売上が拡大していきそうです。また、生活習慣病患者や“未病”の人たち向けに健康食を宅配しているファンデリー(M・3137)は足元でも業績拡大中で、株価の短期的な上昇も期待できるでしょう」

ちなみに、国内の証券業界は75歳以上の顧客を高齢者と位置づけ、営業活動を制限している。80歳以上になるとさらに慎重な対応となって、勝手気ままに投資できないケースもあるようだ。

「人生100年時代」が現実味を帯びてきているわけだから、この線引きモミ直してもらいたいところだ。90歳にして悲願の「株で億り人」達成なんて話も、あってもいい気がする。

<取材・文/大西洋平>

【大西洋平】
出版社勤務などを経て95年に独立し、フリーのジャーナリストとして『YenSPA!』『ダイヤモンドZAi』をはじめとするマネー誌や、『週刊ダイヤモンド』、『プレジデント』、『週刊朝日』などの一般雑誌で執筆中

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